念願の古稀ボーダー ゲレンデの風になる
2025 JAN 5 1:01:19 am by 西 牟呂雄
あけましておめでとうございます。
ブログを始めて十年。還暦ボーダーと書いてからアッと言う間に古稀を迎えての滑り、恐いものがありました。絶対に転んだりしてはいけない、体が硬くなっているから骨折どころではなくなる。緩斜面をそーっと降りる感じで丁度良いと。
しかし1年の初めに体力の限界を確認するのも日常のためにはいいのかも知れません。今年からはもう酒は焼酎のロックを5杯にしておこう、といったバロメーターに・・・なりませんねぇ。
そうそう、愛用のボードがビンディングの劣化で使えなくなってからレンタルで滑ってますが、今から新しいボードを買ってはとても償却できない。買ってしまったら誰かに後を託して20年かけて償却しなければ。そのころには流行が変わっているでしょうし。
例に寄って昭和ファッションに身を固め、遂に念願の古稀ボーダーがゲレンデに突撃です。
恐る恐る、良く体操までして雪面を踏み締めました。
ところが今年は何故か空いている、正月の早いせいもあってゲレンデが全く荒れていません。もっともここは人工スキー場ですから平坦な造りにはなっていますが、圧雪した跡がザラザラしたままでしならない、力任せにガリガリ滑ることになりました。
それがですな、慎重にやっていても一本目で息が上がっています。日頃スポーツなどやっていないから当然なのですが、情けない。ふーっ。降りてきました。
でも、何だできるじゃないか。
古稀、捨てたもんじゃないぞ。ここで調子に乗らず慎重に滑ればまだまだ。
っと、見上げてみればここ鳴沢エリアから見える先端の尖った富士山が私を見下ろしています。
どうかもう少し自由にスピードを味合わせてください。
そう祈りつつリフトに行こうとしたら、ゲレンデに寝そべっている異様な集団に気が付いた。ウエアに身を包みスキーも置いてあるが一向に履こうとしない。何してるのか、近くを滑ったら日本語じゃなかった、観光客なのです。寝転がってスキーの用具を身に着けている写メを盛んに撮っていました。要はコスプレですね、ツアー料金に入っているのかも。
さて、そろそろ古稀ボーダーはケガをする訳にもいかず、もう一本ぐらいで止めなければなりません。
昼時なのでリフトは全く待たずにシメシメと乗り込み降りてみれば。
えっ、誰もいない。どうしたのでしょう。リフトにも人っ子一人いません。
滑り出しても風が吹いているだけです。
あれ、私の影も映らないし音も聞こえない!
アルツハルマゲドンが進行して幻覚を見ているのか、それとも私が死んで意識だけの存在となり、とうとう私も風になってしまったとか・・・。
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