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武器なき戦争

2018 DEC 15 8:08:05 am by 西室 建

 僕の頭の中で戦争が続いている。2年程前からディープ・ステート軍(以下D・S軍。別名ダーク・サイド)とQ軍(名前の由来不明。Qというハンドルネームを名乗っていると推定されてこう呼ばれる)が戦っている。Q軍がアイビー国(大国。北米あたりのようだ)に於いて突如戦端を開いて始まった。
 実はもっと前からキナ臭い動きはあった。と、いうより両陣営ともしばしば名前を変え潜行し、互いを監視し、水面下で足を引っ張り合っていた。そして時には暗殺と言った荒っぽい手段が取られ耳目を集める事さえあった。
 最も有名なのがケネディ暗殺だ。この一族は兄弟2人が暗殺され末弟はスキャンダルを仕掛けられ、息子は飛行機事故で亡くなる(撃墜されたという極秘情報もある)。Q陣営の仕掛けなのはミエミエだ。
 Q軍はしばしば名前を変える。一般にバーサーズ、ティーパーティ、福音派などと言われた。ウォール街占拠、といった流れはほぼQ軍の工作であることが明らかである。
 一方のD・S軍もキシンジャー戦隊(ゴレンジャとは関係ない)、ネオコン(コンクリート屋ではない)、新自由主義派などと名称・組織を使い分けていた。
 アイビー国は国内で勃発したこの戦闘とは別に、長年世界規模でも戦っており、随分前には強力なジパングを叩き潰して占領までしていた。その後ソーラ帝国やシーノ国とも覇権をかけて争っている。
 アイビー国でのせめぎあいは続いたが、2年前にQ軍司令官についたカード司令官が猛烈な大攻勢をかけてほぼ権力を握った。
 カード司令官は思いも寄らない大胆な政策を打ち出しD・S勢力を封じ込め、当面のターゲットをシーノ国に絞った作戦を遂行しはじめた。
 実はシーノ国はかつてD・S軍と秘密裏に協定を結んでいた。当時のアイビー国を牛耳っていたD・S勢力は、路線の対立するソーラ帝国との軍事的な緊張関係にあり、敵の敵は味方の法則の元に主義を同じくしていたソーラ帝国との関係にほころびが見えたシーノ国に手を差し伸べたのである。周りの国、特にアイビー国の占領の後にめざましい発展を遂げたジパングには同盟を結びながらも全く知らせなかった。
 もっともアイビー国には潜在的なジパングに対する脅威が残っており、手を代え品を代え内政に露骨に介入した。有名なのは元総理大臣の中田丸栄の逮捕である。
 しかしジパングは優れた技術と輝かしい伝統文化を誇る国だから、同盟関係を結びつつも国家として強くはさせず、搾り取るだけ絞ろうというのが基本戦略だった。ところが、様々な揺さぶりにも動じずシーノ国やソーラ帝国と渡り合えるヤスベ首相が誕生してジパング外交が一変した。
 そしてその後カード司令官がD・S軍を押し返したわけだが、ヤスベ首相とカード指令官は無性に気が合ったのは僥倖だった。
 一方で、ソーラ帝国は国境を接するフクライハン国のクリミアを占領して国際社会の非難を浴びたが、フクライハン国で反ソーラ革命を指導しようとしたD・S軍の陰謀を打ち砕いたのが実情で、国王パティン二世はQ軍と気脈を通じていた。D・S軍は、ソーラ帝国とカード司令官の癒着を攻撃をしたが、カード司令官は巧みにこれを交わす。
 Q軍の影響のはD・S軍の秘かな牙城コンチネンタル連合にも及んだ。コンチネンタル連合はそれなりの民主国家の集合体だったが、実態は選挙も何も無い官僚支配であり連合はきしみだす。ついに我慢できなくなったブリタニアは離脱を決意する。ここにきて連合中核であるコイツ国・フランク王国でもQ軍派の抵抗が始まった。

 今や両陣営の色分けははっきりしてきた。D・S軍はグローバリストを標榜しており、国境を無視するようなヒト・モノ・カネを自在に動かす。Q軍は自国の伝統を守りつつ国際的には二国間の交渉のみを中心に多角的関係を構築する。
 ジパングは両陣営のうちどちらを選択するか、難しい選択を迫られているのだ。何しろ同盟相手のアイビー国がD・S軍とQ軍に分裂しており、ヤスベ首相も態度を鮮明にしづらい。洞ヶ峠を決め込もうとしても地政学上の立地がそれを許してはくれない。最も近い国境はソーラ帝国であり交渉は緒に就いたばかり、シーノ国は島の領有をめぐって緊張しっぱなし、更にシーノ国の子分を気取っているカヤ国が実効支配してしまった島さえあるからだ。
 また、ジパング国にもD・S軍の影響を受けたりシーノ国およびその子分の工作を受けた勢力は存在しており、ヤスベ首相もQ軍であると明言はしない。明言はしないが、ジパングはこれから大変な時代を迎えるのだ。
 憲法改正、元首の交代という2大イベントがあり、その後にオリンピックが控えている。その開会式にカード司令官・パティン二世・ヤスベ首相の3人がガッチリ握手ができればD・S軍に一応の勝利と歴史は記すだろうが、はたして乗り切れるかどうか。

 ここで目が覚めた。頭の中の戦争はその後どうなっただろう。ただ、どうやらこの戦争の武器はツウィートだけのようなのだが、はたして決着はつくのだろうか。

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Categories:考えないヒント

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