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そーっと滑ったスノボ

2020 FEB 14 6:06:22 am by 西牟呂 憲

 大腸癌の手術後、どのくらい体力が回復しているか。
 それまで普通にあった部位を切除しているので、体・意識がそれに慣れるまで様々な不自由は確かにあって、回復を実感できたのは酒くらいだ。これだけは自信があるものの、知力・体力は老化現象を伴っているためどうもイカン。
 特に不便なのは入院中に起こした「せん妄」が引き金となった睡眠障害で悪化する一方だ。具体的に知能を劣化させている大きな要因と言えよう。まぁ知力は元々知れたものだからいいとして、体力の方はどうか。
 実際に計ることができるのは、例えば走る速さとか持てる重さとかのデータなのだが、僕はそういったスポーツはほとんどやっていない。ゴルフはスコアがこれ以上悪くなることはないくらいの腕前だから体力の測定基準になりえない。
 スノボは・・・これはできるかどうかが問題だ。

リフトから

 某日、1年振りにゲレンデに挑んだ。65才、病み上がり。おそらくここで最高齢のボーダだろう(スキーヤーならいるだろうが)。
 まずブーツを締める段階で異変を感じた、やりにくい、体が硬くなったのか。
 たっ立てない。よっこらしょ。
 滑り出しの緩斜面はどうってことはない、スーッと滑る。ターンする。何だできるじゃないか。
 ところでここにはダウンヒルが二つあって緩斜面を滑ったのだが、こちらは初心者が多く、あちこちで人が転んでいたりボーゲンでゆっくり滑っている集団がいたりする。今までは気にならなかったのだが、どうも目障りでしょうがない。子供スキースクールの一団に突っ込みそうになった。
 滑り降りると息が上がっている、やはり変だ。脚力が相当落ちている。
 今度は急斜面を降りてみると最初のピークで転倒。オイオイ、こんなところでコケたことなんかないぞ。
 僕の理論では技量はスピードの上限が決まっており、それを越えた速さではボードのコントロールができずに転倒に至る。するとこの程度のスピードでは倒れることなどあり得ないのだが。
 立ち上がって気が付いた、視線が低かったのだ。基本はなるべく斜面の先、谷側に向けて麓の方を見なければならないのに、ターンする場所を見ていた。ボードのちょっと先を覗き込むようになっていたのだ。

 その後は多少マシにはなったが、太腿に疲れが溜まっているのが露骨にわかったので止めた。翌日には上半身までが痛い。久しぶりなのと脚力の無い分バランスを保とうと腕にまで力が入ったからだ。
 この調子で以前のように頭を打ったり、ましてや病み上がりで骨折でもした日にはバカでは済まされない。
 しかし、まだまだ本調子ではないことは確認できた。これから多少はマシになるとは思うが、この年齢では完全には戻らないだろう。こうして年寄りになっていくということか、やだな。

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Categories:遠い光景

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