Sonar Members Club No.36

Since July 2013

今更何だ!

2021 JAN 15 0:00:21 am by 西 牟呂雄

『マスクで感染を防げるというエビデンスはない』
 なるほどそうかも知れない。それでは何故マスクをすることが推奨されるのか。不思議だと思いませんか。
 それが最近分かった(推定だけど)。
 このところの感染拡大は人が人とマスクを外してメシを食いながら大声で会話することがマズいのだと喧伝されている。相手が症状が軽い感染者だから広がるのだと。そういうキャリアが任意の人に移りにくくする効果はある、従って『あなたも陽性かもしれない。マスクを着用して感染が広がるのを控えてください』と言えばいいのだ。大体これ以上医療崩壊が進んだら結果は『命の選択』をせざるを得なくなる、重症患者で高齢者より若い人を優先するような。私は前期高齢者である。
 ではなぜそう言わないのか。
 そんなことを言ったら感染者と発表している、東京で言えば一日千人を超える人数の何倍もの陽性がいるのが大ぴらになるから。するとバカがパニックを起こして何をするか分からない。野党が恐ろしく下らない追及を始めるとか、都知事が「国の管理が云々」などと後出しジャンケンみたいなことを言い出して政治問題になる。
 そもそも国がやるべき対策はワクチン開発とか水際の入国管理を強化すること、後は食えなくなりそうな人へのカネのバラまきくらいしない。これ、役所の事務手続きの手間を考えれば前にやった10万円一律のようにやるしかなかろう。どこぞの知事のように『国が緊急事態宣言を出してくれ』と責任転嫁するくらいならその前に『歌舞伎町を封鎖する』とでも言って本当にやっておけば喝采した。
 筆者の見立ては風俗店とキャバクラ・ホストクラブがクラスターの2大温床で、最近の家族感染はこっそり行った者が経路不明と称して広めているに決まっている。誰もはっきり言わないが。

大晦日

 大晦日に1000人を超えた。その晩の北東に上がったのがこの真っ赤な月だ。
 勝負の三週間をやってこれだ(といっても他国に比べればはるかに少ないが)。政府がどうしたも何もなかろう。第一波の時のモデルを忘れたのか、接触を減らしまくるしかなかろうに。それも言われてやるのではだめで、自分で考えていい具合に接触を減らす。後は極端に言えば自己責任とか運が悪かったといった範疇でしか無かろう。
 そしてついに緊急事態宣言に至った。すると1都3県は施行の前に飲食店の時間短縮を発表する。横取りして自分の功績に見せようというのがミエミエで実にやり方があざとい。4人でやらなきゃできないのかよ。
 宣言が出された日には2000人越え。
 この日の野党のコメントがまた一段とひどかった。「国会答弁に総理が出てこないのは政府の緊張感が感じられない」だと。総理はお前の下らない質問に答えてるヒマなんかないんだよ。

 ワクチンが行き渡り集団免疫ができるまでは元に戻らない。それがいつになるのかは分からない。そしてそのことを覚悟しなければオリンピックなんかできない。筆者はオリンピックに限って言えば実行可能だが、今の根性では難しいという考えだ。すなわち、陰性の選手しか参加させない、観客も検査する、又は無観客でやるくらいの対策を徹底させる。それでもオリンピックの価値・選手の誇り・開催国の威信は保たれ、経済効果も少なくはない。非難轟轟だろうがそれでもやる覚悟はあるのか。
 また、今後も変異し続けるウィルスに開発中のワクチンが効果をもつものかの検証は未知の領域とも聞く。
 緊急事態は首都圏だけでなく栃木県と中京地区、関西地区、福岡県にまで広がった。
 やれ「Go To」を止めるの続けるの、営業時間を伸ばすの縮めるの、遅すぎるの早すぎるの、今更何だ。マスコミが反対意見ばかり煽るのはいかがなもの、それどころか政権内部でも足の引っ張り合いの兆しがあるのは亡国の黄色信号点滅に見える。あちら立てればこちらが立たず。ガタガタ言ってないで断固自分のことは自分で守れ。そもそもお上に頼まれてやることじゃない!覚悟を持って長期戦に備えよ!
 ついでに言っとくけどそこらをウロウロして足を引っ張る輩、中国みたいになりたいのか?少しは医療関係者の迷惑考えろ!

 ところで、その覚悟が出来ないワーク・スタイルそのものは近い将来滅びていくのではないか。春先の緊急事態宣言時に比べてはるかに緩んでいる現状を見ると何年かかるのか。
 それだけではない。AIを駆使したデジタル化に乗り遅れ、テレ・ワーク、リモートにソフトランディングできなければ生産者ですらまともに生きていけなくなるかもしれない。誤解を恐れずにあえて言えば年金生活者の子供世代、即ち団塊ジュニアがニートや引きこもりだった場合は、絶対に中産階級には戻れず政策の手を借りなければホームレスだ。
 一方そういった「覚悟」をした場合のライフ・スタイルはどうなるかというと、意外と非合理的なものになると思われる。お手軽で安易で容易なものではないものが人々、特にオジサン・オバサンに定着する。筆者自身が好むところだとも言える。オジサン道とでも言おうか。そういえば既にこういうことを書いている。

おじさんが遊んで暮らす十ケ条


 要するに直ぐ出来てしまうモノとかコトではない、なるべく手間ヒマかかることを少しづつやる。楽しみは後に取っておくようなスタイルになっていくのではないか。無論すべての人には当てはまらない。
 しかしこのスタイルのいい所は、上記団塊ジュニアの一部にもなじみやすいことである。若い方々は知らないだろうが、嘗てはヒッピーと称して何もしないでヘラヘラしているのがいた。このグループは最終的にはヤマギシ会に行ったり帰農したりして社会に溶け込んでいった。もともと引きこもりなんだからコロナが収束するまでジっとしていてくれればいい。みんなで慎ましく暮らすわけだ、便利な暮らしから効率の悪さを楽しむというシフトだ。
 しかしねぇ、若い人には無理だろうな。
 アッ、ネットとかでガツガツ稼ぎたい人はどうぞ。そういう人はオジサン道とは遠い人ですから、ご自由に。

「ソナー・メンバーズ・クラブのHPは ソナー・メンバーズ・クラブ
をクリックして下さい。」
 
 

Categories:2021年の安寧

▲TOPへ戻る

厳選動画のご紹介

SMCはこれからの人達を応援します。
様々な才能を動画にアップするNEXTYLEと提携して紹介しています。

ライフLife Documentary_banner
加地卓
金巻芳俊