サムライ島口哲朗 世界を股にかける
2018 MAY 27 0:00:26 am by 西 牟呂雄
読者の皆さんはこのSMCホームページや各ブログの下の方にSMCが提携しているNEXTYLEの動画をご覧になっていますか。
現在アップされているサムライ・アーチスト(殺陣パフォーマー)の島口哲朗さんとお話することがありました。
身のこなしといい、語り口といい、イヤモウかっこいいのなんの。鍛え上げられた所作からはオーラが出ていました。
詳しくはNEXTYLEをクリックして頂くとしても、様々なメディアに登場されていますのでご存知の方も多いでしょう。
何と言ってもあの衝撃的な『キル・ビル』の殺陣振り付けでブレイク、ルーシー・リュウのボディ・ガード集団クレイジー88の一員で出演もされています。
私もあの映画が好きでして、布袋のバトル・ウィズアウト・オナー・オア・ヒューマニティーが流れる中、日本刀を携えた一行が現れるシーンを繰り返し見ましたね。
撮影の話ではクエンティン・タランティーノ監督の独特の個性についても面白く聞かせてもらいました。
島口さんは学生時代に殺陣のクラブに打ち込んだ後、何と澤瀉屋(おもだかや)の舞台で当時のスーパー歌舞伎に出演します。奇しくも私の大のご贔屓、市川右近さん(現・右團次)に弟子入りを勧められたそうです。
おそらくこの時点で『型』と『間』の呼吸を身に付けられたと思われます。そしてその後修練を重ねた後、殺陣パフォーマンスグループ『剱伎衆かむゐ』を率いて世界中で公演・道場の運営と忙しく飛び回っている最中です。
現在取り組んでおられるテーマが『会津』だそうですが、これは単なる戊辰戦争150周年である幕末趣味のお話かと思うと大違い。
所は変わってウクライナに公演に行かれた時。車で数時間かけてわざわざ辺鄙な村まで行きます。それはそこに例のチェルノヴイリの事故で難民化した村人がいて『サムライが見たい』という話を聞いたから。そして訪問したところ大歓迎を受けたのです。
そうです、会津は福島県。津波や避難勧告は受けなかったものの原発事故の影響は大きかった。島口さんはウクライナで出会った子供たちと会津の子供たちの交流に繋がれば、と夢を語ります。現地の言葉は喋れなくとも充分に伝わるものがあるのでしょう。
スペインで慶長遣欧使節団の子孫というハポンさんと語り、南米の日系人とドッキリ・カメラで交流し、アフリカにまで足を伸ばします。
日本の『型』というよりは精神、災害に遭っても助け合い秩序正しくあろうとする心は、人々から仰ぎ見られていた武士の自律的な所作にその源流がある、これが海外から多くのオファーが来る理由だろうと考えておられる様です。
実際、海外に行くと多くの人が日本に関心を寄せているのが分かると同時に、自分がいかに日本について深みのある知識を持ち合わせていないか思い知らされることがあります。
島口さんは今、会津の歴史を中心に大変熱心に勉強をされていて、頭が下がりました。
鋭い眼光で熱く語った後、とてもやさしそうに笑う表情が印象的で、今後もNEXTYLEでエピソードを撮るなどの協力を惜しみません。
できればこういうの撮ってみたいな。
サムライ 世界に羽ばたけ!
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Categories:死闘十番勝負
西室 建
6/7/2018 | Permalink
すっかり島口さんのファンになって『かむゐ』が出演したーコード・オブ・サムライーいかづち のステージを見に行った。
大音量をバックに物凄い集中力と鍛錬を感じさせる気合のパフォーマンスに圧倒されましたね。
渋谷のライヴ・ハウスでしたから近くで見られる迫力は凄い。一体どれほどの稽古が重ねられたのか。
あの振り付けはスケールが大きすぎてライヴ・ハウスのステージからはみ出してしまう。
野外で見てみたい、等と欲張りな思いが広がって行く。
他にもフットボール・エンタテイメント、和太鼓、テクノ・サーカス、三味線、テクノ・サーカス、尺八、オリエンタリズム 等々書ききれない出演者でおじさんは目が眩みそうでした。