Sonar Members Club No.36

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来年への積み残し

2021 DEC 26 0:00:41 am by 西 牟呂雄

 アメリカの核は日本を守るか
 古くから言われてきた問題である。もちろん守るだろう、としか言えない。
 だがしかし、近未来はどうか.実際に核を発射される恐ろしい事態になれば数発喰らっただけで日本は滅びる。その前に抑止できるのか、と言えばアメリカ本土に届く核を保有している国に対してのみ抑止するのであって、例えば長距離弾道ミサイルに核を搭載できない国が日本に対して発射した場合は通常兵器の報復にとどまるのではないか。その制裁の間に日本は人も住めない荒野に成り果て消滅する。グアムのアンダーセン空軍基地に配備されていたB52戦略爆撃機の編隊は、すでに去年本土中西部のノース・ダコタに撤収している。
 ところで、人も住めなくなった荒廃した土地を領土に編入したところで攻撃した国に何のメリットがあるのか。例えば日本の技術・人材・風物・文化といったものを資源と考えれば全てが灰になってしまっては税金を取ることもできまい。しかしそこで、だから核攻撃はない⇒核の傘は必要ない、と短絡されては困るのだ。相手がある話なのが外交である。
 唯一の効果的解決策ではないかと思われるのは『アメリカの核を借りる』という奇策である。小型核搭載の自衛隊潜水艦を日本近海で運用し、米軍が核を管理するということはできないものか。まっ無理かな。 

 MMTの神話は本当か
 モダン・マニー・セオリー。名前からして怪しげであるが、この20年ほどの日本にはありがたい理論であり、事実破綻にもインフレにもならない。即ち、自国通貨立ての国債をいくらでも発行し中央銀行が一方的に買い上げてしまえば経済は安定しているというオハナシ。
 確かに2013年から続いている緩和政策をいくら進めてもインフレにも破綻にもならない。
 先般、某事務次官が一般月刊誌に財政規律が失われる旨を発表し、タイタニックに例えて見せた。だが一般会計のみの論考はチト掘り下げる必用があるだろう。むしろあれは内に向けて書かれたフシがある。財務省は予算を切るのと税金を取る所だから(金融庁を分離したため)朝から晩まであんな話をしている。そして多少の異を唱えた途端に出世に響く。確信していようがいまいが現役の時はそう言わざるを得ないのだ。退官して野党から立候補しているOBの某は先日の選挙公約に消費税の5%への引き下げを訴えた。現役の頃に叩き込まれたことを信じていなかった証左である。
 さて、そのMMTであるが、これをモデル化した式を立てられた人は一体いるのだろうか。筆者は寡聞にして知らない。いくら赤字国債を出してもいいということは均衡点はどこでもよくなってしまい、オール等号の数式などモデル化できないではないか。いわゆるリフレ派といえどもそれでは理論的に証明できない。誰か教えてくれないでしょうか。目下の不気味な円安傾向が警鐘に聞こえてならない。アメリカはインフレ傾向が顕著になっている。
 次官論文を乗せた月刊誌は、今月には元経済官僚(MMT推進派。以下M)と慶應の教授(財政規律派。以下K)が論争している。
K「デフレ下で日銀が国債を買い支えている。将来も買い支えられないことは絶対にないとは言えない」
M「自国の通貨建ての債務で、なおかつ変動相場制の元であれば、中央銀行は金利を決められるのだから制御できないインフレは起きない」
K「自国通貨の債務がCGP比で何%を超えると国家が破綻する、という理論値は分かっていない。いくらでも、とはならないだろう」
M「それはそんな限界がないからだ」
K「一方で財政出動によって民間が持続的に成長するという理論的根拠もない」
M「成長による分配により消費が増える。困窮者ほど消費性向が高いから効果は大きい」
K「それならば借金でなくて累進的な増税でも可能である」
 ざっとダイジェストしましたが嚙み合っていない。

 移民は本当に必要か
 このところの『失われた20年』の遠因として労働人口の減少が上げられている。即ち少子化対策が必要なのだが、若年労働力の確保のために移民政策が手っ取り早いとも言われている。
 一方、滞在外国人との間では今ですら様々な軋轢が伝えられている。生活習慣の違い、一部犯罪の誘発、発生する差別リスク、挙句の果てに宗教対立まで起こりかねない。移民と称して押し寄せられて、こんなはずじゃなかったと徒党を組まれてはたまらない。あるいはどこかの工作員が入るかもしれない。それでなくとも何世代に渡っても帰化せずに反日気質を継承されるのは困りもの。民族の誇りはそのまま維持していて結構だが、もはや日本で生活基盤を作り上げ日本語で不自由なく生活している人は多少の愛国心のカケラくらいを備えてはいかがか。
 例えば日曜日の朝『喝!』をやっている張本氏は帰化していない韓国籍だが、広島の被爆者である。その流れのインタヴューで広島での慰霊祭の際、黙祷時にシュプレヒコールをする団体にこう言っている。
『今日の私達はあの尊い犠牲者のおかげで暮らしていられるということでしょう。それが何ですか。なぜ日本人として黙祷ぐらいできないんですか』
 自身様々な差別と闘ってきてこの言葉。こうなれば別に国籍がどうこうという話は別として立派な愛国者だろう。
 新しいタイプの日本人なら歓迎する。移民の際にAIでも使って、日本の文化を尊重し日本人になりたい、皇室を敬います、といった判断は可能になるか・・・。そしてそんなことをするぐらいなら少子化をもっと掘り下げ、成長なんかしなくてもいい、とさえ筆者は思っている。ドラゴンもマフィアもいらない。

 中国の覇権は成立するか
 よその国の庭先で何やら騒動を起こしイチャモンを付けるヤクザまがいの行為を、古くはウィグル自治区・チベットで盛んに仕掛け、香港を潰し南シナ海に進出。仕上げは台湾と尖閣だと称している。言ってみれば弱いものいじめのようなことが今日の国際社会で通るとでも言うのか。それがしばしば通るのが問題で、クリミアは瞬く間にロシアになり手も足も出なかった。
 しかしどうであろう。南シナ海で海上基地を建設するのは無論言語道断だが、果たして防衛できるのだろうか。大規模な人民解放軍を展開できない海上で、仮に海からの攻撃を受けた場合に効果的な艦隊運用ができるのかは疑問である。
 更には領土を拡大し過ぎて国境線は史上最長の距離になっており(モンゴル系の元朝は除くとして)、インド・ベトナムとは緊張関係にある。表面上は友好国のロシアでさえ将来どうなるか保証の限りではない。かつては朝貢外交としてほぼ防衛の必要がなかったため、国境の管理コストがGDPに占める割合もまた史上最高だろう。一帯一路で拡大路線を進んでいるうち経済にガタが来ているのは明白である。
 ついでに大規模地上部隊の展開についても、大陸軍が外敵に対峙して勝ったことはあまりない。ベトナム戦争終結後に火事場泥棒的に20万の人民解放軍が侵攻したが、5万程度のベトナム軍に無様に負けている。帝国陸軍は大陸で50回程度の大規模戦闘でほぼ負け無し。八路軍はゲリラ攻撃しかしていない。北洋軍閥は日清戦争で負け。遥か昔には半島を北上した宇喜多秀家率いる日本軍が、明の名将李如松(朝鮮族)の大軍勢と碧蹄館においてガチンコで戦い、たった1日で打ち破っている。当時、双方合わせて4万人の会戦は世界規模で例がない。中国軍は決して強くはないのである。
 その分、謀略・工作・諜報には長けていて、目下の主戦場は台湾と日本だろう。擦り寄ってきたら要注意。アメリカはオリンピック外交をボイコット、岸田総理頼みますよ。コロナのバックレを忘れるな。

 皇統は維持できるか
 これは全く心配ない。何があっても大丈夫である。
 昨今世間を騒がせた内親王様とK室氏の結婚により女性宮家・女系天皇の筋は絶たれた。K室氏はその筋の工作員だったのではないかと睨んでいる。
 皇室、特に天皇陛下たるものは、ワン・ジェネレーションに一度あるかないかの国難にあたり、国民を励まし、慈しみ、包み込むキラー・コンテンツなのだ。敗戦・東日本大震災の際のおふるまいにどれほど国民が救われたことか。それを思えば皇族方のお相手が誰でもいいというわけにはならないのは自明のことだ。某総理はおざなりのお見舞いを罵倒されたではないか。
 『憲法で定められている通り』のご発言には特に引っかかった。まさか憲法違反をしろなどとは言わないが、皇室とはその遥か高みに存在するものだと考える。そうなると皇嗣家のドタバタは国民から見放されて当然であり、悪いことは言わないから(仮に来年試験に通らなくても)そのまま米国に滞在し続けた方が本人たち並びに国民にとってもいい。
 将来は悠仁様と愛子様にかかってくる。筆者が最近強く思うのは、最終兵器である愛子様がお相手に旧皇族の賀陽宮家男子とご縁がかない、次世代の礎となっていただきたいという秘策だ。

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Categories:遠い光景

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