Sonar Members Club No45

日: 2017年5月1日

カメラのおけいこ⑦OLYMPUS PEN今から8年前のデジタルカメラをチェックしてみました!

2017 MAY 1 13:13:29 pm by 野村 和寿

今から8年も前にオリンパスから発売された往年のベストセラーカメラ オリンパス・ペンのデジタル版です。名機の誉れ高いオリンパス・ペンを設計したのは、米谷美久氏(1933-2009年)で、1959年のこと。オリンパス・ペンは、カメラのデジタル化が1988年に始まってもなかなかデジタル版オリンパス・ペンが再登場することがなく、2009年満を持して登場したのが、本カメラ オリンパス・ペンE-P1でした。奇しくも設計者米谷氏が天寿を全うされたその年に発表されたのでした。

2009年登場のオリンパスE-P1 14-42㎜(35㎜カメラ相当28-84㎜)

このカメラを、8年後の今、もう一度、出してきて使ってみることにしました。はたしてどの程度のパフォーマンスを発揮しくれるでしょうか?

 

なんといっても、子どもの頃から欲しかったオリンパス・ペンその最初のデジタル版のオリンパス・ペンでありまして、ぼくはこのところがとても大事に思っている次第なのです。

それでは今使ってみるとはたしてどうなんでしょうか?まだまだ使えるのでしょうか?ぼくは半信半疑だったのでsが、使った後の感じは実に心地よいものでした。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

横浜港大桟橋に停泊中の豪華客船飛鳥Ⅱ。OLYMPUS DIGITAL CAMERA E-P1 14㎜(35㎜相当28㎜)絞りf10 1/400秒 ISO200で撮影しました。

発売当時、店頭展示用ともとることのできる、デジタルならではのいろいろな補正をかけることができますよというのを売り物にしていました。

ボディ左側にあるポジション切り替えここでiAUTOからSCNポジションに変更。

ポジションSCN

SCNポジション1−9です。

SCNポジションその2

SCNポジションその2 10−19です。

ぼくはSCNというポジションには、ボディ左側に、切り替えポジションがありました。iAUTOからSCNにポジションを切り替えて使うのです。

 

 

 

 

 

 

 

このうち、SCN12に、マクロというポジションがあります。SCN13にはネイチャーマクロというポジションを見つけました。(写真下 上から1段目)いわゆる花を撮影するときの接写のモードです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このポジションを使って花を撮影してみました。撮影した写真が、これです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

京王井の頭線・駒場東大前付近の線路端に咲くポピーです。OLYMPUS DIGITAL CAMERA E-P1 42mm(35mm相当84㎜)絞りf8 1/200秒 ISO200

35㎜相当でいえば、84㎜とほぼマクロレンズに相当します。なかなかいい感じで撮れています。ARTというポジションもあります。

ART

ARTポジション

6つのARTポジションおうちで、ART2はファンタジックフォーカスです。このポジションを使って撮影してみましょう。このポジションで撮影すると、シャッターを押してから後に、フィルターがかかって処理中にいったんなりました。これが撮った写真になります。特に後処

横浜の旧英国領事館(現在は開港資料館)。OLYMPUS DIGITAL CAMERA 14mm(35mm相当28㎜)ファンタジック・フォーカス・モード絞りf5 1/160秒 ISO200

 

理はしていないのですが、ソフトフォーカス気味にふんわりと少しですが、ボケ味が出ています。それがファンタジックな所以でしょうか?

横浜港を行き来する遊覧船と、遠くに横浜税関の塔が見えます。OLYMPUS E-P1 SCN3 風景ポジションで撮影 絞りf8,1/320秒、ISO200、OLYMPUS DIGITAL CAMERA

SCNには「3」に風景モードもありましたので、試してみましょう。上がその写真です。遠くに見える横浜税関の古い塔と、手前の休んでいる横浜港の遊覧船の遠近感をすこしですが、強調してみせています。ちなみにSCNやARTはよく使うポジションを1つづつですが、登録することが可能でした。

撮影モードは、JPEGのほかにJPEG+RAWモードも装備していました。(しかしなぜか、このRAWデータ・モードはあくまで簡易モードらしく、MACには対応しておらず、WINDOWSのみに対応していました)結論として、確かにOLYMPUS E-P1は、液晶モニターも今に比べると相当にまだまだでしたし、撮影モードのメモリーも1つづつしかなく、正直まだまだ即座に対応できません。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

横浜・日本大通り沿いにあった花の植え込みです。カメラ OLYMPUS E-P1 レンズ ZUIKO14mm(35mm相当28㎜)f8 1/320秒 ISO200

しかし、店頭モードであったはずの、SCNやARTモードは十分に使うことができました。これはぼくが思うに、OLYMPUSのレンズであるZUIKOのレンズ性能が素晴らしいので、デジタル処理のポジションでも使うことが出来るのではないかと思いました。

主な仕様は次の通りです。2009年7月3日発売のオリンパスのミラーレスの当時世界最小・最軽量のデジタルカメラ オリンパス・ペンE-P1 M-ZUIKO DIGITAL ズームレンズED14-42mm(35㎜相当38−84㎜) f3.5から5.6 当時の価格は、レンズキット付きで10万円前後。デジタルイメージセンサーは、オリンパスはルーミックスとともにフォーサーズ(4/3型の大きさ=インチ 17.3㎜×13㎜)センサーを採用しています。約1230万画素、液晶モニターは3.0型TFTカラー液晶(約23万ドット)、リチウムイオン電池 充電時間約3時間30分。

ZUIKO レンズ

カメラとともにレンズキットとして提供されたZUIKO レンズ14−42㎜(35㎜相当28−84㎜)です。

ちなみに、現行のオリンパス・ペンは同じくマイクロフォーサーズ型レンズ交換式で、4/3型イメージセンサー 約2177万画素、液晶モニターは3.0型2軸可動式液晶(約104万ドット)とスペックだけをながめるとまさにこの8年の間に隔世の感があります。

OLYMPUS

OLYMPUS E-P1 2009年デジタル初のオリンパス・ペンでした。寸法・幅120.5×高さ70×奥行き35㎜・335㌘

 

 

 

 

 

しかしながら、スペックだけでは収まらないカメラへの愛着という点でこのOLYMPUS E-P1はなかなかチャーミングなカメラでした。発売の2009年当時、カメラ・レンズ込みで約10万円でしたが、中古価格市場で8,873円でした。やはりデジタル価格は随分と変わるもので残念です。ぼくはこのカメラ好きです。

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