Sonar Members Club No.36

日: 2017年2月11日

ブログスペースを借りました Ⅱ  

2017 FEB 11 10:10:21 am by 西 牟呂雄

 又、西室さんの許しを得て書き込んでいます。
 ここに引っ越してから一月が経過しました。ジッと芝生にうずくまっているという暮らしを続けています。あっ自炊しています。
 すると本当に猫がやってきて、目が合ったのです。さすがに夜は母屋で寝ますが(今は寒いもので)夜はもっと頻繁に来ているようです。
 来る猫は3匹いて、白・アメリカンショートヘア風茶色・頭の黒い奴です。そして二匹は頭の黒い奴を苛めているように思えました。そこで何か言いたくて声を出したところ、例によって「ミヤァ!」と言ってしまい、二匹は逃げてしまいました。それで残った猫と仲良くなることができたのです。

友達

友達

 その話を西室さんにすると「あー、こいつか」と写真を送ってくれたのですが、この猫でした。勝手に『シナシナ二世』と名付けたそうです。

 ところで最近、実に視力が落ちてきているのを実感しています。ただ前回白状したように全く運動というものができないので、視力といっても動体視力のような機能ではなく見えるものが見えないのです。
 もっと詳しく言うと視力機能がコントロール出来ていないようで、実際にある物が暫く認識できていない、そしてそれが突然回復するといった感じなのです。
 シナシナ二世も突然視界に入ってきたり消えたりしています。近くまで来てくれるのは嬉しいのですが、発症中はなでてやったり出来ません。それはいいのですが薄目を開けてウトウトしている時に突然顔がワッという感じで視界に入ったりするとびっくりしてしまいます。それまで見えていなかったのでしょう。
 いや、もっと言えばこの猫の実態は写真と一致するので間違いないのですが、私が発症しているときに猫が見えても、本当にそこにいるのかどうか。何しろ触っていないので幻覚かもしれないのです。無為自然

 不安に駆られているときに西室さんがやってきたのでその心配ごとを打ち明けました。すると
 「いよいよヤバいな。実像が認識できないとそれは人間ではない、というのと同じだ。」
 とあっさり言います。
 私は益々恐くなり、一緒に本当のシナシナ二世がいるのか確かめてくれるように懇願したのです。
 「あいつがいつここへ現れるなんて分かるわけないだろ。それじゃ、ホレ、これがオマエだ」
 とシャメを撮って私に見せました。それを見て恐怖のあまり『わーー!』と叫んだのですが口から出た音は「ニャ~~!」だったのです。

 暫く失神していたようでした。目が覚めると西室さんはいません。気を失う直前の記憶まではしっかりしていましたので、何が起こったのか覚えています。慌てて鏡を見に行くとチャント私でした。
 一体何であんな姿で映ったのでしょうか。皆目検討がつきません。視覚が完全におかしくなったのでしょうか。
 二日ほど途方に暮れていると、毎日のように起こっていた症状が出ないのです。そこで食料の買出しに行ったり掃除をしていました。
 夜、メールが入りました。
「先日は目の前で気を失ったので驚いてそのまま帰った。どうも見せる写真を間違えて猫の写真を見せたようだ。スマンスマン。」
 と書いてありました。正直ホッとしました。ところが直ぐ次に送られてきたメールは「本当に写したお前のシャメはこれだったよ」とあって、以下の画像が添付されていたのです。IMG_0298

 ここで初めてあの人の悪意が分かりました。
 親切そうに山荘を貸してくれるフリをして私を観察し、症状が悪くなるように仕向けていたに違いありません。
 私はあの人にいいようにされて精神がボロボロなのに、出て行くところもないのです。
 このブログを読まれた方、できれば精神医療にお詳しい方、どうか私を救ってください。助けて下さい。

 今ではもう私自身があの悪魔のような人の想像の産物、架空の人格のような気さえして来ました・・・・。

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ブログ・スペースを借りました Ⅳ

ブログスペースを借りました 初めまして

2017 FEB 11 10:10:58 am by 西 牟呂雄

 私は西室さんの許しを得て匿名でブログ・スペースを借りて書き込んでいます。
 SMCの会員に入ることを勧められたのですが、実名・顔出しが原則だと聞いて遠慮しました。というのも私のことに気が付いた人が出て来ると困ったことになりかねないので、SMCに迷惑がかかるリスクを避けたのです。
 理由はすべて私の奇妙な精神疾患のせいなのです。
 今では『性同一性障害』とか『多重人格』が病理的に研究されるようになりましたが、以前は社会的に排除されていました。しかも私の疾患はもっとひどいのです。なかなか人に言えなくて苦しんでいたのですが、偶然このブログを読みました。

2030年 認知症で自由になる

 私は驚き、そしてこれを書いた西室さんに連絡をとりました。実は私の疾患とは動物、それも犬とか猫になりきってしまうのです。
 別に裸になって四つん這いでウロつくことではありませんが、二足歩行ができなくなってしまいます。そして通常の高さの視線に耐えられず、地べたの高さになりたがります。最も楽なのは寝転がる事ですが、屋内では落ち着かないのです。表情はなくなり、更に困ったことに喋れなくなるのです。口に出せるのは擬音だけで「みゃあ」とか「きゃん」となってしまいます。発作が収まるまでジッとしていなければなりません。誰かに話しかけられたりすると大変な事になるので人の目に付くところにはいられません。一度私が具合が悪くなったのではと気を使ってくれた若い女性に変態か痴漢にまちがえられました。以前覗き目的で側溝に潜り込んだ人が逮捕されたこともありましたね。
 意識は人間のままです。発作の間の記憶も残ります。人の話し声も分かりますし色んなことを考えることも普段通りです。試しに簡単な二桁の暗算をしてみましたが大丈夫でした。
 ただやたらと五感が冴えて来ます。特に研ぎ澄まされるのは私に敵意を持っているか愛情を持って接するのかのカンです。人間はまず愛情を持って接してくれません。うずくまって薄気味悪い男に愛情を持つ人はいません。すると私に寄って来るのは犬と猫ばかりなのです。そして犬はほとんどが繋がれていますから、せっかく興味を持ってくれてもリードを持っている人が怪訝そうに引っ張っていってしまう。したがって公園のベンチや多摩川の河川敷に寝そべっている私の側でジッと私を見たり隣で昼寝をしたりするのは猫ばかりです。猫はよほど人間に慣れていないとある距離を持って近づきません。飼い猫はこちらが動かないでいると少し寄って来てこちらを見たりします。中には30分以上目を合わせているのもいて、そうしていると孤独な自分が癒されたような機がしてきます。

 この症状をメールで西室さんに訴えたところ『一種の運動障害シンドロームじゃないか』といい、医者に行く事を勧められました。
 絶対にイヤです。
 以前一度精神科医に飛び込みで行ったところ、医者の私をバカにしたような態度と、何か新しい病名がつけられるか、あるいはどんな薬を処方できるかといったことにしか興味のないような不真面目な態度に我慢できませんでした。
 人前には出られない私の窮状を見かねて、西室さんは富士山の麓にある山荘にいても構わないと言ってくれたのです。好きなだけ猫でも犬でもなっていればいい、ただしご家族が一緒の時はマズい、と言うありがたい話でした。
 ですから必死に別の避難場所を確保しました。一日中寝そべっていて誰からも不審に思われない場所、なかなかありません。一番手っ取り早いのはキャンプ場です。何もしないでテントの中にいればいいのですから。私は車の運転ができないのでバスを使って移動できる所を見つけました。もう一つ、夜に絶対人が来ないのはお寺です。これで何とかなると思い西室さんのいうダーチャ(山荘のことのようです)に引っ越しました。
 以前は猿が現れた事もある、とのことですが最近は見かけないそうです。そして猫が時々来るとも言っていました。
 もう一つ。私の見聞きしていることを正直にブログに書くように勧められました。この障害が何か精神的な疾患であれば書くことで治療になるかもしれないそうです。更にこのブログを読んで親切なお医者様が何かの処方をしてくれるかもしれない、とも。

 ここまで書いたら物凄く疲れました。もう止めますが、今後とも宜しくお願いします。
 

2030年 認知症で自由になる

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