完治報告
2018 MAY 9 20:20:15 pm by 吉田 康子
今日が手首骨折に関する最後の診察でした。2/20にプレート除去、1週間後に消毒、2週間後に抜糸。そして11週間後の今日、除去後の骨の様子をレントゲン確認して、一連の治療は終了しました。
手首の動きは、手のひらを内側に倒す「掌屈(しょうくつ)」や外側に反らせる「背屈(はいくつ)」また、手のひらを内側ねじる「回内(かいない)」や外側にねじる「回外(かいがい)」などがありますが、どれも9割くらいまで取り戻しました。そしてピアノを弾くことについても9割くらいの回復です。手首の中心部に硬さが残るものの、指に支障は無く元通りに動きます。既に2/17にバッハの協奏曲、3/21連弾版でのモルダウの本番を終えました。今は7/7ライヴ・イマジン40のシューマンやシューベルトの練習に追われ、11/24ライヴ・イマジン41の準備にも取り掛かっているところです。
久しぶりに顔を合わせた担当医師は、レントゲンで骨の様子を見てから私の手の動きを確認。そして「おかげさまで元通りに弾けるようになりました」と言う私の話を聞いて、相好を崩して「よかった、よかった」と喜んでくれました。
受傷後に次々と病院に行く度に悪くなっていく診断にとどめを刺すような結果に直面し「より良い回復を目指すなら手術しかない」という判断を聞かされた時には、目の前が真っ暗になったような絶望の気持ちでした。「元通りに弾けるようになるでしょうか」との私の問いに無言で答えなかったこの医師の様子を昨日の事のように思い出します。私も「大丈夫ですよ」というなまじかの気休めを求めていたわけではなく、「これがベストの治療で他に選択の余地無し」という医師の判断に委ねようと決めた瞬間でもあったと思います。
「この方のおかげでここまで治して頂けた」と思うと言葉にならないくらいの感謝の気持ちで一杯です。医師って尊い仕事だなと身をもって実感しました。骨折してから10か月。沢山の方々にご迷惑やご心配をかけてしまいましたが、皆さんに支えて頂き、おかげ様でようやく完治出来ました。どうもありがとうございました。
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西室 建
5/9/2018 | 9:37 PM Permalink
吉田さん、
おめでとうございます。弾き込みながらの完治に頭が下がります。
9割ってビミョーなところですね、演奏家の精進を感じさせられました。
吉田 康子
5/9/2018 | 11:40 PM Permalink
西室さま
早速のコメントをありがとうございます。昨年の秋はまだ8割程度だったのを今年2月本番に9割まで取り戻したつもりです。完治とは言っても完全に元通りの10割までは長期戦でしょう。もし当初のギブズだけの治療のままだったら?せいぜいが6割までだったかもしれません。
東 賢太郎
5/10/2018 | 11:02 PM Permalink
控えめに記述しておられますが、ピアニストにとって大変な道のりだったかと拝察します。ほんとうによかったですね。昨年の25番のあの滑らかなタッチを取り戻してください。
吉田 康子
5/11/2018 | 1:50 AM Permalink
東さま
おかげ様でようやくここまで来ました。これでもう骨折は言い訳に出来ないので、またこれから頑張ります。
トム市原
5/14/2018 | 9:17 PM Permalink
お目出度うございます。
はるか南の島からご健勝を祈ります。
吉田 康子
5/15/2018 | 2:01 AM Permalink
トム市原さま
はるか南の島からのエールを嬉しく戴きました。ありがとうございます♪