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舵をとる 風にのる 

2017 DEC 23 19:19:20 pm by 西室 建

「どんな場合にも帆は風に逆らうことはできないが、吾々はただ風に従うことによって風に逆らうことが出来る。人間は無理を聞くかも知れないが自然は決してきかない」
 慶應義塾塾長、小泉信三がヨットについて遺した言葉である。けだし名言だ。
 小泉は昭和八年に45歳で塾長になったが、当時体育会は23部あった(現在は43部)。週に一度はその全ての練習を見回ったと言われているが、ヨット部の体育会加入は13年なので葉山の練習を見たのかどうかはよくわからない。
 しかし冒頭の表現はヨットの本質を鋭くとらえていて一流のスポーツ愛好家であることが良くわかる。
 天気予報の精度向上によって昔に比べれば風向きはある程度正確にわかる。更にヨットの熟練の乗り手は季節感や地形による癖を知っていて「この時期は~の風が吹く」などと言いならわす。
 ブルー・ウォーター派のようにロング・レグの航海を楽しむ人やレースに挑むチームと船によって色んな楽しみ方ができるのもいい。
 その昔は行き当たりばったりに出港して風の向きによって西に行くか東に行くか決める事が多かった。三浦岬の真西が伊東で真東が保田に当たる。普通はハーバーに連絡をして予約やらするのだが、適当に入港して台船に掴まったりした事もあった。

浮き桟橋から

 今年は個人的事情でロクに航海に出られなかったが、一年の安全への感謝と忘年会に行った。
 みんなでセッセと甲板やハルをピカピカに磨き上げ、充分に潮抜きをする。
 浮き桟橋に寝転んで覗き込んでいると、夏よりは透明度の高い海に小魚はセコセコ、ボラはユラユラと泳いでいた。水は冷たい。
 メリー・クリスマス
 じゃなくてハッピー・ホリディ
 冬至は22日だが日没は今月の頭より2分ほど遅く。
 シャンパン・ビール・焼酎

寒風は メリークリスマス と海渡り
       水鳥潜り ボラ飲み込んだか 

 もうこれからは風を切って上る航海は止めて、追い風にのって流れていたい。アッそれじゃヨットじゃないかな。

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夏本番 昭和は遠くなりにけり

Categories:ヨット

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