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ネイチャー・ファーム開墾記

2019 JUN 9 7:07:06 am by 西 牟呂雄

生き残ったナス

 
 今年は、実は雨が少ないのではないか。アグリカルチャーを始めて4年目。途中1年間中断の後、開墾してから初めてのシーズンであるが、少しおかしい。
 もともと痩せた土地だから胡瓜などは収穫できなかったが、ピーマンと茄子の歩留りが悪すぎる。苗を植えても枯れてしまい、生存率は何と30%以下というヒドさである。それともこんなところにまで地球の異変が忍び寄っているのか。
 この茄子もちっとも大きくならず、葉っぱの色もくすんでいる。

 一方で去年の暮れから健気に寒さに耐えてきたガーリック、通称にんにクンはそろそろどうかと掘り出して見れば。

にんにクン

 一応形にはなったが、市販のいいものに比べるといかにも小さい。
 買い物をする方はおわかりだろうが、高級食材店で売っているのが500円くらいなのに、我がにんにクンは100円程度の育ち具合でしかない。
 こいつ等は全部で8株植え、途中で2株が脱落しそうになったのを必死に土をかけ灰を蒔き、セッセと水をやって救ってやった。にもかかわらず結果はこんなものか。
 江戸期の百姓は飢饉と年貢に苦しめられたイメージが定着しているが、なかなか革新的で商品開発に余念ががなかったという。令和のにわか百姓としてこれでは恥ずかしい。
 そこで新農法を編み出してみた。
 ダイコンである。
 

トライアングル・ピラミッド農法

 御覧の植え方は、私のオリジナルだ。
 実はこのネイチャー・ファームは東西に尾根があって日照時間が限られている。
 一昨年に二列でやってみたところ先頭と殿では太さが違った。
 そこで、品質の均一を図るために3角形に種を蒔いてみた。
 更に、ダイコンというものは上に育ってくる。もしかして地中深く根を伸ばすには土壌が固すぎるのではないかと思い、少し伸びると土寄せをしていると、写真では見えにくいがこのような三角錐になってしまった。
 しかしこれ、土地生産性を考えるとかえって低くなるだろう。

 そして前述の雨の少なさや地球の温暖化を考慮した、ジャガイモの3段植えというのもやってみた。

右から

 このジャガイモは植え付けの時期を画面の右から1列づつ4週かけて植えた(左の2列は同時になので5列・4週間)。
 するとですな、最後に植えた2列は青々と元気がいいのに、右に行くに従って色が薄く育ちが悪い。当然右の方から芽をだしたことは確認している。
 種芋の栄養分を取り尽くした後に、雨が少ないので成長しないのか、まだ気温が上がらない前に発芽したので発育不全になったのか。うーん、研究の余地がある。アグリも奥が深いのだ。
 
 水無月は 待ち遠しいか 梅雨入りが
    熱い日差しで 乾く ジャガイモ

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Categories:和の心 喜寿庵

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