Sonar Members Club No45

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カメラのおけいこその⑩復刻版ズマロン28㎜

2017 JUL 14 16:16:15 pm by 野村 和寿

このSummron(ズマロン)28㎜f5.6は、なんと2016年に復刻された最新レンズなのです。全長もわずか18㎜、重量も約165グラムしかありません。ぼくにとっては、ものすごくかわいい小型のレンズです。このレンズはもともと1955年から1963年にかけて全部で6200本製造されたとされるSummron(ズマロン)28㎜f5.6をライカ自社で復刻したレンズになります。

ズマロン28mmf5.6

ズマロン28㎜f5.6のフォーカスレバーと無限遠のロックです。

レンズフードは、とても価値のある伝統的なフードSLOOBKと呼ぶフードの復刻版が附属されていました。

ズマロン28㎜f5.6をライカの最新カメラ ライカSLに装着したところです。

しかし62年も前のレンズをライカは何故復刻したのでしょうか?そしてぼくは何故このレンズを入手してしまったのでしょうか? それはライカのもつ、普遍性に触れることにもなりとても大事な点なのです。たんに、オールドファッションが懐かしくて素敵ということではなく、現代のレンズ研磨技術をもってすると、シンプルな62年前には果たせなかったような、特に赤に顕著なあかかぶりなどを払拭しているようにも思えました。

ズマロン28㎜f5.6

ズマロン28㎜f5.6を上からみたところです。絞りは5.6から22まで絞り込みが出来ます。メートル表示のピント距離計、ライカSLとはマウントアダプターM-Tで装着可能です。

横浜港船勢揃い

横浜港大桟橋で豪華クルーズ船勢揃いの風景です。写真をクリックすると拡大できます。

 

28㎜の広角レンズというのは日本では人気のある広角レンズだそうです。日本では35㎜、28㎜、20㎜というラインナップに対して、欧米では24㎜が主流だと聞いたことがあります.日本ではなかなか24㎜をみかけたことがありませんが、アメリカのライカ好きに出会ったときに、やはり24㎜をつけていました。ぼくは前々から28㎜が好きであらゆるといってよいほどの28㎜を集めに集めてきました。そして2016年11月に発表されたこのズマロン28㎜復刻版を入手するかどうか悩みに悩んだ末に、入手することにし、4ヶ月待ちで2017年3月ようやく入手できました。それは期待を裏切らない素晴らしいレンズでした。たしかにf5.6という現代のレンズではちょっとありえないくらい暗いレンズではあるのですが、現代のデジタルカメラのISO感度をもってすると、十分に実用に耐えられます。

にっぽん丸の入港風景

にっぽん丸の入港風景です。横浜港大桟橋乗客ターミナルにて 写真をクリックすると拡大できます。

エントランスを取り付ける

にっぽん丸に乗降用のエントランスを取り付けているところです。写真をクリックすると拡大できます。

横浜港大桟橋に、豪華クルーズ船にっぽん丸は、驚くほどすーっと着岸してきました。岸壁に幅寄せしていくように、だんだんと岸壁に近づき、エントランス用の乗降口とのドッキングを果たしました。このような、にっぽん丸の横腹とエントランスの状況などなど、情報量の多い写真を撮影するのには、広角レンズは活躍すると思います。

ダイヤモンドプリンセス

こちらは英国船籍のダイヤモンド・プリンセス号です。なんと総トン数は115875トンもある世界最大級のクルーズ船です。こうした巨大な船の全貌を撮影するのは、大変に難しいですが、広角レンズの活躍のしどころです。写真をクリックすると拡大できます。

ズマロン28㎜f5.6

最新のカメラ・ライカSLに最新の復刻版!ズマロン28㎜f5.6を装着したところです。

正面からみたところLEICAとSUMMARON-M-1:5.6/28mmと表示されています。

 

カメラのおけいこ⑧ライカのVisoflex

2017 JUN 13 7:07:14 am by 野村 和寿

こちらはデジタルカメラLeica M9に Visoflex ELMAR65mm(正式にはビゾフレックスⅢ型ペンタ部分のコードネームは16499+16479=16498、レンズはエルマーM65㎜f3.5+ヘリコイド(ピント合わせ部分)ユニバーサルフォーカシング・マウント16464と呼ばれ、ドイツらしくきちんと名前がついています)を装着したところです。ファインダーはペンタ部分からのぞき、シャッターは釘のように突き出ているメカニカルな部分を押します。長いアームを押し下げていきますと、ミラー部分が上昇し、さらに織り込むと、カメラのシャッターボタンを押して撮影することができるという仕組みです。なかなかにローテクです。写真をクリックすると拡大することができます。

今回ご紹介するレンズは、ライカのなかでも、異色中の異色、Visoflex(ヴィゾフレックス 通称ヴィゾ)という一種のミラーボックス・システムです。今から50年前1960年代を中心に1950年から1970年まで、Leicaを出していたLeitz社は、日本の一眼レフ攻勢で、正直なところ、苦境に立たされていました。ライカの製造するM3を中心とするレンジファインダーカメラは、ファインダー部とレンズ部分が、別々にあるために、大きな難点をもっていたのです。

シャクヤク

Leitz Viso Elmar65mmを使って、自宅でシャクヤクの花を接写してみました。ずいぶんと接近して撮影することができます。暗部でISO2400で撮影してみました。写真をクリックすると拡大することができます。

まず近接撮影、接写ができないということです。一番近くに寄れても70㎝まで。また望遠が難しいこと。望遠にすると、ファインダー内の望遠表示がとても小さくなってしまって、とても使い物にならなくなりました。一方、ニコンやキヤノンを中心とする日本勢の一眼レフカメラは、「スルー・ザ・レンズ」という考え方で、レンズを覗くファインダーで実際に撮影しようとするものの大きさを見ることが出来ました。また接写にも強く、望遠にも撮影しようとする対象物に、大きく寄ることが出来ましたから、報道関係、スポーツ関係ともにプロカメラマンは、こぞって日本製カメラに移行するのが早かったのです。このライカが苦境に立たされていた時期に、ライカが考えたシステムが、Visoflexという名前のシステムです。おおまかにいえば、ファインダーの前に大がかりな一眼レフのペンタプリズムを装着して、無理矢理にレンジ・ファインダーのLeicaを一眼レフ仕様へと変えてしまおうという考え方でした。

Leicaのすごいところは、Leicaはあくまでも、レンジファインダー・カメラ。付属物のVisoflexはあくまでも補足製品であり、別シリーズではないということです。この一環したところがすごいです。

TELYT200mm

LEITZではVISO用望遠レンズも発売されました。これは、LEITZ TERYT(テリート) 200mmをLEICA M9にVisoflexを介して装着したところです。LEITZでは1960年代、VISO用望遠レンズも発売されていました。これは、LEITZ TERYT200mmをLEICAのデジタルカメラ M9にVisoflexを介して装着したところです。写真をクリックすると拡大することができます。

そこで、登場させたレンズが、エルマー65㎜、90㎜、125㎜、200㎜でした。65㎜は50㎜標準レンズ50㎜からしますと、すこし焦点距離が長いのですが、これはあくまでも接写用に考えられたものでした。90㎜と125㎜は、M型マウントでライカのM型のカメラにも装着でき、Visoflexとの共用、200㎜は、Viso専用というように色分けがされていました。90㎜と125㎜をM型にもVisoにもどちらにも使用できるという考えもいかにもLeicaらしいと思います。

氷川丸を200㎜で撮影

横浜・山下埠頭にて氷川丸を撮影。LEITZ CANADA TERYT200mmf4写真をクリックすると拡大することができます。

VISO FLEXのペンタ部分

Visoflexのレンズを取り去ると、奥にミラーがあり、ミラーに反射した画像を上部のスクリーンに投影します。このミラーがはねてレンズが撮像素子に光を通すことになります。写真をクリックすると拡大することができます。

Visoflexが思わぬ復活をみせるときがきました。Visoを使わなくても、マウンド・アダプターをレンズとカメラとの間にかませることで、Visoレンズを使用できることになったのです。下は、ソニーのミラーレスカメラα7Ⅱですが、Viso→ライカR→ライカM→ソニーEと変換アダプターを駆使することで、ソニーに装着できました。

sony elmar65mm

SONY α7Ⅱに変換アダプターを駆使。M→R、R→M M→ソニーでLEITZ Visoflex ELMAR65mmを装着したところです。ライカとは似ても似つかぬ姿になってしまいました。写真をクリックすると拡大することができます。

さらに、面白いのは、VisoflexIは、レンズとカメラのフィルム(今ですとデジタル素子部分)面までの距離のことを、フランジバックと呼ぶのですが、これがVisoの場合、ずいぶんと深い(長い)ために、現在の一眼レフ たとえば、ニコンの現行機種であるD-810にも、変換アダプターを介して装着できるのでした。この場合はとてもシンプルで、VISO→変換アダプター→ニコンと1つのアダプターで取り付け可能です。

Visoflexにはさらに面白いことに、Leitzの望遠レンズエルマー135mmと90㎜が、ある筒のようなものを介して、Visoとしてつなげるのでした。つまり、Visoflex側のピントを合わせる部分(ヘリコイド)は、エルマー65㎜のものを流用しつつ、90㎜レンズの頭部をねじ式にまわして、とりつけ、また、135㎜の場合は、筒を介して取り付けられるのでした。まわりくどいのですが、このまわりくどさが、なかなかマニア心を惹きつけるのです。

nikon D-810 LEITZ LENS

Nikonの現行一眼レフである D-810に変換アダプターを介してLEITZのVisoヘリコイド(ピント合わせ)手前は右からLEITZ CANADA ELMAR65mmf3.5,Hector135mmf4.5(レンズ部分を使って延長チューブ16471OTRPOを取り付けたところ)。Visoの特徴である、ヘリコイド(ピント合わせ)の兼用という考え方(これをユニバーサル・フォーカシングマウントと呼びます)は、質実剛健なドイツ人(つまりは、なかなかけち)にあって合理的だったのでしょう。このような倹約精神を発揮したLeicaはその後は現れていません。写真をクリックすると拡大することができます。

 

まとめますとこうなります。

1,1960年代日本製の一眼レフ攻勢に後れを取ったLeica(Leitz)は、自社のM型レンジファインダーに、ペンタ部分を取り付けて一眼仕様とした。わけても近接接写と望遠というデメリットを、このVisoflexを装着することで、補うような試みだった。

2,ビゾフレックスと呼ばれた本システムには、それぞれにコードネームファインダー部には16499+16479=16498などと)がふられていた。またユニバーサル・フォーカシングマウント(コードネーム16464)を使用し、ときには延長チューブ(コードネーム16471 OTRPO)を使用することにより、レンズをVISO上で共通使用するという、ドイツ人らしい、質実剛健と合理精神の考え方を取り入れた画期的なシステムだった。

3,50年の年月を経た今日、再びVisoに活躍の場が現れた。ミラーレスカメラにマウントアダプターを介してVisoを取り付けることが出来るようになり、

5,また構造上、なかなかオールドレンズを装着しにくい一眼レフカメラにさえも、Visoは装着可能となった。

しかし、こうしたLeica(Leitz)の努力も、Viso3代に亘り続いた物の、一眼レフの攻勢にはとうとう勝てず、Leicaも一眼レフ(R LEICA REFLEX SYSTEMS)シリーズを誕生させることとなりました。

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カメラのおけいこ⑦OLYMPUS PEN今から8年前のデジタルカメラをチェックしてみました!

2017 MAY 1 13:13:29 pm by 野村 和寿

今から8年も前にオリンパスから発売された往年のベストセラーカメラ オリンパス・ペンのデジタル版です。名機の誉れ高いオリンパス・ペンを設計したのは、米谷美久氏(1933-2009年)で、1959年のこと。オリンパス・ペンは、カメラのデジタル化が1988年に始まってもなかなかデジタル版オリンパス・ペンが再登場することがなく、2009年満を持して登場したのが、本カメラ オリンパス・ペンE-P1でした。奇しくも設計者米谷氏が天寿を全うされたその年に発表されたのでした。

2009年登場のオリンパスE-P1 14-42㎜(35㎜カメラ相当28-84㎜)

このカメラを、8年後の今、もう一度、出してきて使ってみることにしました。はたしてどの程度のパフォーマンスを発揮しくれるでしょうか?

 

なんといっても、子どもの頃から欲しかったオリンパス・ペンその最初のデジタル版のオリンパス・ペンでありまして、ぼくはこのところがとても大事に思っている次第なのです。

それでは今使ってみるとはたしてどうなんでしょうか?まだまだ使えるのでしょうか?ぼくは半信半疑だったのでsが、使った後の感じは実に心地よいものでした。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

横浜港大桟橋に停泊中の豪華客船飛鳥Ⅱ。OLYMPUS DIGITAL CAMERA E-P1 14㎜(35㎜相当28㎜)絞りf10 1/400秒 ISO200で撮影しました。

発売当時、店頭展示用ともとることのできる、デジタルならではのいろいろな補正をかけることができますよというのを売り物にしていました。

ボディ左側にあるポジション切り替えここでiAUTOからSCNポジションに変更。

ポジションSCN

SCNポジション1−9です。

SCNポジションその2

SCNポジションその2 10−19です。

ぼくはSCNというポジションには、ボディ左側に、切り替えポジションがありました。iAUTOからSCNにポジションを切り替えて使うのです。

 

 

 

 

 

 

 

このうち、SCN12に、マクロというポジションがあります。SCN13にはネイチャーマクロというポジションを見つけました。(写真下 上から1段目)いわゆる花を撮影するときの接写のモードです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このポジションを使って花を撮影してみました。撮影した写真が、これです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

京王井の頭線・駒場東大前付近の線路端に咲くポピーです。OLYMPUS DIGITAL CAMERA E-P1 42mm(35mm相当84㎜)絞りf8 1/200秒 ISO200

35㎜相当でいえば、84㎜とほぼマクロレンズに相当します。なかなかいい感じで撮れています。ARTというポジションもあります。

ART

ARTポジション

6つのARTポジションおうちで、ART2はファンタジックフォーカスです。このポジションを使って撮影してみましょう。このポジションで撮影すると、シャッターを押してから後に、フィルターがかかって処理中にいったんなりました。これが撮った写真になります。特に後処

横浜の旧英国領事館(現在は開港資料館)。OLYMPUS DIGITAL CAMERA 14mm(35mm相当28㎜)ファンタジック・フォーカス・モード絞りf5 1/160秒 ISO200

 

理はしていないのですが、ソフトフォーカス気味にふんわりと少しですが、ボケ味が出ています。それがファンタジックな所以でしょうか?

横浜港を行き来する遊覧船と、遠くに横浜税関の塔が見えます。OLYMPUS E-P1 SCN3 風景ポジションで撮影 絞りf8,1/320秒、ISO200、OLYMPUS DIGITAL CAMERA

SCNには「3」に風景モードもありましたので、試してみましょう。上がその写真です。遠くに見える横浜税関の古い塔と、手前の休んでいる横浜港の遊覧船の遠近感をすこしですが、強調してみせています。ちなみにSCNやARTはよく使うポジションを1つづつですが、登録することが可能でした。

撮影モードは、JPEGのほかにJPEG+RAWモードも装備していました。(しかしなぜか、このRAWデータ・モードはあくまで簡易モードらしく、MACには対応しておらず、WINDOWSのみに対応していました)結論として、確かにOLYMPUS E-P1は、液晶モニターも今に比べると相当にまだまだでしたし、撮影モードのメモリーも1つづつしかなく、正直まだまだ即座に対応できません。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

横浜・日本大通り沿いにあった花の植え込みです。カメラ OLYMPUS E-P1 レンズ ZUIKO14mm(35mm相当28㎜)f8 1/320秒 ISO200

しかし、店頭モードであったはずの、SCNやARTモードは十分に使うことができました。これはぼくが思うに、OLYMPUSのレンズであるZUIKOのレンズ性能が素晴らしいので、デジタル処理のポジションでも使うことが出来るのではないかと思いました。

主な仕様は次の通りです。2009年7月3日発売のオリンパスのミラーレスの当時世界最小・最軽量のデジタルカメラ オリンパス・ペンE-P1 M-ZUIKO DIGITAL ズームレンズED14-42mm(35㎜相当38−84㎜) f3.5から5.6 当時の価格は、レンズキット付きで10万円前後。デジタルイメージセンサーは、オリンパスはルーミックスとともにフォーサーズ(4/3型の大きさ=インチ 17.3㎜×13㎜)センサーを採用しています。約1230万画素、液晶モニターは3.0型TFTカラー液晶(約23万ドット)、リチウムイオン電池 充電時間約3時間30分。

ZUIKO レンズ

カメラとともにレンズキットとして提供されたZUIKO レンズ14−42㎜(35㎜相当28−84㎜)です。

ちなみに、現行のオリンパス・ペンは同じくマイクロフォーサーズ型レンズ交換式で、4/3型イメージセンサー 約2177万画素、液晶モニターは3.0型2軸可動式液晶(約104万ドット)とスペックだけをながめるとまさにこの8年の間に隔世の感があります。

OLYMPUS

OLYMPUS E-P1 2009年デジタル初のオリンパス・ペンでした。寸法・幅120.5×高さ70×奥行き35㎜・335㌘

 

 

 

 

 

しかしながら、スペックだけでは収まらないカメラへの愛着という点でこのOLYMPUS E-P1はなかなかチャーミングなカメラでした。発売の2009年当時、カメラ・レンズ込みで約10万円でしたが、中古価格市場で8,873円でした。やはりデジタル価格は随分と変わるもので残念です。ぼくはこのカメラ好きです。

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カメラのおけいこ⑥Nikon、CanonのオールドレンズをLeicaに取り付ける

2017 MAR 1 6:06:32 am by 野村 和寿

今でも、世界のシェアをほとんど席捲しているのが日本のカメラメーカーということができます。レンズ交換式カメラの世界シェア 週刊東洋経済2014年版によると、世界の98.5%が、日本製であり、1位はCanon44.6%、2位はNikonの34,33%3位、以下はソニー、パナソニック、オリンパス、リコーと続いています。

戦後日本でいち早く輸出に貢献したのが、カメラの部門です。とりわけレンズ部門は、LEICAやCONTAXが同じく世界大戦で大きな打撃を被っていたのを背景に、ドイツのレンズの10分の1の価格で、アメリカに輸出され、日本の外貨の貢献に一翼を担いました。

広角キヤノン・ニコン

Canonの広角レンズ28㎜f3.5Ⅱ(写真左)とNikonの広角レンズ35㎜f3.5(写真右)

当然ながら、当時最も貴重だったLEICAの35ミリカメラのために、LEICA Lマウントで、レンズが作られていました。

■60年前の日本のCanonの広角レンズ 28mmf3.5Ⅱ

まず最初は、今から60年前の1957(昭和32)年1月に発売されたCanonの広角レンズ28㎜f3.5Ⅱです。Canonは1933(昭和8)年、精機光学研究所が、Kwanon(カンノン)を出したところから始まっています。当時レンズは、日本光学(ニコン)の50㎜f3.5をOEMで供給してもらっていました。

camera:Leica M9 lens:Canon 28mmf3.5で撮影したJR神田駅周辺の油そば屋さんです。アジアン・テイストがよく出ていると思います。

さてCanonの古い広角レンズ28㎜f3.5Ⅱで撮影した午後、JR神田駅の商店街にある「油そば専門店」です。なにか、どくどくとしたアジアン・テイストの色合いです。

0517canon28mm2

LeicaのデジタルカメラM9に、レンズCanon 28mmf3.5Ⅱを装着したところです。ライカL-M変換アダプターを介しています。

「はた!」と気がついたことがあります。この写真はなにか懐かしささえ感じられ、いわゆる「昭和の味わい」を醸し出しているのかもしれません。

ボクが、昔の写真をみたときに、懐かしさを感じるのは、実は「古ぼけた写真」を見たからではなくて、実は、「レンズの描写力だったからかもしれないな」と思いました。今のレンズとは随分と描写力の、重み付けが違うような気がします。まずは、こくのある力強さというような、もっとも大事な部分を骨太にとらえているような。

0518canon_blog2

レンズCanon28mmで撮影した學士会館です。古色蒼然としたビルの感じがよく出ていると思います。

もう1枚は、神田一ツ橋・學士會館の1928年竣工の古いビルディングです。ビアパブ「SEVEN’S HOUSE」の外観です。この古い建造物をまことに、古そうに描写しているので、すごいなと思いました。

Canon 28mmf3.5Ⅱ単体です。今のレンズと比べると、幾分、癖をもっているレンズで、万能レンズではないのですが、非常にコクのあるレンズだと思います。

製造番号は20325 これを、デジタルカメラLEICA M9に装着してみました。Canonは、当時、Sマウントと称していましたが、LEICA Lマウントと同じマウントです。

CANON MUSEUMによると、1957年1月に発売とあります。価格は、当時25,300円(現在の価格で換算するとなんと141,781円 日銀の物価換算表による)でした。このレンズは京都方面で入手しました。

camera:Leica M9 lens:NIPPON KOGAKU
3.5cm(35mm)f3.5を装着したところです。

■69年前のNikon広角レンズ

もうひとつのオールドレンズは、Nikonです。意外にも、Nikonがカメラを作り始めたのは第2次世界大戦後のことです。1917(大正6)年に、三菱財閥の岩崎小彌太の個人出資で設立された日本光学工業は戦前は、主に海軍の光学兵器を製造していました。写真のレンズ名をNIKKORと定めたのは1932(昭和7)年、最初の小型カメラは戦後1946(昭和21)年に製造を開始しています。このNikonの広角レンズは、先ほどのCanonに比べると、さらに古くて1948年発表のW-NIKKOR・C 1:3.5  35mm(3.5cmと表示にあります) No.440587です。

LeicaM9 Nikkor3.5cm(35mm)f3.5で撮影してみました。ビル街の奥にくっきりと見えた空と雲。

ボクの所有のレンズは、 1948年発表 おそらく1954年5月の87番目の製造ではないかと推測されます。

1951年 19,500円で発売(現在の価格換算で178,605円日銀消費者物価指数による)されました。ボクは、このレンズを、大阪方面で入手しました。

ボクは、Nikonは敬して遠ざけてきた存在であり、このレンズで初めて、Nikonの威力を改めて知りました。レンズは、Nippon Kogaku W-NIKKOR 35mm 絞りf=3.5 No.440587です。

Camera:LeicaM9 lens:NIPPON KOGAKU
35mmf3.5で撮影した夕方営業が始まったばかりの九段下のお寿司屋さんです。空気感がよく出ていて好きな色合いです。

夜の帳が降りる少し前、店を開けたばかりのまだお客さん待ちの九段下のお鮨屋さんです。しっとりとした雰囲気の店内から漏れてくる電灯光。Nikonが戦後すぐ1948(昭和23)年に、出した広角レンズ、広角レンズなので、型番の冒頭に「W」末尾に当時まだ珍しかった「C」がついています。

このレンズは、もともと1939(昭和14)年に逓信省の電話通信回数測定装置のために設計された広角レンズが元になっています。Nikonといえば、戦艦大和や武蔵の測距儀を製作した光学メーカーですが、上にも記したように、戦前は、今ではライバルであるCanonに自社のレンズを供給したりもしていて、興味深いです。戦後になると、これが民生用に転用され技術が実を結んでいきます。

黒澤明の戦時中の『一番美しく』(1944年東宝映画)は、日本光学工業(現・ニコン)の戸塚工場が出てきて、レンズを磨く女子挺身隊の様子が半ドキュメントで撮影されていました。ちなみに3:40からのレンズを磨くシーンで使われている音楽は、なんと敵国アメリカのスーザ作曲のマーチです。このあたりが、黒澤の皮肉でしょうか?

黒澤映画の中でも、戦中に製作された本作品は、戦後上映の機会に恵まれなかったのですが、丁寧にレンズを磨く女子たちの動きを捉えています。ちなみに、顕微鏡をのぞいている女優は矢口陽子で、昭和20年に黒澤明と結婚しています。戦時中に作られたのを忘れてしまうくらいに丁寧な映画です。上のYouTubeは、映画の中にでてくる日本光学の工場のレンズ研磨シーンを、わざわざ抜き出したビデオクリップと思われます。本作に登場するレンズは、日本光学が双眼鏡や砲弾の弾着確認用の双眼鏡、砲弾の弾道計算用の測距器(戦艦武蔵の15メートル測距儀)、ゼロ戦の射撃照準器などの光学機器のためのレンズでした。

Nippon Kogaku W-NIKKOR 35mm 絞りf=3.5 No.440587に話を戻しましょう。とても69年も前のレンズとは思えないしっとり感があります。撮影の日は、午後、突然の驟雨が何度も降る天候でしたが、雲の動きもとても早く、大きな雲が出ていました。強いて言うならコントラスト感が、今のレンズに比べると強すぎで、写真手前のビルの影の部分はかなりアンダーになっています。画面の中で露出が同じような光には、Nikonはくっきりとした写真を結ぶような気がしています。

望むらくは、くっきりとはしているのですが、微妙なディテールの表現となるとまだまだライカの純正レンズには及ばないというのも正直な感想です。

装着したレンズフードは、純正ではなく、最近の作品で「YAMA」という個人ブランドが作っています。フィルター径34.5㎜ねじに装着でき、2分割の構造で、アダプターとフードからできていて、間にフィルター径40.5㎜が挟み込みできます。

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カメラのおけいこ⑤ライカのオールド・レンズをソニーに取り付けてみる

2017 FEB 15 16:16:37 pm by 野村 和寿

0215ソニー・ライカ

camera:ソニーα7Ⅱ lens:Leitz(GERMANY)ELMAR50mmf2.8

ライカのレンズを、最新のカメラ・ソニーに取り付けてみました。このカメラ詳しくいうと、一眼レフのような姿をしていますが、実はそうではなくて、ミラーレス一眼カメラというカテゴリーに属し、オールドレンズとの相性がいいのです。ソニーは、前回紹介したFUJIFILMのイメージセンサー(撮像素子)がCMOSと呼ばれる素子で、35㎜相当に換算すると、1/1.5の大きさ、つまり、焦点距離50㎜のライカレンズだと、その1.5倍の75㎜になってしまいます。これに対し、ソニーα7Ⅱ(2014年12月発売)はイメージセンサーが、35㎜相当に換算すると1倍、フルサイズなので、レンズの焦点距離が、たとえば、50㎜であれば、そのまま50㎜で使えるというメリットがあります。われわれ、オールドレンズファンにとっては、このフルサイズといところが、実はこのカメラが受けている一番のポイントです。

ソニーのα7Ⅱのカタログでうたっている「35㎜フルサイズセンサー搭載」とあるのは、実は、そういうことをいっております。

0215フォクトレンダー

フォクトレンダー(日本製)のマウント・アダプターを介して、ライカ(正式には当時はライツ)のレンズをソニーのカメラ本体に取り付けました。

ソニーは、マウントがソニーEマウントを採用しているため、ライカのレンズはそのままでは、取り付けることが出来ません。長野県にあるフォクトレンダー・ブランド(株式会社コシナ)の「フルサイズ・Eマウント・アダプター」という製品が出ていて、これでもって、ライカのレンズをマウントアダプターを介して、ソニーα7Ⅱに取り付けることが出来ます。このマウントアダプターは、なにしろ日本製なので、正確に製造されているのでとても重宝できます。しかもヘリコイドといって、ピントの微調整ができるつまみがついているので、レンズのピント合わせをさらに正確にできるがいいところです。

0215ソニーライカ2

レンズはライツ エルマー50㎜f2.8 1958年生のドイツ・ウェッツラー製です。

前回、御紹介した1958年生まれのライカのレンズ LEITZ WETZLER生まれのELMAR50mm f2.8 沈胴式のレンズを、ソニーα7Ⅱに取り付けて撮影しでみました。

0215ソニーエルマー50㎜1

横浜・山下埠頭大桟橋から旧横浜税関をのぞんだところです。どことなく古めかしい写真なのがわかっていただくといいのですが。写真をクリックすると拡大できます。

オールドレンズは、いまの市販されているレンズにはない独特の甘さと柔らかさをもっているのが特徴でして、どことなく、昔の味わいのある写真を撮ることができます。

0215逆光

オールドレンズ(ライツ エルマー50㎜)の逆光の例です。目黒区立駒場野公園の朝ですが、光が真横からきていて逆光気味になっています。写真をクリックすると拡大できます。

ただし、デメリットもあります。「逆光にはめっぽう弱い」というレンズなのです。確かに以前、子どもの頃、よく「逆光だとカメラは写らないだよ」ということは、父親に教授され、多くの子どもでさえも、逆光というのは常識でした。

左の写真のように、なんとなくもやがかかったようになってしまいます。

0215ソニーエルマー50mm2

山下埠頭大桟橋に停泊中の水産大学校の練習船耕洋丸です。船に対して遠景がややぼけてくるのが、オールドレンズの味です。写真をクリックすると拡大できます。

逆にいえば、ライカのオールドレンズは、逆光にさえ、いつもより注意すればよいともいえなくもありません。一方、カメラボディのほうのソニーα7Ⅱは、価格も、ライカに比べると、1/7くらいで、ずいぶんとお安く、しかも、イメージセンサー(撮像素子)がライカと同じフルサイズですから、かなりなお得感はあります。

ぼくは、シャッター音が、ちょっとカメラっぽくないなと思うのと、あまりにも、電気メーカーっぽい電子音なのが少々不満です。

しかしながら、なんといっても、不満の一番は、デジタルカメラの場合、光からの情報をイメージセンサーで取り込んだ後で、「画像処理エンジン」と呼ばれる、一種の画像処理のためのデジタル回路を通るのですが、ソニーの場合、その画像処理エンジンがあまりに、よく出来すぎていて、なんでも、綺麗に写ってしまう点です。

0215ソニーエルマー3

人気の少ない山下埠頭大桟橋乗客ターミナル。ライカのレンズ(当時は正式にはライツ)は、微妙な光の具合をくっきりとだしてくれます。写真をクリックすると拡大できます。

写真は手前味噌ですが、ちょっと今撮影したとは、思えない、何となくふるくて懐かしいところのあるものになっていたらよいのですが。しかし、ぼくにとってみると、上記写真の出来もなかなか満足はしていないのです。それは・・・

ライカのレンズをライカ本体のカメラで撮影した場合と比べると、なんでも綺麗。贅沢な悩みかもしれません。もっとライカの場合、色のコントラストがくっきりと色濃くついて、出るところと引っ込むところがもっとはっきり出てきます。ところが、ソニーの場合、どうも、「平均的な美人」のような、おしなべて普通のようにも思えてしまう。そこが、唯一というか、もっといえば、最大の難点だと思っています。でも、ソニーα7Ⅱはよくできたカメラであることは確かだと思います。ソニーは、1933年から2006年まで続いたミノルタのカメラ部門が、写ってきたメーカーです。どことなく、昔のミノルタのペンタ部分(でっぱった所)が似ていなくもないと思っています。かつて一世を風靡したロッコールレンズ、ライカと提携も果たしていたミノルタのαではじまる、一眼レフが、デジタル時代に、ソニーに移り、α7Ⅱとなっていると、ボクは思っています。

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カメラのおけいこ④ Fujifilmのカメラに昔のLeica・レンズを装着してみる・・・

2017 FEB 14 5:05:59 am by 野村 和寿

FUJIFILMにLEITZを鶏透けるためのFUJI純正アダプターです。

FUJIFILMにLEITZを取り付けるためのFUJI純正アダプターです。

下北沢のお花屋さんの夕景です。昔の写真みたいにちょっとなっています。

下北沢のお花屋さんの夕景です。昔の写真みたいにちょっとなっています。ISO400 1/60 f2.8

camera:FUJIFILM X-Pro1 lems:Leitz Wetzlar ELMAR 1:2.8/50mm(35mm相当75mm)

camera:FUJIFILM X-Pro1 lems:Leitz Wetzlar ELMAR 1:2.8/50mm(35mm相当75mm)夕景の井の頭線池ノ上駅にて ISO400 1/60 f2.8

夕景の井の頭線・池ノ上駅にてFUJIFILM X-Pro1 LEITZ50mm(35mm相当75㎜)で撮影してみました。 オールド・レンズは最新のデジタルカメラには使えないのでしょうか?確かに、ライカのカメラに、日本のブランドのレンズを取り付けるというのは、ずっと以前から行われてきたことなのですが、ボクの知りうる限り、日本のカメラに、ライカのレンズを装着することはたぶん初めてなんじゃないでしょうか?今やそれだけ、日本のカメラは自他共に認めるくらい優秀で最先端をいっている証だと思います。

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FUJIFILMにLEITZ ELMAR50mmを取り付けます。レンズは沈胴式といって使うときだけ引き上げて使います。

FUJIFILのX-Pro1は、概観が昔のLEICAのようなレンジ・ファインダー仕様だったので、LEICAが昔みたいに元気だったら、こんなデジカメを出しただろうな?と思って、2012年につい入手してしまいました。後で気がついたのですが、FUJIFILMはレンジ・ファインダーではなくて、レンジ・ファインダーのような外観に、電子ビュー・ファインダー仕様です。 さらに魅力をそそったのは、その後になって、LEICA Mマウント、FUJI Xマウントのマウント・アダプターが発売され、うれしくなって2012年6月に入手しました。なぜうれしいかとすれば、切削技術の優れた大手メーカーである、FUJIFILMが、他社であるライカのアダプターを出してくれるなどと言うことは、今までにありませんでしたから、うれしくなったわけです。 これで、LEICAの手持ちのレンズを、FUJIFILM X-Pro1に装着することができます。最初に購入したLEITZ(LEICAは以前はLEITZ社の製品ブランド名)のレンズは、レンズを引っ張り出す沈胴式と呼ばれる方式でした。エルマー50㎜ f2.8は、1978年にLEICAのM3と込みで入手した、ぼくの記念すべきLEITZ初ものレンズです。 LEITZ WETZLAR ELMAR 1:2.8/50 製造番号1932748(1962年製造)の沈胴式のレンズ(LEICA カタログ本・英国HOBE COLLECTION BOOK Leica Camera and Lens Pocket Book 1994による) 早速撮影してみました。FUJIFILMのX-Pro1は、イメージ・センサー(撮像素子)は、23.6×15.6mmのAPS-Cと呼ばれるサイズです。そこで、ライカの35mm用レンズを装着し使うと、焦点距離50mmは、1.5倍の75㎜になります。75㎜といえば、いわゆる標準レンズというよりも、ポートレートなどに使う、中望遠レンズになってしまいます。うまくLEITZを使いこなせるか不安でした。

FUJI X-Pro1の撮影メニュー設定3にあるマウントアダプター設定を75㎜に設定。

FUJI X-Pro1の撮影メニュー設定3にあるマウントアダプター設定を75㎜に設定。

Fuji X-Pro1のボディ右側にあるフォーカスの切り替えをマニュアルに変更する。

Fuji X-Pro1のボディ右側にあるフォーカスの切り替えをマニュアルに変更する。

 

 

 

 

 

 

 

 

  カメラ本体の右側に、オート・フォーカスの切り替えつまみがあります。マニュアル・フォーカスに切り替えます。ファインダー内に表れるマウント・アダプターのレンズ設定を変更します。 右はマウント・アダプター設定>レンズ6>焦点距離設定>焦点距離入力で、75㎜から85㎜に変更。

85mmに焦点距離を変更しました。

85mmに焦点距離を変更しました。

X-Pro1のボディ前面にあるフォーカス・モードは、マニュアルにし、メニュー画面から、マウント・アダプター設定は、75㎜、レンズなしレリーズをONにしていざ撮影です。ところが、どうもピントが甘いのです。 はじめ、オールド・レンズ独特のものかと思ったのですが、よくよくファインダーをみてみると、ピントが、後ろにくる(あとぴん というそうです)。そこで、試行錯誤の末、「マウント・アダプター設定」を、75㎜から85㎜に変更してみました。 この設定はこういう時にあるようでした。X-Pro1は、レンジ・ファインダーのようですが、実は、ファイダーは、液晶画面による電子ビュー・ファインダーなのです。かなり精度はいいのですが、純粋な光学ファインダーではなく、ましてやレンジファインダーではないのです。 ピントはどうしても甘くなる。そこで、マウント・アダプター設定がついていたのだと思いました。 X-Pro1 Leitz Elmar 50mmは、どうだったかというと、相性は、ピント合わせがかなりセンシブルであること。しかし、それを考慮すれば、写真は、ぼくのイメージするオールド・レンズのしっとり感や、コントラストのはっきりとしたいわゆる絵画的な描写が少しですが、実現できたように思います。

品川駅構内です。

品川駅構内です。列車表示の色が鮮やかだと思います。FUJI-Prp1 ISO400 1/28 f2.8写真をクリックすると拡大できます。

大井町の居酒屋看板

大井町の居酒 屋の看板 FUJI X-Pro1 ISO400 1/28秒 f2.8写真をクリックすると拡大できます。

  大井町居酒屋の夕景電灯の色がでています。 ▇ここまでの結論 FUJIFILM X-Pro1にLeitz Elmar50mm(35mm相当75mm)を装着して撮影すると、いままで、FUJIFILM純正では味わえなかったような、まろやかな写真になった。なんとなくピントがあまく写ること。これこそがオールドレンズのよさかもしれないのです。まだまだ、オールドレンズの深みにはまります。 つづきます。 ソナー・メンバーズ・クラブのHPはソナー・メンバーズ・クラブをクリックして下さい。    

カメラのおけいこ その③ OLYMPUSにシネレンズ

2017 FEB 7 6:06:51 am by 野村 和寿

OLYMPUS E-P1に、オールドレンズKodak25mm、アンジェニューを装着してみました。

OLUMPUS E-P1に、オールドレンズKodak CinEktar(シネエクター)25mm(写真右)、P.ANGENIUX(アンジェニュー)(写真左)を装着してみました。

 

0207FUJI

撮影例①FUJIFILM X-Pro1にレンズ・KODAK Cineエクター25㎜(35㎜相当37.5㎜)を装着した撮影しました。

OLYMPUS  E-P1とCマウント・シネ・オールドレンズと前回、FUJIFILM X-Pro1の「まん丸潜望鏡写真」に衝撃を受けたボクです。これって、普段使いで、受け容れられるのでしょうか? ボクにはとても難しいようにも思いました。しかしこの潜望鏡写真が好きな愛好者も存在するのです。 ミラーレス一眼カメラの草分けだった2009年発売のOLYMPUSのE-P1を持っています。冒頭の写真がOLYMPUS E-P1です。オールドレンズとのマッチングもいいのではないか?とボクは思いました。このカメラは、フォーサーズ(3/4)というイメージセンサー(撮像素子)サイズで、35㎜と比較しますと、焦点距離が2 倍になります。たとえば、しかし、今まで取り上げてきたCHINONの35㎜相当で7倍や、PENTAX Qの35㎜相当5.5倍に比べると、2倍というのは、うなずけそうな予感もします。ちなみに、FUJIFILM X-Pro1はイメージセンサー(撮像素子)が1.5倍でした。でも、まん丸にしか写りません。

▇Cマウントからフォーサーズ・マウントへのマウントアダプター HAWK’S FACTORY C5 C>>>M4/3を、ヨドバシカメラで入手しました。HAWK’S FACTORYは、台湾のメーカーです。Kodak Cine Ektar(シネエクター) 25mmは、35㎜相当で、焦点距離は50㎜、P.ANGENIEUX(アンジェニュー)17−68㎜ F2.2では、34ー136㎜になるはずです。 写真下は、OLYMPUS E-P1 KODAK Cineエクター25mm(35mm相当50㎜)の撮影例 藤の花です。

オリンパス

撮影例②OLYMPUSにオールドレンズKODAK Cineエクター25mm(35mm相当50㎜)を装着して撮影した藤の花です。写真をクリックすると拡大できます

 

  写真下は、 OLYMPUS E-P1 、オールドレンズP.ANGENIUX(アンジェニュー) 17-68mmの撮影例 藤の花です。アンジェニューは17㎜(35㎜相当34㎜)で撮影してみました。

OLYMPUS ANGENIUX

撮影例③OLYMPUS E-P1にオールドレンズP.ANGENIUX(アンジェニュー・フランス)を装着して17㎜(35㎜相当34㎜)で撮影した藤の花です。写真をクリックすると拡大できます。

  アンジェニューは多少周囲が、蹴られた感はあるものの、十分使えるレベルだと思いました。      

お

撮影例④OLYMPUS E-P1に純正レンズZUIKO17mm(35mm相当34㎜)を装着して撮影した藤の花です。ZUIKO純正はなかなかにいいです。写真をクリックすると拡大できます。

  ちなみに、OLYMPUS 純正 ZUIKO 17mm 1:2.8(35mm相当 34mm)けっこう、ZUIKOはがんばっている写真だと思いました。 久しぶりに、さすがに、日本の名ブランドのZUIKOのレンズだけのことはあります。 Cマウントのシネ・オールドレンズと、フォー・サーズのミラーレスカメラとの組み合わせは、よい組み合わせでした。たしかに、ミラーレスカメラ中、フォーサーズは、最も初期のモデルですが、意外にもいちばんよかったと思います。まさに灯台もと暗しの感ありでした。

ここまでの結論 Cマウントのシネ・オールドレンズを
デジタルカメラに取り付けるのは、よほど難しいことを覚悟しないといけない! ミラーレス・デジタルカメラに、Cマウントのオールドレンズを組み合わせる。 CHINON Bellami HD-1、PENTAX Q、FUJIFILM X-Pro1、OLYMPUS E-P1に、 それぞれのマウントアダプターを購入して、Cマウントのシネレンズを装着することをやってみました。 ボクが、やってみてわかったのは、オールドレンズの本来登場した頃には、予期もしなかったデジタルカメラの出現です。すぐに、取り付けられると思う方が、少し、考えが甘いということを思い知らされました。でも、カメラ雑誌にもどこにも、直接的に、注意事項は書いていません。こうしてやってみると、正直オールドレンズを使い切るというところまで、とても達していないなと思います。 オールドレンズの、今のレンズに忘れられたような、色や描写力に魅せられています。一方、デジタルカメラのボディは、フィルムの代わりに、デジタルに像を結ぶために、イメージセンサー(撮像素子)が大事になります。きわめてアナログである、「オールドレンズ」と、きわめてデジタルである「撮像素子の大きさ」とのマッチングに、どう折り合いを付けるか?という問題になるかと思います。デジタルカメラは各社によってまちまちのマウント(ボディとレンズを装着する部分の規格)が存在します。簡単にいえば、Nikonとキヤノンは、それぞれのマウントがあって、それぞれ逆のレンズをそのままでは装着できないのです。 元々16ミリシネカメラ用に作られたCマウントレンズを、CHINONのDマウント、PENTAXのQマウント、FUJIFILMのXマウント、OLYMPUSの3/4(フォーサーズ)の各マウントに装着しようとしました。

■結果は、Cマウント⇔CHINON・Dマウントは、(35㎜相当で)約7倍、Cマウント⇔Qマウントは、5.5倍、Cマウント⇔OLYMPUS3/4マウントは2倍、Cマウント⇔FUJIFILM Xマウントは1.5倍 ということになりました。 一方で、イメージセンサー(撮像素子)があまり、大きいと今度は、得られる写真が、まん丸くなってしまうことがわかりました。結果として、Cマウントのシネレンズを取り付けるときは、3/4のOLYMPUSに取り付けて使うのが妥当でした。 Kodak25㎜は、OLYMPUSでは(35㎜相当の焦点距離)50㎜P.ANGENIUX17-68㎜は、OLYMPUSでは34-136㎜で使えることが分かりました。 写真はともに、アンジェニューのズームを17㎜(35㎜相当34㎜)で撮影した井の頭線です。

あ

撮影例⑤OLYMPUS E-P1にオールドレンズP.ANGENIUXズーム17mm(35mm相当34㎜)に装着して撮影した井の頭線の線路です。写真をクリックすると拡大できます。

ただし、オールドレンズはハレーションにも弱く、補正機能をもっている現代レンズの方が、時として、よい場合もある。逆をいえば、オールドレンズの特徴であるコントラストの美しさを得るまでには、到底達しませんでした。 かようにオールドレンズをデジタルカメラに装着するのは、いうは易く、行うは難しでした。 しかしこれだけはいえます。現代のレンズのシャープな写りは、ピッカピカに写るのに対して、オールドレンズを使うと、まるで昔にもどったように写るのです。これは、ひとつの趣味の価値観ではないかな?とボクには思えるのです。さらにフォーサーズという規格はオールドレンズとよく合う感じがします。

0209 カメラのおけいこ3

ここまでのことをまとめてみました。

次回につづきます。 ソナー・メンバーズ・クラブのHPはソナー・メンバーズ・クラブをクリックして下さい。    

カメラのおけいこ その② PENTAX,FUJIFILMにシネレンズ

2017 FEB 5 7:07:42 am by 野村 和寿

1130下北沢11

オールドレンズでとらえた下北沢の古着屋さんです。しっとりとした表情です。

オールドレンズを使いたい PENTAX Q+マウント・アダプター+Cマウント・シネレンズ
PENTAX QにもCineレンズを付けてみました!

ペンタックスQ

ペンタックスQ P.アンジェニューのシネレンズ・ズーム写真をクリックすると拡大できます。

同じくCマウントレンズPENTAX Qに装着してみようと思いました。PENTAX Qは2011年に入手した小型のかわいらしいカメラです。センサー(撮像素子)は、1/2.3型C MOS 約1240万画素です。マウント・アダプターは、日本のRayqual(レイ・クォール)から、レンズ側Cマウント、ボディ側Qマウントをヨドバシカメラで入手しました。。シネレンズ コダックCineEktar(シネエクター)とP.アンジェニューともにCマウントを、ペンタックスQマウントにすると、Qの撮像素子が、CMOS 1/2.3型で、Bellami HD-1の撮像素子よりも、ちょっと大きいのです。

0406コダック

Pentax QにKodak Cineエクターを装着したところです。

すると、35㎜換算では、5.5倍となり、KodakCineEktar(シネエクター)25mmは、35㎜換算では、137.5㎜P.アンジェニュー17〜68㎜は、93.5㎜から374㎜となります。(その後、PENTAX Qは、改良型第3世代ののQ7となり、センサー(撮像素子)が、1/2.3型から1/1.7型に大型になりました。これを35㎜換算にすると、4.6倍。Kodak CineEktar(シネエクター)25mmは、35㎜換算、115㎜となり、わずかに小さくなりました。) PENTAX  Qに、PENTAXの標準レンズ 5−15㎜(35㎜相当27.5㎜から82.5㎜)を取り付けてみました。

オリンパスのオリジナル

撮影例①ペンタックスQ 標準ズームレンズ(35㎜相当27.5㎜)で撮影しました。写真をクリックすると拡大できます。

STANDARD ZOOM標準 5mm撮影例①(35㎜相当27.5㎜)CHINONで見られた赤かぶりはなくなりましたが、色の濃いオールドレンズ独特の感じは、少しだけ出ていると思います。      

撮影例②

撮影例②ペンタックスQにアンジェニューを装着したところです。写真をクリックすると拡大できます。

  撮影例②P.アンジェニュー 17㎜(35㎜相当93.5㎜)これでも大分望遠レンズになってしまいます。        

撮影例③

撮影例③ペンタックスQにKODAKを装着したところです。写真をクリックすると拡大できます。

  撮影例③Kodak CineEktar(シネエクター)25㎜(35㎜相当137.5㎜)Kodak CineEktar(シネエクター)はなかなか色身が濃くていい感じに写っています。      

試し撮りの結果をみてみると P.アンジェニュー(フランス製)で撮影した写真は、一見、ぼーっとして、ピントがあまいようにみえるかもしれませんが、友人のプロ・カメラマン氏によると、写真にピントはきていて、1枚ベールがかかったように写っているのは、P.アンジェニューというオールドレンズの味なんだそうです。

そしてここまでの結論  PENTAX Qは、CHINON Bellmi HD-1よりは、焦点距離が、短くなったものの、それでも実用で普段使いするというレベルには、ちょっと難しいのではないかというのが中間的な結論です。Cマウントのオールドレンズは、取り付ける方のカメラ本体に、大きく影響されること。ここでは、オールドレンズとの相性は、PENTAX Q>CHINONということに、少なくともぼくの感じではなりました。

▇FUJIFILM+マウント・アダプター+Cマウント・シネレンズ

フジフイルム エクター

フジフイルムX-Pro1にKodak Cineエクター25mmとAngeniux(アンジェニュー)の17-68mmズームレンズです。

FUJIFILM ミラーレス・レンジファインダーカメラ X−Pro1に、Cマウントが取り付けられることを知りました。このカメラは形状がLeicaっぽくてぼくは気に入りました。ちなみに、イメージセンサーのサイズは、APS-Cと呼ばれるチノンBellamiHD-1やペンタックスQよりも、大型のデジタルイメージセンサーを装備しています。ボクの考えでは、イメージセンサーが大きいので当然、いい感じになると思ったのです。 マウント・アダプターを使うと、Cマウントのオールドレンズを、XマウントのFUJIFILM X-Pro1に使えるようになるのです。レンズ・アダプターはKIPON C-FXをヨドバシカメラで見つけました。日本製の金型で作られた中国メーカーの製品です。X-Pro1のセンサー(撮像素子)は、さらに大きくて、35㎜相当では、1.5倍なのです。 Kodak CineEktar(シネエクター)25mmは、35mm相当で、37.5mmP.アンジェニュー17-68mmでは、35mmで、25.5ー102㎜焦点距離は、だいぶ、許容範囲に近づきました。そこで、さっそく、試し撮りをしてみました。これが、また、別の問題に直面するとは・・・

撮影例④

撮影例④フジX-Pro1とコダックで撮るとなんと潜望鏡のような写真になりました。

左の写真はFUJIFILM X-Pro1 Kodak CineEktar(シネエクター)25mmで撮った写真です。最初見た写真に唖然としました。なんと、潜望鏡のようなまん丸い写真!画面で、もうおわかりのように、周囲が、丸く、蹴られてしまいます。調べてみると、これは、もともとのCマウントレンズが小さいために、センサー上すべてには、レンズ画像を結ばないのです。

フジXPRO1

撮影例⑤フジX-Pro1の純正レンズで撮った写真です。写真をクリックすると拡大できます。

ちなみに、FUJIの純正レンズFUJINON ASPHERICAL LENS SUPER EBC f=35mm 1;1.4で同じ藤の花を撮影しました。X-Pro1とのコンビネーションで、美事な藤の写真になっていました。そうすると、別に純正を使えばいいんじゃないの?そこで、レンズで、蹴られた部分を、あとで、カットして使うことになります。

X-PRO1 KODAK

撮影例⑥フジX-Pro1 Kodak Cineエクター25mmで撮影した写真です。写真をクリックすると拡大できます。

  左の写真は、例の潜望鏡の写真を後で、フォトショップを使って、トリミングした写真です。井の頭線の電車では、オールドレンズらしい、渋い味わいが少しですが出ていると思うのですがいかがでしょうか?

ここまでの結論 FUJIFILM X-Pro1 Kodak CineEktar(シネエクター)25mm 焦点距離は、だいぶ、普通状態に近い状態で、使えるのですが、周囲が蹴られたり、まん丸くなったり。これを百も承知で撮影しなければいけないということになります。

撮影例

撮影例⑦フジX-Pro1にアンジェニューで撮影してみました。けっこうしっとりと古い風景みたいな味がでてきました。

次にX-Pro1 アンジェニュー68㎜で撮影してみました。このズーム一番の望遠です。 井の頭線は、しっとりとした感じで、随分いい感じの色が出ています。トリミングしても、アンジェニューの柔らかな色は味わいがちょっとだけあるように思いました。なにか昔ながらの風景のように写りました。

  ■ここまでの結論 FUJIFILM X-Pro1はそのまま、純正のレンズでもよく写ります。さらに、Cマウントのオールドレンズ KodakやP.Angeniux(アンジェニュー)を取り付けることはできました。しかし「まん丸」なんです。このままではなかなか使えないので、トリミングが必要になります。たしかに味があるオールドレンズなんですが、これって実用になるんでしょうか? ぼくには、少なくとも、はなはだ、疑問です。

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カメラのおけいこ その① カメラをいじる

2017 FEB 4 8:08:56 am by 野村 和寿

カメラのおけいこ その①

1125ヘクトール1

オールドレンズでとらえた下北沢のおでんやさんの提灯です。

ボクのいつもの趣味は、カメラをいじることです。上の写真の温かな色、少しピントがゆるめの感じ、これは、オールドレンズをデジタルカメラに装着して撮影した例です。 iPhoneのカメラがあれば、たいていのことは撮影できてしまう昨今、なにもカメラに凝らなくてもよさそうなものです。しかしです。酔狂と思われるかもしれませんが、趣味で、カメラをたしなんでいる人々がけっこういるものです。レンズは、IT時代になる前は、まさにハイテク機器でした。古いレンズも現在のカメラに装着して使うことも可能なのです。イメージセンサーといって、光をデジタル・デバイスによってデジタル信号に変換できることが出来るようになり、デジタルカメラは、生まれました。フイルムのときは、フイルムを買う、撮影する、現像する、引き延ばしするといった一連の作業を誰もが体験していたのですが、デジタルカメラの場合には、その多くのプロセスが不要になり、デジタルカメラで撮影してしまえば、その場でも撮影した写真を確認することもできますし、パソコンに取り込めば、大きく画面に映し出すことも可能となり、ずいぶんと楽になりました。そこで、ぼくがやっていること、それは、フィルム時代を謳歌したレンズを引っ張り出してきて、現在のデジタルカメラに装着して、一風アクセントのある写真が撮れないか?という趣味なのです。 オールドレンズを使いたい その1目標 まずCマウントと呼ばれるシネレンズが流行中です。これは、昔、16㎜のムービー・キャメラがアメリカで人気だった1950年代に、人気だったレンズです。当時日本は、経済的にまだまだ余裕が生まれていなかったために、8㎜カメラはあったのですが、高嶺の花、ましてや、16㎜キャメラは、プロ用には使われていたものの、アマチュアで使っていた人は極めて少なかったのです。そこで、昨今のオールドレンズ・ブームになってから、16㎜に使っていたレンズCマウントが輸入されて、販売されるようになりました。 オールドレンズを、今のカメラに取り付けて味わいいっぱいの写真を撮りたい!って、いったい可能なのでしょうか?実際に、自腹で体験した、カメラ放浪記です。その1は、今のカメラ+レンズ・アダプター+Cマウントのオールドレンズレンズアダプターのこと レンズが交換できるカメラに、オールドレンズを取り付ける。しかし、オールドレンズは、今のカメラには、そのままでは取り付けられません。カメラと、レンズとの間に、「変換アダプター」を介して、取り付けることになります。しかし、実は、あんまり知られていないことがありました。オールドレンズが、元々の焦点距離が、イメージ・センサー(撮像素子)の違いによって、2倍とか1.5倍になっていることを。 ▇イメージセンサーのこと 光をフィルム上に結んだのが、フィルムカメラだとすると、光をデジタルに変換して記録するための素子がイメージセンサーとか撮像素子といわれる部品です。 35㎜フィルムカメラの写真1枚をフルサイズと称し、デジタルセンサーはデジタルカメラの規模により、大きさが異なってきます。簡単に言えば、より簡便なカメラには、小規模のイメージセンサーがつき、本格的なカメラには大きなイメージセンサーがついています。

イメージセンサー

イメージセンサーの大きさの比較をしてみました。

■CHINON Bellami HD-1 8㎜調の20年ぶりに長野の古くからのカメラメーカー「チノン」が出したデジタル・カメラです。中学生の頃、1960年代の日本橋・高島屋デパートで開催されていたカメラショーで、8㎜カメラはあこがれの存在で、もちろん、手が出るものではありませんでした。センサー(撮像素子)は、210万画素の1/3型MOS型イメージセンサーです。 今回の魅力は、8㎜調のデザインもいいのですが、一番の魅力は、なんといってもオールドレンズが使えるとアナウンスされていることでした。さっそく、ネットで「Bellami HD-1」を現物を見もしないで注文してしまいました。

0406チノン

チノンのBellami HD-1です。8ミリカメラのような形が気に入りました。写真をクリックすると拡大できます。

別売アクセサリーとして、用意されていたのは、Cマウント、M42マウントのアダプターです。やっとのことで、CマウントのシネレンズをCHINON Bellami HD-1に装着してみようと思いました。 それは、カメラのイメージセンサーが小さかったことでした。つまりこうです。カメラのイメージセンサーが、35㎜カメラの1/7倍つまりレンズを装着するとレンズの実際の焦点距離は35㎜のときと比べると、7倍になっていまうのです。つまり、Bellami HD-1は、8mmのDマウントであり、付属のレンズは、4mm f1.2でした。これで、35㎜フィルム相当で、28㎜なのです。確認のために、サポートセンターに問い合わせると、やはり、35㎜フィルム相当では、約7倍にするとのこと。 ▇オールドレンズをカメラに装着してみる おもしろいことに、今のカメラはレンズを交換できる仕組みのカメラが多くあります。もちろんカメラメーカーは交換レンズ群をたくさん出しているのですが、 ここで注目したいのは、昔でていたオールドレンズを、デジタルカメラで再度使用してみるというのが、趣味になっているのです。 たとえば、ここで取り上げるのはKodakの16㎜キャメラ用のレンズ25㎜です。Cine Ektor(シネ・エクター)、 これをマウントアダプターで、チノンBellamiHD-1に装着できるのです。

0126コダック アンジェニュー

写真左からレンズ アンジェニュー(フランス)、コダック(アメリカ)

ただし、留意したいのは、KodakのレンズCine Ektar(シネ・エクター)は、本来表示されている焦点距離25mmではなくて、35㎜相当の焦点距離は、チノンBellamiHD-1に装着した場合、175mmの望遠になります。もうひとつ取り上げたフランス製のズームレンズ・P.アンジェニューに至るとや、本来「17-68㎜」のところが、35㎜相当、「119㎜から476㎜」になってしまいます。 これでは、両方のレンズともに超望遠で使うということになります。

チノン 標準レンズ 焦点距離4㎜(Dマウント)で撮影例

撮影例①チノン 標準レンズ 焦点距離4㎜(Dマウント・36㎜相当だと28㎜)写真をクリックすると拡大できます。正直ずいぶんとぼけてしまいます。

自宅近くの目黒区立駒場野公園で、試し撮りをしてみました。まずCHINON Bellami HD-1に装着したのは、CHINON標準の4㎜(Dマウント、やはり相当にぼけています。 次に今回のCマウントのレンズ・コダックCineEktar(シネエクター)25㎜で試し撮りです。絞りは、全部f8 15時曇りの日に撮影。ご覧のように、CHINONとコダック(アメリカ)、P.アンジェニュー(フランス)ともに、色が淡くて、絵画的な描写です。今のデジタルカメラとはかなり違う印象です。しかし、かなり赤かぶりが出ています。なにかピンボケじゃないの?ぜんぜんシャープじゃないね。とおっしゃるかもしれません。

アンジェニュー

撮影例②アンジェニュー(フランス)17ー68㎜ズーム(35㎜相当119−476㎜)35㎜(119㎜)で遠くから撮影。写真をクリックすると拡大できます。

また、写真には、赤っぽく赤のかぶりが出ています。あとで調べてみるとレンズ内の乱反射が関係しているようなのです。 製造当時のレンズ・コーティングはかなり初歩的で、よくこんなことが起こるのです。むしろこの現象を楽しむ姿勢でないとやっていけないのです。そうです。最初にいいましたように、オールドレンズとは、今のレンズでは、むしろ味わえない、独特のピンボケを楽しむという不思議な趣味なのです。

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撮影例③Kodak 25mm(35mm換算175㎜)写真をクリックすると拡大できます。

  ばかみたいとお思いになるかもしれませんし、そのバカみたいが、とても味のあるワビサビにつながるのです。

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撮影例④アンジェニュー68㎜ズーム(35㎜相当、476㎜)

  ■結論と課題 今回のチノン Bellami HD-1」に確かにオールドレンズを装着できましたが、望遠でしか使えませんでした。チノンのイメージセンサー(撮像素子)は1/3サイズでとてもサイズが小さいのが原因ともいえます。 確かにこうした試行錯誤もバカみたいなのかもしれません。でも、趣味とは誰も到達しない、そのバカみたいなところが好きともいえるのではないでしょうか? この2本のレンズのその後は?以下 続けさせてください。もしかすると、あなたもお好きになるかもしれないので。 ソナー・メンバーズ・クラブのHPはソナー・メンバーズ・クラブをクリックして下さい。  

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