東風・レース・江の島
2025 MAY 11 9:09:08 am by 西 牟呂雄

強い日差しを全身に浴びながら相模湾に出港した。日焼け止めをたんまり塗って。
ところが事前の予想に反して沖に出ると東風が吹いている。この時期は北東の風のはずで天気予報でもそうだった。当初は久しぶりに東京湾を横断して千葉の保田に着けようと思っていたが、真上り風に乗るのは気が進まない。誘惑に負けて進路を北に向けた。江の島へ行く途中に相模湾レガッタ・レースがスタートするのを見に行く。僚船が何杯も出ているので、応援というかレース振りを冷やかす。
スタートは30分前で、すでにマークを回った船は横一線になってこちらを目掛けて来る。邪魔になると後で怒られるからエンジンを吹かした。丁度写真の左側の方に次のマークがあるので、船団は右から左の方に舵を切ってくる。
右の方に富士山が映っている。これから夏にかけて次第にぼやけてくるが、このじきまではまだ真っ白である。たなびく低い雲が何やら絵になるな。
しばらく見とれていたら江の島が近づいた。
するとこの編ではディンギーのインカレ・レースが行われていて大集団が押し寄せてくる。遠くから見ていると、先ほどのクルーザーに比べれべハリネズミが移動しているような接戦だ。これもエンジンを吹かして交わした。オッ、僕の母校もやってるじゃないか。
ハーバーに電話してゲスト・バーズに入れた。そこでメシにしようとしたがいやもう凄い観光客でどこも一杯だ。それも話し言葉から中国の観光客らしい。鎌倉観光のツアーにでも入っているのか、ゾロゾロと歩くので時々渋滞までしていた。無理もない、ゴールデンウィークだ。
外人観光客も日本人の休日はゆっくり休んでウィーク・デイに見て回った方が色々見られるだろうに。もっとも京都になると日常的にゴチャゴチャになっているオーバー・ツーリズムは休日も何もないか。
以前に関西を旅した時、明日香村をトコトコ歩いて有名な『酒船石』を見に行ったが、人っ子一人いない夕方で、史蹟だが柵も何もないので撫でてみたりしたが、大いに古代の手触りが堪能できた。その時は京都へも足を延ばし、爺様の足跡を訪ねたが、観光名所でも何でもない所で漬物屋のオッチャンに話を聞いた。
ひょっとして、名所を好んで刊行する人は、ゴッタ返している大勢の観光客を見に行くのだろうか、マサカ。
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Categories:ヨット

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中島龍之
5/11/2025 | Permalink
沢山のヨットのカラフルな帆と、まだ冠雪の富士山の絵は素晴らしいですね。西さんは写真家ですか?といいたくなる風景です。ヨットからはこんな光景が見られるのですね。いいですね!