ルイ・ロット
2017 AUG 22 21:21:47 pm by 吉田 康子
今朝の朝刊で「ルイ・ロット」という懐かしい名前を見つけました。フランスのフルートのメーカーの名前です。「パウエル」や「ヘインズ」というアメリカのメーカーはさしずめピアノのスタインウェイでしょうか。ドイツの「ハンミッヒ」はベヒシュタイン、日本の「ムラマツ」はヤマハそして「ルイ・ロット」はプレイエルのようなイメージです。
フルートは高1の時に通っていた音大附属音楽教室の課外授業で始め、音大時代にはムラマツフルートのレッスンセンターに。当時マンハイムから帰国したばかりの先生がハンミッヒを使っていました。
また木管アンサンブルで仲良くなった元プロのフルート奏者はヘインズを、もう一人の方はパウエルを使っていました。3人目の先生がベルギーに留学経験がありそこで気に入って手に入れて来たのが「ルイ・ロット」でした。黒っぽく変色した古い楽器で甘い柔らかい響きの印象があります。
現在は、キーに装飾の彫刻が入っていたり、頭部管にダイヤモンドが付いていたり、18Kやプラチナなど見た目にも華やかな楽器をみかけます。その楽器の音色はこの記事にもあるように材質や、金属の厚み、製作方法に因るところが大きいようで、工房からの職人技で生み出されるのは、弦楽器でも管楽器でも同じですね。
それまでピアノ独奏だけだった頃にフルートを吹くことで初めて合奏を経験しました。室内楽、オペラのオケピットでの演奏、アマオケでの交響曲、木管アンサンブルなどなど、アンサンブルの楽しさに夢中になりました。成人式の着物よりフルートを買って欲しいと両親に頼み、ムラマツのフルートを買ってもらった程でした。もう10年近くフルートはお蔵入りしていて、ブランデンブルグ協奏曲の4番とか、モーツァルトのフルート四重奏曲を吹いた記憶が・・・という程度。この記事を読んで懐かしく自分のフルート史を振り返っていました。
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西村 淳
8/23/2017 | 4:36 AM Permalink
ルイ・ロットというのは初めて耳にしました。フルートの歴史はよく知りませんが、金属製のものにもいわゆる名器が存在するわけですね。
木製の黒いフルートを吹く人がオーケストラの中にもいますが、昔のトラヴェルソと呼ばれているものはもわーっとした響きがして、あまり好きではありません。モーツァルトがあまり好きではなかった楽器ときいて、思わず膝を打ちました。