ゴルフ この公平な真実
2018 SEP 25 21:21:26 pm by 西 牟呂雄

連休中に二日間ゴルフをやり続けて体が痛い。足の内側と二の腕だ。
年々飛距離は落ちてくるのが還暦を過ぎてはっきりとわかる。体がこうなら脳もそうなんだろうなと自覚せざるを得ないのが情けない。
思い立って現状確認の意味も込め、ホーム・コースにフラりと行った(喜寿庵から車で15分)。キャディ・マスターが親子三人連れの組の了解を貰って入れてくれた。御夫婦と息子さんだ。
するとオナーのお父さんは初っ端にOBを打っておかしくなり、午前中は僕とドッコイの酷いスコアになって悔しがる。私は飛距離が落ちて最近OBが少なかったのだが、ショートでやってしまっておまけに3パット。これが痛かった。
で、お父さんは食事、後練習場に行って打ちまくっていたが、午後からは元に戻った、即ち結構上手だったのだ。奥様と息子さんはボチボチなで、息子さんにお父さんが教えている。
「この程度の距離だったらパターで押すようにフォロー・ストロークを長くゆっくり延ばすんだ」
というのが聞こえたのでやってみたら入った。
「ほら、上手い人はみんなそうやってるだろ」
いや、今聞いて初めてやったんだけど。もう一つ。
「もっと近くに寄ってボールの内側を狙う様にやってごらん」
耳に挟んだのでやってみるといいんですな、これまた。
そして極めつけの名言が出た。
「トップやダフリで初心者が腐ってもしょうがない。ティー・グラウンドを振り返ってみれば随分と進んでいるんだから」
フーン。言われてみればゴルフで振り返ったことなどない。こっそり撮ってみると確かに、あんな所からここまで来た、という気持ちになった。
こんなものかな、というスコアで上がった。山田さん御一家、お疲れ様でした。
二日目は中央道が事故で大渋滞したらしくすいていて『今すぐ出られますよ』と一人で出してくれた。前は1ホール空いていて後ろは午前中は追いついて来なかった。午後のスタートはちゃんと前後に挟まれていたが、何しろ僕は一人なので後ろの組はすぐに遅れて行くのだ。
たまに前の組のティー・グラウンドに追いつくと、一人で回っている僕を怪しげに思ったらしく会話が途切れている。
この場合どういうふうに思われたのかを想像してみた。
➀ 上級者が腕を磨くために個人練習のラウンドをしている
➁ 全くの初心者なので誰も一緒に回ってくれないから一人でやっている
➂ やくざ
全部外れなのは言うまでもないが、一人のラウンドはそれなりに違和感があるのだろう。やっている方も忙しくないしのんびりしたものだ。
全く後ろが来ないので、インとアウトで2回づつ、途中でボールを二つ打って遊んだ。そのホールにはスコアを二人分記録した。
ロングパットがショートしてしまった時と逆に下りで同じくらいの距離行ってしまった時。結果は前者では改善が認められたが後者では同じだった。
この日はクリークがやけにスライスしてしまい、ロング・ホールで広かったのと飛距離が出ないせいでOBにはならなかったが頭に来てもう一球。今度はスプーンで打ったらこちらはナイスショット。しかしながら上がってみれば改善はない。
そして昨日と同じショート・ホールでクリークを使いまたもやOB(昨日は5番アイアン)。打ち直してエッジの下に付けたのだがサンド・ウェッジがトップしテバンカーへ。ここでもう一球打ってオン。それが誠に不思議な事に前者と後者は同じスコアだった。即ち前者は奇跡のバンカーショットに対し、後者はあの距離を外して・・・。
ゴルフは大地と自分との戦いだ。そこには不運等という要素は一切ない。そして結果は必ずその技量に依存する。それゆえ、いかなる幸運がたまたまあったとしても結局誰にも公平な結果をもたらすのだ。
ちなみに一人で回っても前日とほぼ同じようなスコアであった。もはやメンタルも関係ない境地に達したということか。
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