新しい命がやって来た
2024 DEC 29 11:11:50 am by 西 牟呂雄
年末の近づく慌ただしさの中(僕は別に忙しくはないが)さる事情により、赤ちゃんがウチにやって来た。生後ひと月の女の子だ.目を開けてもまだ見えてはいないそうだ。まだ寝返りも打てないが、小さな手足は繊細な動きをしている。
時々、アー、とかウー、とかお語りにもならない声を上げる。今どきはミルクをあげる時間管理はマニュアル化されていて時間通りに飲ませる。そのためウチでは3交代シフトを組んだ。オギャー、と泣き出すのはウンチをした時で、あの小さな体がちゃんと消化をし、排便できることに感心させられる。
そして気の毒なことにこの赤ちゃんは私の誕生日に生まれた。即ち星占いは私と一緒なのである。そして私は祖父と誕生日が一緒。この暗示はこの子の人生が一筋縄でいかないことを示している。祖父は発明家だった曾祖父の専売特許に守られて生涯仕事らしい仕事はせず、その勢いで敗戦でスッテンテンになりかけた。そのことを後悔することなく、勿論反省など微塵もせずに昭和30年にあっさり昇天した。後に残ったのは喜寿庵という山荘だけであり、その維持費が私を苦しめている。
その気質は確実に私に隔世遺伝し、周りに迷惑をかけ散らして今日に至っている。で、私と誕生日二日違いの息子には何ら遺伝せず、ヤレヤレと一息ついたところにこの赤ちゃんである。ちなみに冒頭のさる事情により、私とは血は繋がってはいないのが唯一の安心材料だが、油断はできない。
私、もしくは爺様のキャラが女になったとしたらどんなだろうと想像してみた。
すると、わがままで人の言うことは聞かず規則は守らないですぐ破れかぶれになる無計画な女、という人格が想定されて心底心配になった。赤ちゃん大丈夫か。
初めは触るのが恐かったが、一週間を過ぎたころにやっと抱っこしてミルクを飲ませることができた。
赤ちゃんは小さく、柔らかく、軽かった。
この前七五三だったレイモンド君の1/10くらいだろうか。
人類は子供の期間、即ち一人では全く生きることができない時間が最も長きに渡る。
まだ寝返りも打てないこの子が、これから細胞分裂を繰り返してチビになりお嬢ちゃんになるくらいまでは見られるだろうか。
ガンバレ赤ちゃん。同じ射手座生まれでもこのオジサンみたいになっちゃだめだよ。でも、美人で生意気なコマっしゃくれた娘になって男を手玉に取ってやれ!
そして赤ちゃんは年末のドン詰まりに帰って行った。
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