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勝負どころのこれから

2020 JUL 27 21:21:08 pm by 西牟呂 憲

 雑音を遠ざけてじっくり考える。浮かび上がってくる思いがやがて見えてくる。
 僕はポピュリストではないから世論を気にはしないし炎上するほどの読者もいないので、いくらでも暴論を書き連ねてもかまわない。この際ちょっと整理しておきたい。ただし右翼なのでリベラルの人は読まない方がいいですよ。
 安倍総理の果敢なところが発揮されたのは、予算を組み替えて『1人10万円支給』に舵を切ったところに凝縮される。その他、遅すぎる早すぎるとかまびすしいが『学校休止』『非常事態宣言』等打つべき手は的確だったと考えている。
 難を言えばあの新法の中身の薄さと評判の悪いマスクなんだが、パニックを起こしている国民にメッセージを送るつもりで滑った。マスクはたかだか数百億、一律10万円は12兆円だからマスクはやらなけりゃ良かったぐらいだ。
 手続きの問題はなしとしないが中小企業への繋ぎ融資も10兆円を越える枠であり、総理はまだまだ追加する気満々なのが頼もしい。
 締めて数十兆円は国債発行でまかない、その国債は全部日銀が購入する。流行のMMTによれば誰も困ることはない、人間の欲望には限りはないのだ。
 そこで改めて世界を見渡せば、先進国の中で最もダメージが少なかったのは日本だ。この際中国はあえて触れない。本当かどうか分からないことに加えて、今後まともに付き合う必要はないと思い至った。稼ぎたい人が覚悟を決めて稼ぎに行けば良い。そういう意味では韓国もそう。友好は目的ではなくて結果だ。先の結果はコメントなんかできない。
 EUの惨憺たる有様や、アメリカの凄まじい分断は日本にはない、あるけれど少なくとも移民問題からは解放されている。
 そこで少し前までのゾンビ国家からの脱却をひたすら志向すればいい。
 今回のテレワーク推奨で、取引先や同業者の動きを見ていて、いくつかのヒントがあった。
①『不要・不急の出張は止める』なにこれ。すると不要な出張を前提に仕事をしていたのか!
②『大人数の会議の中止』不思議不思議、見ていると何もすることがなくなる人がいた。こういう人は会議に出るだけなので、その人(シロウト)の理解のための資料が増える。ということはそのために負荷がかかる人が出てくる。
③『接待の自粛』自粛できる接待はしてもしなくても同じということが良く分かった。すると接待の(セットする)ために出社しているというオッサンがいる。
 要するに結構な給料を貰っていい気持ちになっているオヤジの大半が最もデジタル化によっていらない人達だったことが奇しくもコロナでバレたのだ。

 これから進むデジタル革命で上記の無駄がなくなる。それに加えて日本は何故か感染者数・死亡者数とも突出して少ない。自粛要請だけで済んだのは謎だろうが、この日本モデルを世界が見習おうとしてもできまい。なぜそうなのかはえらい学者センセイが分からないのだから僕にわかるはずがない。しかし中国のような監視社会でなくても充分に押さえられたことも事実だ。
 ぼんやりと思いついた仮説はこうだ。
 ベーシック・インカム或いはベーシック・アセット及びヘリ・マネは正しい。むしろ、放っておけば拡がる一方の格差解消の社会的コストは安くつくだろう。
 マスコミはそのうち書くだろう。財政規律の破戒だナンだ。要するにイチャモンの類なんだが、そういう話を載せれば溜飲が下がる人々は大勢いる。現在進行形の戦争の最中に有効な提言ならまだしも対案にもならない妄言を喜ぶのはいささかおかしいのではないかとさえ思う。
 リーマン・ショックの際に中国はなりふり構わず財政出動させ、立ちすくむ先進国にあっと言う間にキャッチアップした。勿論国内格差は拡がったが、そもそも自国民をいくら傷つけても押さえつけて構わない統制国家であり、それだけでは収まらずに他国への(自国内少数民族も)進行を隠そうともしないで切り抜けた。日本はどうか。
 政府がバブルを煽っているのだから足元の株価はご案内の通り。だがその恩恵に全くあずかれないゾーンがヘリ・マネによって救わればいいのではないか。
 その金で倹しく楽しみを味わいながらそこそこやってくれればハッピーなのだが、例えば全てパチンコでスッてしまうような輩は一定数いる。まさか上記中国のように統制はできまい。それでなくても既にAI・ロボットによってそのゾーンのできる仕事は恐ろしく手間のかかる生産性の低いものしか残っていないのだ。
 一見矛盾するが、煩雑で手間のかかる仕事をデジタル化するコストよりも人間にやらせたほうが安くつく、自動化されない。
 例えば凝った料理。材料の状況に合わせて仕上げるような仕事。或いは相手に合わせたサービス、即ち保育士、調停人、といった時間を掛けて双方が納得するまで丁寧に対応する仕事。そういう仕事の時間単価を上げる、または税率を極端に下げる、といった方策はとれないか。要するに職人を大事にする日本独特の文化にのっとればどうであろう。筆者としてはグローバル化ももうこの辺で先が見えた気がしている。
 すなわち、あんまりグローバル化が進むと国家を超えたある種の組織、例えばGAFAのようなオーガニゼーションが力を持ち過ぎて、それこそ陰謀論者が喜ぶような世界になってしまいそうな気がしている。
 余談であるが、ゼロ成長平和社会の一つの例として江戸期の都市における職人は大体月に十日も働かない。後は花見だ紅葉狩りだ夏祭りだ相撲だ正月だで遊んで暮らして無税だった(貧しかったが働きもしていない)。そういう巧の国になってもいいじゃないか。えっ、いやですか?もっと稼ぎたい?そうですか、すみません。

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