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カメラのおけいこ その① カメラをいじる

2017 FEB 4 8:08:56 am by 野村 和寿

カメラのおけいこ その①

1125ヘクトール1

オールドレンズでとらえた下北沢のおでんやさんの提灯です。

ボクのいつもの趣味は、カメラをいじることです。上の写真の温かな色、少しピントがゆるめの感じ、これは、オールドレンズをデジタルカメラに装着して撮影した例です。 iPhoneのカメラがあれば、たいていのことは撮影できてしまう昨今、なにもカメラに凝らなくてもよさそうなものです。しかしです。酔狂と思われるかもしれませんが、趣味で、カメラをたしなんでいる人々がけっこういるものです。レンズは、IT時代になる前は、まさにハイテク機器でした。古いレンズも現在のカメラに装着して使うことも可能なのです。イメージセンサーといって、光をデジタル・デバイスによってデジタル信号に変換できることが出来るようになり、デジタルカメラは、生まれました。フイルムのときは、フイルムを買う、撮影する、現像する、引き延ばしするといった一連の作業を誰もが体験していたのですが、デジタルカメラの場合には、その多くのプロセスが不要になり、デジタルカメラで撮影してしまえば、その場でも撮影した写真を確認することもできますし、パソコンに取り込めば、大きく画面に映し出すことも可能となり、ずいぶんと楽になりました。そこで、ぼくがやっていること、それは、フィルム時代を謳歌したレンズを引っ張り出してきて、現在のデジタルカメラに装着して、一風アクセントのある写真が撮れないか?という趣味なのです。 オールドレンズを使いたい その1目標 まずCマウントと呼ばれるシネレンズが流行中です。これは、昔、16㎜のムービー・キャメラがアメリカで人気だった1950年代に、人気だったレンズです。当時日本は、経済的にまだまだ余裕が生まれていなかったために、8㎜カメラはあったのですが、高嶺の花、ましてや、16㎜キャメラは、プロ用には使われていたものの、アマチュアで使っていた人は極めて少なかったのです。そこで、昨今のオールドレンズ・ブームになってから、16㎜に使っていたレンズCマウントが輸入されて、販売されるようになりました。 オールドレンズを、今のカメラに取り付けて味わいいっぱいの写真を撮りたい!って、いったい可能なのでしょうか?実際に、自腹で体験した、カメラ放浪記です。その1は、今のカメラ+レンズ・アダプター+Cマウントのオールドレンズレンズアダプターのこと レンズが交換できるカメラに、オールドレンズを取り付ける。しかし、オールドレンズは、今のカメラには、そのままでは取り付けられません。カメラと、レンズとの間に、「変換アダプター」を介して、取り付けることになります。しかし、実は、あんまり知られていないことがありました。オールドレンズが、元々の焦点距離が、イメージ・センサー(撮像素子)の違いによって、2倍とか1.5倍になっていることを。 ▇イメージセンサーのこと 光をフィルム上に結んだのが、フィルムカメラだとすると、光をデジタルに変換して記録するための素子がイメージセンサーとか撮像素子といわれる部品です。 35㎜フィルムカメラの写真1枚をフルサイズと称し、デジタルセンサーはデジタルカメラの規模により、大きさが異なってきます。簡単に言えば、より簡便なカメラには、小規模のイメージセンサーがつき、本格的なカメラには大きなイメージセンサーがついています。

イメージセンサー

イメージセンサーの大きさの比較をしてみました。

■CHINON Bellami HD-1 8㎜調の20年ぶりに長野の古くからのカメラメーカー「チノン」が出したデジタル・カメラです。中学生の頃、1960年代の日本橋・高島屋デパートで開催されていたカメラショーで、8㎜カメラはあこがれの存在で、もちろん、手が出るものではありませんでした。センサー(撮像素子)は、210万画素の1/3型MOS型イメージセンサーです。 今回の魅力は、8㎜調のデザインもいいのですが、一番の魅力は、なんといってもオールドレンズが使えるとアナウンスされていることでした。さっそく、ネットで「Bellami HD-1」を現物を見もしないで注文してしまいました。

0406チノン

チノンのBellami HD-1です。8ミリカメラのような形が気に入りました。写真をクリックすると拡大できます。

別売アクセサリーとして、用意されていたのは、Cマウント、M42マウントのアダプターです。やっとのことで、CマウントのシネレンズをCHINON Bellami HD-1に装着してみようと思いました。 それは、カメラのイメージセンサーが小さかったことでした。つまりこうです。カメラのイメージセンサーが、35㎜カメラの1/7倍つまりレンズを装着するとレンズの実際の焦点距離は35㎜のときと比べると、7倍になっていまうのです。つまり、Bellami HD-1は、8mmのDマウントであり、付属のレンズは、4mm f1.2でした。これで、35㎜フィルム相当で、28㎜なのです。確認のために、サポートセンターに問い合わせると、やはり、35㎜フィルム相当では、約7倍にするとのこと。 ▇オールドレンズをカメラに装着してみる おもしろいことに、今のカメラはレンズを交換できる仕組みのカメラが多くあります。もちろんカメラメーカーは交換レンズ群をたくさん出しているのですが、 ここで注目したいのは、昔でていたオールドレンズを、デジタルカメラで再度使用してみるというのが、趣味になっているのです。 たとえば、ここで取り上げるのはKodakの16㎜キャメラ用のレンズ25㎜です。Cine Ektor(シネ・エクター)、 これをマウントアダプターで、チノンBellamiHD-1に装着できるのです。

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写真左からレンズ アンジェニュー(フランス)、コダック(アメリカ)

ただし、留意したいのは、KodakのレンズCine Ektar(シネ・エクター)は、本来表示されている焦点距離25mmではなくて、35㎜相当の焦点距離は、チノンBellamiHD-1に装着した場合、175mmの望遠になります。もうひとつ取り上げたフランス製のズームレンズ・P.アンジェニューに至るとや、本来「17-68㎜」のところが、35㎜相当、「119㎜から476㎜」になってしまいます。 これでは、両方のレンズともに超望遠で使うということになります。

チノン 標準レンズ 焦点距離4㎜(Dマウント)で撮影例

撮影例①チノン 標準レンズ 焦点距離4㎜(Dマウント・36㎜相当だと28㎜)写真をクリックすると拡大できます。正直ずいぶんとぼけてしまいます。

自宅近くの目黒区立駒場野公園で、試し撮りをしてみました。まずCHINON Bellami HD-1に装着したのは、CHINON標準の4㎜(Dマウント、やはり相当にぼけています。 次に今回のCマウントのレンズ・コダックCineEktar(シネエクター)25㎜で試し撮りです。絞りは、全部f8 15時曇りの日に撮影。ご覧のように、CHINONとコダック(アメリカ)、P.アンジェニュー(フランス)ともに、色が淡くて、絵画的な描写です。今のデジタルカメラとはかなり違う印象です。しかし、かなり赤かぶりが出ています。なにかピンボケじゃないの?ぜんぜんシャープじゃないね。とおっしゃるかもしれません。

アンジェニュー

撮影例②アンジェニュー(フランス)17ー68㎜ズーム(35㎜相当119−476㎜)35㎜(119㎜)で遠くから撮影。写真をクリックすると拡大できます。

また、写真には、赤っぽく赤のかぶりが出ています。あとで調べてみるとレンズ内の乱反射が関係しているようなのです。 製造当時のレンズ・コーティングはかなり初歩的で、よくこんなことが起こるのです。むしろこの現象を楽しむ姿勢でないとやっていけないのです。そうです。最初にいいましたように、オールドレンズとは、今のレンズでは、むしろ味わえない、独特のピンボケを楽しむという不思議な趣味なのです。

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撮影例③Kodak 25mm(35mm換算175㎜)写真をクリックすると拡大できます。

  ばかみたいとお思いになるかもしれませんし、そのバカみたいが、とても味のあるワビサビにつながるのです。

0126CHINON5

撮影例④アンジェニュー68㎜ズーム(35㎜相当、476㎜)

  ■結論と課題 今回のチノン Bellami HD-1」に確かにオールドレンズを装着できましたが、望遠でしか使えませんでした。チノンのイメージセンサー(撮像素子)は1/3サイズでとてもサイズが小さいのが原因ともいえます。 確かにこうした試行錯誤もバカみたいなのかもしれません。でも、趣味とは誰も到達しない、そのバカみたいなところが好きともいえるのではないでしょうか? この2本のレンズのその後は?以下 続けさせてください。もしかすると、あなたもお好きになるかもしれないので。 ソナー・メンバーズ・クラブのHPはソナー・メンバーズ・クラブをクリックして下さい。  

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