カメラのおけいこその⑨マウンテン・エルマー105㎜
2017 JUL 14 9:09:47 am by 野村 和寿
ポケットに1本望遠レンズをしのばせて、ハイキングに行く。こんなときの望遠レンズは、大きいと邪魔なので極力小さくてしかも望遠というなかなか矛盾したレンズが必要です。1932年生まれのELMAR(エルマー)105㎜f6.3は、製造本数わずか3975本しか作られませんでした。
今の望遠レンズのようにシャープさ一方の感じではなくて、味わいのある柔らかな写真になります。
このレンズはさすがに絞りf値がf6.3とだいぶ暗いので、1932年当時のフィルム感度では、とても使い物にならいとされたせいか、3975本しか製造されませんでした。現在では、デジタルのおかげでISO感度はf値が多少低くても十分使用に値できます。
小型コンパクトの強みは、さっと、レンズを変更して、装着し、撮影できるところにあります。おりから、大桟橋を静かに出航していった豪華クルーズ船飛鳥Ⅱを捉えてみました。ここでも、古い写真のように淡い印象の飛鳥Ⅱになっています。
ライツ エルマー105㎜は、マウンテン・エルマー別名をアルペン・エルまーと呼ばれています。いかにもドイツのアルプス好きなドイツの作ったとても面白い望遠レンズです。
いまに至るも、こんなアルプスの名前のついたレンズなんて聞いたことがありません。
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