新種恐竜 クマイドン発見
2024 NOV 24 11:11:34 am by 西 牟呂雄
たびたびブログで紹介した喜寿庵の飛び地で冬支度というか,背丈ほども伸びた雑草やススキを刈り込んだ。この2ケ月半、少しづつ刈ってやっとやり終えた。
こういうところはマメに刈っておかないと笹が出て、そうなると刈り辛くなっていわゆる耕作不適地になってしまう。使い物にならないくせに税金はかかる。といっても千平米もあるくせに農地であるため年に6千円だ。
刈り進んで行くと、山裾のあたりで一か所草が生えていない所があって、どうしたことかと覗き込んで腰を抜かした。はじめは人骨かと思った。こんな所に誰かが死体を放置していた?まさか。
実は後背地の中腹に、朽ち果てた古いお墓がいくつかある。薄気味悪いので近寄ったことはないが、あの古さは土葬だろうから人骨もあっただろう。
ところが恐る恐るもう一度みると、かなり広範囲に散らばっている。2~3mに渡ってどの部位かはわからないが骨というか化石というか、そして髑髏のようなものはない。つまり人間ではない巨大生物のもののようである。
と、ここでいつもの悪い癖であるが、頭の中が喜んでしまい、ひょっとしたらこれは新種の恐竜の全身骨格が地滑りで出土したのではないか、とまで飛躍した。もし新種の発見だったら命名権はぼくになるとすれば何と名付けようか。名前にちなんで『ニシザウルス』はどうかな。待てよ、発見場所の方がいいか、ここの字は熊井戸というから『クマイドン』。オォ、いいではないか。
そうだ、骨のサンプルを鑑定してみらわなけりゃならんな。だが、草も生えないところだ。なんだかこのクマイドンの妖気が漂っているようで、どうにも手が出ない。採取は次の機会にしよう。
意気揚々と道具をかたづけ帰ろうとしたら、仲良しのオッチャンが歩いている。この世紀の大発見を言いふらさずにはいられなかった。
『あ~あ、広いから容易じゃないねェ』
『おっちゃん、聞いてくれ。何かの骨が散らばってるよ』
『あ~、骨が折れるよね』
オッチャンは耳が遠い。
『そうじゃなくて、ホンモノのホネが散らばってるの』
『え~、骨がどーしたって?』
『人間よりも大きな何かの骨なんだよ』
『あ~、そりゃ馬の骨ズラ』
『!』
『昔は飼ってた馬が死んだらそこいらに埋めたダヨ。そこに馬頭観音あるだろ』
『あれのこと』
『ほんとはあのあたりに埋めたんだけど面倒になってこっちに埋めたんだろうね』
人の土地に勝手に馬を埋めるな!
ただのウマの骨なら遠慮はいらん。ウラの山裾に投げてしまえ!と、思ったが、白骨化したとすればこの辺の土壌と湿度から言って数十年はかかる。ひょっとするとここの地縛霊として馬頭魔王にでもなっていたらコワい。
話は変わるが、いきなり冬になりそうなので秋口に蒔いた大根や人参を掘り出さねばならない。
毎年、どういうわけか突然変異のような奇怪な姿で収穫されるのだが、今年はどうか。
せっせと掘り出してみると、こりゃなんじゃ!
大根は、むかし大根足とかいう太目の女性にたいする蔑称があったがまさにそういった風情の短足。
人参に至ってはとても食材になりそうもないヒョロヒョロ。洗って齧ってみたら甘かった。また挑戦しようっと。
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Categories:和の心 喜寿庵