Soner Menbers Club No43

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フランク:ピアノ五重奏曲の再演

2020 MAR 18 12:12:49 pm by 吉田 康子

2/8本番から1ヶ月が過ぎました。この間に世の中はコロナ旋風が吹き荒れて想定外の事態になっています。今から振り返ってみれば本当にいいタイミングで本番が出来たと実感しています。

私は本番後から3週間以上不調でした。コロナでなく、肺炎、インフル、花粉症、喘息でもないのに微熱と咳が続き、なかなか全快に至らず苛立ちや焦燥感が募りました。3つの病院をハシゴしましたが、結局かかりつけ医の見立て通り気管支炎でした。今までになく長かったです。

本番の打ち上げの時にアンサンブルでご指導頂いた田崎先生から「フランクのピアノ五重奏曲再演」の提案がありました。

別に今までも弾き散らかしたつもりは無く、それぞれの本番の時点で精一杯の努力をした結果として納得して区切りをつけてきました。これから自分の先を考えた場合に残り時間が少なくなっているように感じていて、バケットリストを意識する年齢になった自覚もあります。「振り返っている暇など無い」という心境でしょうか。それでも名曲大曲を連発している状況は傍から見れば自己満足に映ったのかもしれません。

「もうひとつ上を目指すなら、今本番をやった段階から再度スタートしてはどうか」ということでした。先ずは再演を考えた時点で意識として違うものになっているとのこと。初めての試みですが「そこまで言われちゃ受けて立つしかない」とメンバー全員が即決で再演決定でした。

そうは言っても具体的にはいつ?どこで?について5人で顔を合わせて考える場を設定したものの、私の不調で延期。そうこうしているうちにコロナで自粛やテレワークの空気に。緊急事態宣言の発令も予想される中「それでも話をしなくちゃ始まらない」と先週末にようやく5人が揃いました。

会場は神楽坂の「ラビチュード」https://www.at-ml.jp/68166/というカジュアルな雰囲気のフレンチレストラン。メンバーの一人の行きつけのお店でしたが、偶然にも2005年ライヴ・イマジンを近くで行い、この店で食事をしたことがありました。今は2代目の鈴木シェフのもと「鴨のコンフィー」をイチオシに前菜からデザートまで美味しい料理を気軽に味わえるお店として人気があります。しかもこのあたりは私が小3から中3までを過ごした懐かしい街でもあります。

この日だけ雪という悪天候にも関わらずようやくメンバーとの再会を果たすことが出来ました。本番から約一ヶ月ですが、状況が大きく変わったせいもあって半年くらい時間が経ったような気がしていました。それぞれの仕事を取り巻く状況が一変しただけでなくオケの練習や本番が次々と中止になったことなどお互いの近況報告をするうちにワインも食事もすすみます。そのうちにお客さんが続々と来店して満席になりました。店内は先の見えない閉塞感のある日々から一時的に解放されたような温かい穏やかな雰囲気に。最近は閑古鳥が鳴いていたのでSOSを出したら、常連さんが沢山来店してくれたと食後にシェフから事情を聞きました。

私達も早速に本題に移ります。会場の候補を考えていたり、検討項目を書類にしてあったり、候補曲の楽譜配布もあったりで皆それぞれに事前準備をしてありました。そうなれば話はどんどん進みます。再演は今年の年末12月27日(日)ライヴ・イマジン公演用に確保しておいた豊洲シビックセンターホールに決まりました。「年内に決着を付けたい」という意識もあります。今はフランク以外の曲目を検討中です。実際にプログラムが決まって練習に入ればシビアですから、色々と考えているうちが楽しいものです。音楽を共有できる気のおけない仲間と久しぶりに日常を取り戻したような感じがしました。美味しい食事やお酒と共に沢山笑い、前向きな話が出来て本当に楽しいひとときでした。帰りは真冬並みの寒さでしたが、暖まった気持ちで元気に解散。今はお互いに候補曲をあれこれ出し合っているところです。これからどんな展開になるか、乞うご期待!

Categories:ライヴ・イマジン

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