カメラのおけいこ その② PENTAX,FUJIFILMにシネレンズ
2017 FEB 5 7:07:42 am by 野村 和寿
オールドレンズを使いたい PENTAX Q+マウント・アダプター+Cマウント・シネレンズ ■PENTAX QにもCineレンズを付けてみました!
同じくCマウントレンズPENTAX Qに装着してみようと思いました。PENTAX Qは2011年に入手した小型のかわいらしいカメラです。センサー(撮像素子)は、1/2.3型C MOS 約1240万画素です。マウント・アダプターは、日本のRayqual(レイ・クォール)から、レンズ側Cマウント、ボディ側Qマウントをヨドバシカメラで入手しました。。シネレンズ コダックCineEktar(シネエクター)とP.アンジェニューともにCマウントを、ペンタックスQマウントにすると、Qの撮像素子が、CMOS 1/2.3型で、Bellami HD-1の撮像素子よりも、ちょっと大きいのです。
すると、35㎜換算では、5.5倍となり、KodakCineEktar(シネエクター)25mmは、35㎜換算では、137.5㎜P.アンジェニュー17〜68㎜は、93.5㎜から374㎜となります。(その後、PENTAX Qは、改良型第3世代ののQ7となり、センサー(撮像素子)が、1/2.3型から1/1.7型に大型になりました。これを35㎜換算にすると、4.6倍。Kodak CineEktar(シネエクター)25mmは、35㎜換算、115㎜となり、わずかに小さくなりました。) PENTAX Qに、PENTAXの標準レンズ 5−15㎜(35㎜相当27.5㎜から82.5㎜)を取り付けてみました。
STANDARD ZOOM標準 5mm撮影例①(35㎜相当27.5㎜)CHINONで見られた赤かぶりはなくなりましたが、色の濃いオールドレンズ独特の感じは、少しだけ出ていると思います。
撮影例②P.アンジェニュー 17㎜(35㎜相当93.5㎜)これでも大分望遠レンズになってしまいます。
撮影例③Kodak CineEktar(シネエクター)25㎜(35㎜相当137.5㎜)Kodak CineEktar(シネエクター)はなかなか色身が濃くていい感じに写っています。
■試し撮りの結果をみてみると P.アンジェニュー(フランス製)で撮影した写真は、一見、ぼーっとして、ピントがあまいようにみえるかもしれませんが、友人のプロ・カメラマン氏によると、写真にピントはきていて、1枚ベールがかかったように写っているのは、P.アンジェニューというオールドレンズの味なんだそうです。
■そしてここまでの結論 PENTAX Qは、CHINON Bellmi HD-1よりは、焦点距離が、短くなったものの、それでも実用で普段使いするというレベルには、ちょっと難しいのではないかというのが中間的な結論です。Cマウントのオールドレンズは、取り付ける方のカメラ本体に、大きく影響されること。ここでは、オールドレンズとの相性は、PENTAX Q>CHINONということに、少なくともぼくの感じではなりました。
▇FUJIFILM+マウント・アダプター+Cマウント・シネレンズ
FUJIFILM ミラーレス・レンジファインダーカメラ X−Pro1に、Cマウントが取り付けられることを知りました。このカメラは形状がLeicaっぽくてぼくは気に入りました。ちなみに、イメージセンサーのサイズは、APS-Cと呼ばれるチノンBellamiHD-1やペンタックスQよりも、大型のデジタルイメージセンサーを装備しています。ボクの考えでは、イメージセンサーが大きいので当然、いい感じになると思ったのです。 マウント・アダプターを使うと、Cマウントのオールドレンズを、XマウントのFUJIFILM X-Pro1に使えるようになるのです。レンズ・アダプターはKIPON C-FXをヨドバシカメラで見つけました。日本製の金型で作られた中国メーカーの製品です。X-Pro1のセンサー(撮像素子)は、さらに大きくて、35㎜相当では、1.5倍なのです。 Kodak CineEktar(シネエクター)25mmは、35mm相当で、37.5mmP.アンジェニュー17-68mmでは、35mmで、25.5ー102㎜焦点距離は、だいぶ、許容範囲に近づきました。そこで、さっそく、試し撮りをしてみました。これが、また、別の問題に直面するとは・・・
左の写真はFUJIFILM X-Pro1 Kodak CineEktar(シネエクター)25mmで撮った写真です。最初見た写真に唖然としました。なんと、潜望鏡のようなまん丸い写真!画面で、もうおわかりのように、周囲が、丸く、蹴られてしまいます。調べてみると、これは、もともとのCマウントレンズが小さいために、センサー上すべてには、レンズ画像を結ばないのです。
ちなみに、FUJIの純正レンズFUJINON ASPHERICAL LENS SUPER EBC f=35mm 1;1.4で同じ藤の花を撮影しました。X-Pro1とのコンビネーションで、美事な藤の写真になっていました。そうすると、別に純正を使えばいいんじゃないの?そこで、レンズで、蹴られた部分を、あとで、カットして使うことになります。
左の写真は、例の潜望鏡の写真を後で、フォトショップを使って、トリミングした写真です。井の頭線の電車では、オールドレンズらしい、渋い味わいが少しですが出ていると思うのですがいかがでしょうか?
■ここまでの結論 FUJIFILM X-Pro1 Kodak CineEktar(シネエクター)25mm 焦点距離は、だいぶ、普通状態に近い状態で、使えるのですが、周囲が蹴られたり、まん丸くなったり。これを百も承知で撮影しなければいけないということになります。
次にX-Pro1 アンジェニュー68㎜で撮影してみました。このズーム一番の望遠です。 井の頭線は、しっとりとした感じで、随分いい感じの色が出ています。トリミングしても、アンジェニューの柔らかな色は味わいがちょっとだけあるように思いました。なにか昔ながらの風景のように写りました。
■ここまでの結論 FUJIFILM X-Pro1はそのまま、純正のレンズでもよく写ります。さらに、Cマウントのオールドレンズ KodakやP.Angeniux(アンジェニュー)を取り付けることはできました。しかし「まん丸」なんです。このままではなかなか使えないので、トリミングが必要になります。たしかに味があるオールドレンズなんですが、これって実用になるんでしょうか? ぼくには、少なくとも、はなはだ、疑問です。
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