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冬の名残り

2025 MAR 1 1:01:56 am by 西 牟呂雄

 
 2月の末、春はそこまで来ている時期に、芝生を焼きます。害虫を駆除し、雑草のタネを焼き、芝の発芽を促進するためです。
 この芝焼きというもの、うまい具合に一直線で炎が広がるものではありません。
 風向きやちょっとした凹凸で方向を変えるので、ご覧のような幾何学的な模様に。
 慎重に焼かないと傍らには福寿草がこんなに咲いています。
 
 地球は温暖化し、居場所の無くなりつつある冬。
 子供の頃は下町のドブでも氷が張ったものですが、今ではあまり見ません。
 この連休に寒波襲来。今季最強、十年に一度、豪雪。
 寒い曇天の日は確かに陰鬱な気分。
 ですが、四季のある日本では冬がなければ
 樹木の年輪も刻めないのです。

 春は植物が芽を吹き花を咲かせます。
 暖かくなり人々は浮かれます。
 去り行く冬はそれが気に入らない。
 みんなが来年までサムイ季節を思い出さないのが。
 すると翌日、焼いた芝生にうっすら雪が積もってビックリ。

 凍結防止で滴らせていた外の水道は凍ってつららになってしまいました。
 冬が去り際に少しばかりの雪を残した、また来年来るよ、と。
 そうそう、寒い冬に鍛えられなければ丈夫なにんにく、スーパー・ニンニ君もできませんね。

 健気にがんばっていました。
 これからは畑が凍りません。水と肥料をやります。
 収穫は5月の連休です。
 ですが今日もまだ寒い真冬の気温。
 冬もそんなに本気にならなくてももう2月末だよ。

 そう思いつつ、山から下ろうと門を出た時。
 傍らの梅の老木に目をやると、小さな花が。
 やはり冬は追い払われているな。
 タイトルの『冬の名残り』は多くの人が『春の訪れ』と言うでしょう。

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 と、ここまで書いて投稿しようとしたら、この暖かさはどうしたことか!老生はただとまどうばかりなのです。冬にまで置いていかれてしまったようでさびしい。
 それどころか、そろそろ耕運機を入れてジャガイモを撒かなければ。春が追いかけてきた。

(追伸)

 これは・・・。

 
 
 
 

 

Categories:和の心 喜寿庵

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