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タグ: ベートーヴェン

ベートヴェン漬けの年末

2021 JAN 4 11:11:53 am by 松下 寛

皆様あけましておめでとうございます
(とはいってもコロナの状況は悪化の様相であり おめでたいのかどうか・・・)

この年末は 自分への景気付けの意味も含めて
ベートーヴェン関連のイベントに二つ行って参りました

ひとつは30日に赤坂のアクトシアター行われたベートーヴェンの伝記的な演劇
「第9 不滅の旋律」 主演は稲垣吾郎 剛力彩芽

もう一つは31日の東京文化会館小ホールで行われた
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲8曲連続演奏会
ラズモフスキー1、2、3番 および後期の12番から16番までと言うヘビーなもの
(もっとも隣の大ホールではコバケンさんが交響曲の全曲演奏会というもっとヘビーなのやっていましたが・・・ やる方も聴く方もチョー大変そう 終演は23時35分と書いてありました)

どちらも面白く拝聴して 元気をもらって参りました

稲垣くんの方は舞台の要所要所で交響曲の触りやピアノソナタが奏でられ、
最後は第9の終楽章を稲垣くんのタクトで壮大に締めくくると言う 
まあ 感動するように仕立てがきちんと組まれているんですね

市民社会の幕開けという歴史的な動きの中で芸術的な先導役を背負わされた
彼の重圧と意気込みと苦悩 それが稲垣くんのいい演技と相まって
良かったな、と思わせるものでした

僕にとって興味を引いたのは父親との関係でしたね
父親からの過干渉と虐待 その影響がベートーヴェン自身にも伝搬して
甥っ子のカールにも 全く同じパターンの過干渉と虐待を繰り返す
心理学的にいうところの 虐待の親子間伝搬そのままで 
彼も人の子なんだなあと感じ入りました

従来から言われているところの偏屈で癇癪持ちで女好きの
彼のキャラもよく表現されていて
一層身近に彼を感じることができました

弦楽四重奏の連続演奏会は
⒏曲を3組の弦楽四重奏団で分担演奏するというものでした
3組はそれぞれ演奏歴もしっかりある団体なのですが
聴いていての正直な感想は「怖いな ベートーヴェンの弦楽四重奏、って」でした
つまり演奏者の表現者としての実力が露呈してしまうのという意味です
楽器も演奏できない私ですが 聴いていてもはっきり違いがわかってしまいました

3組の中でダントツだったのは二組目で12番と13番を担当した
ベテラン組の古典弦楽四重奏団でした
彼らには自分たちの中にこの曲のこの場面はこういった響きで 
こういったフレージングでという
確固たるものがあり 
それを気を合わせながら(ステージを見ているとこういう表現になってしまうのです)
曲を彫琢していく プロセスがこちらにもはっきり伝わってくる そんな演奏でした

他の二つの団体も悪くないんですよ 演奏技術的には問題おそらくないいでしょうけれども
聴いていて 「ああ この曲想ならば もっとスフォルツァンド効かせてよ」とか
「この箇所はもっと深い響きで鳴らして欲しい」などと不遜にも感じてしまうんです
ごめんなさい 演奏者の方々にこんなこと言って申し訳なく思うんですが・・・

とまれ、なんとか一年を乗り切ることができました
今年も淡々と 頑張らず しかし着実になすべきことをなすようにいたしたいと考えております

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