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残暑に背を向けて Ⅱ

2018 AUG 27 21:21:52 pm by 西 牟呂雄

盛大なバーベキュー

 
 この暑さはまだ続くのか。
 どうせ暑いなら海の方がましかと半ばヤケになって行ってみればやっぱり暑い。そこへ持って来てメチャクチャな風が吹いて白波がザバザバ立っていた。とてもじゃないが沖合まで行く気がしない。
 ダブル台風が去った後の熱い南風は、セールを小さくして当てても船体が傾いでしまって舵がとりにくい。大波に乗り上げるとクルッと向きが変わってしまうから波に当てるように操船したいのだが。ほうほうの体で入港すると、漁船がたくさん避難してきた。
 他の船も同じらしくハーバーではバーベキューが始まった。無論僕達も買い込んでいたビールを提供して混じり込む。うまい。
 朝早くこのドン吹きの中を僚船は西伊豆まで行く、と出て行ったが大丈夫なんだろうか。

 ところでこの暑い中に大量のビールを消費していると、やはり体には堪える。手足のだるい感が限界に達するようで、横になっても座っても疲労感が増す。
 一瞬さっぱりするのは熱いシャワーを段々と水にしていき、あっ冷たいとなった時にサッとタオルで拭く、そのあとは酒を口にせずに昼寝をする。

ペットのワンちゃん 暑い

 提題のようにへたに『残暑に背を向けて』いると背中がまる焼けになって因幡の白ウサギよりひどいことになる。
 写真のデッキのところには別のオーナーが可愛がっているワンちゃん。日陰で一緒にウトウトする。
 朝方出港した連中はビュンビュンの向かい風の中、良く健闘したもののやはり伊豆半島は交わせずに東に接岸したと後に聞いた。

 そうこうしている内にいやでも秋の風が吹いてくるのだが、その風を感じるとき(朝が多い)はとても物悲しく、同時に日暮れの時間がどんどん早まって寂しくなるのが常だ。何と言うか濃い酒が飲みたいような、それでいて誰にも会いたくないような。
 今年は西日本の水害がひどくて復旧に不自由されている方もいらっしゃるから、誠に不謹慎であるが、夏から秋への変り目はそれこそ嵐が吹き飛ばしてくれた方がいいと思う。

不気味な火の玉か

 ところが夜半、自宅の北東の方向に恐ろしく怪しい光が出現して青ざめた。
 夜になって厚い積乱雲が幾層にも重なった中で稲妻がビカビカ光り続けているのだ。気が付いたのは夜7時だが、8時になっても9時になっても収まらない。
 まるで花火のように静かになったかと思うと火の玉が弾け、続けて稲妻が走る。よほど遠くのようで雷鳴は聞こえないから更に不気味だ。
 シロートがスマホで撮るのはむずかしく、いつ光るのか分からないままシャッターを押し続けてやっとそれらしいのが移ったが、迫力はずいぶん落ちる。
 まるで203高地に向けての28サンチ砲一斉射撃か、絨毯爆撃を見るような閃光に怖れおののいた。あの真下には大雨が降っている。きっと、空と大地が余りの暑さに頭にきて怒り狂ったのだ。
 だがその怒りの矛先を矮小なる人間に向けるのは許してほしい。そりゃ化石燃料を燃やしてCO2を増やしたかもしれないが、人類に悪意なんか無いのだから。

 太陽の活動も地球の平均気温に関係があるそうで、過去の記録からも太陽黒点の少ない時期とヨーロッパの寒冷期(テムズ川やセーヌ河がガリガリに凍った)はほぼ一致するそうだ。
 まさかとは思うが、この異常気象は某国の気象兵器じゃないだろうな。気を付けろ!次の冬はメチャクチャ寒いかもしれない。

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Categories:潮目が変わった

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