ビジネスマンの為の哲学ワークショップ、NYC大学マリノフ教授を迎えて
2013 APR 30 15:15:56 pm by 鶴田 靖人
5月25日 13時~17時 で以下のイベントを打つのですが、参加者が少なくて困ってます。どうやら英語だからかもしれませんが、少し通訳をいれますし、また議論は日本語でやるので都合がつけば参加していただけませんか!!!
場所は東京大学伊藤国際学術研究センターの2階 ファカルティクラブです
よろしくお願いします
タイトル:The Role of Philosophical Practice in Business
講演:Lou Marinoff, ニューヨーク市立大学哲学科教授学科長
共催:UTCP 梶谷教授(EMP講師)
内容:マリノフ教授の指導に基づき数名単位のグループ・ディスカッション
募集:EMP終了生に限りません、ビジネスマンなら誰でもOK。ご友人を是非お誘いください
参加費:3500円 (ドリンク付き)
概要
近年、日本でも哲学は「対話」という実践を軸にして、社会の様々なところに浸透しつつあります。その代表的なものが哲学カフェですが、他にもコミュニティ作りに哲学対話を導入する試みもなされ、成果を上げています。さらには、精神的なカウンセリングや企業のコンサルティングとしても用いられています。こうした動きは、物事をより根本から多面的に考え、これまでとは違った仕方で捉えていくための自由な議論の場を開くという、広い意味での――かつ本来の意味での――哲学の姿勢に支えられています。今回、哲学カウンセリング、哲学コンサルティングの創始者であり、今なお第一人者でもあるニューヨーク市立大学哲学科教授のルー・マリノフ氏をお呼びして、ワークショップを開催することになりました。ビジネスにとっての哲学的対話の意義、その実践方法についてお話しいただき、実際にコンサルティングを実践していただきます。
講師略歴:ルー・マリノフ(Lou Marinoff)
ニューヨーク市立大学哲学科の教授・学科長。哲学プラクティスの世界的第一人者で、アメリカ哲学実践者協会(APPA)の設立代表、『フィロソフィカル・プラクティス』誌の編集者。世界中の多くのシンクタンクやリーダシップフォーラムにも協力している。
代表的な著作としては『プロザックではなくプラトンを!永遠の知恵を日常の問題に生かす(Plato, Not Prozac!: Applying Eternal Wisdom to Everyday Problems)』(1999)、『健康者のためのセラピー(The Therapy for the Sane)』(2003)が各国語に翻訳されている。他に『哲学的実践(Philosophical Practice)』(2002)、『大いなる問い 哲学はいかにしてあなたの人生を変えるか(The Big Questions: How Philosophy Can Change Your Life)』(2003)、近著には『中道(The Middle Way)』(2007)、『内的哲学者:哲学の変革力についての対話(The Inner Philosopher: Conversations on Philosophy’s Transformative Power)』(2012 池田大作との共著)がある。
グレの歌と4時間切り
2013 FEB 25 15:15:32 pm by 鶴田 靖人
先週末は忙しかったです。土曜日は東急文化村オーチャードにシェーンベルグの <グレの歌>を聞きに行きました。オーケストラ151名 合唱120名 ソリスト5名を要する、過激なパフォーマンスです。東京フィルしか集められないそうです。その日はちょうど初公演をした日の100周年記念日にあたります。もともと東京フィル100周年記念で2011年に演奏する予定が、大震災で流れて、仕切り直されたそうです。前もって何も調べず、初めて聞く音楽で、シェーンベルグらしい無調の幻想的というか、月に浮かれたピエロを想像していたのですが、なんと的外れ。ワーグナーのオペラみたいに超分かりやすかったです。歌が主体なのか音楽が主体なのか、今一わからなかったですが、オーケストラの大音量に負けている歌手もおりました。そして日曜日、練習を積み重ねてきた東京マラソン出走。おかげさまで初めて4時間を切りました。3時間54分、満足です。今回はかなり入念に準備してました。一週間前最後の筋トレで、山中湖から御殿場まで一気に駆け下りる練習をしたのですが、オーバーワークでふくらはぎが、河豚のごとく腫れて心配だったのですが、グレの歌を聴いた後、スッカリ治ってました。
My name is Luka という歌
2013 FEB 22 9:09:25 am by 鶴田 靖人
この曲は Susan Vega という女性シンガーソングライターが20年前にヒットさせたポップミュージックです。最近よくラジオで流れているので、不思議に思っていたのですが、今朝謎が解けました。歌詞の内容は以下です。記憶なので少し間違ってるかもしれませんが。 My name is Luka. I live on the 2nd floor. I live upsatiras from you, yes I think you`ve seen before. You hear something late at nioght, somekind of trouble some some kid of fight. Just don`t ask me what it was. 私は、 <ルカという若い女性が都会のソーホーみたいなところに住んでいて、たまに男が来て喧嘩したりするのですが、下階にすむ若い男に気にされて声かけられたりしたくない、そんな都会女性の心境を歌っている>と、ずっと思ってました。NOooooo! 今朝、車中でいつものようにJWAVEを聞いていたら、またこの曲が流れてきました。そしてジョン・カビラが、<これは20年前ヒットした、ルカとう男の子についての幼児虐待の歌です。大阪高校バスケット部の体罰が問題になってますが、世界的にはどうなんでしょうね・>とのコメント。目から鱗、というか、恥ずかしいというか、20年間のもやもやがスッキリして、またメロディーが明るいので、余計悲しくなりました。
忘れられない旅 その3
2013 FEB 15 16:16:24 pm by 鶴田 靖人
最後は モロッコ。この写真はマラケッシュの中心にある広場です。昼間は観光客狙いで、蛇遣いとかカメレオンとかいます。夜になると一斉に屋台のレストランになって、一番人気はタジンとともに羊の脳みそです。このときは旅行会社に頼んだ運転手を買収して、会社でなく個人に支払ったの半額になりましたが、数時間かけて砂漠地帯のワルザザードや、地中海側のエッセアウィーラに行きました。本当にエキゾチックです。ベドウィンが多いですが、山岳人みたいなのもいるし、blackもいるし、人をウオツチングするだけでも飽きません。なお不思議だったのは、太陽の熱が強いので、シルクの布を羽織るととても涼しいんです。
忘れられない旅 その2
2013 FEB 15 16:16:26 pm by 鶴田 靖人
お次はドブロブニク、クロアチアです。ここは2009年に金融界から引退した記念に行きました。城壁で囲まれてますがその上を歩くことができます。真下に海が迫っているんですが、高さが30m~50mぐらいあって、風もすごいし、相当怖かったです。ところでクロアチアは、美人が多いいです。ラテンや東ヨーロッパや、アジアなどが入り乱れてるからですかね?そういえば昔ユーゴスラビアは人種の坩堝とか言われてましたね。隣の国のモンテネグロにもバスツアーで行きましたが、全く雰囲気が違う。クロアチアは明るくて財布を落としても届けてくれそうな平和なところですが、モンテネグロは国家より明らかにマフィアのパワーが強そうで、ロスのダウンタウンみたいでした
私の忘れられない旅ーその1
2013 FEB 15 16:16:33 pm by 鶴田 靖人
まずはPetra遺跡。インディアナ・ジョーンズにも出てくる
1996年にイスラエルのEilat というフロリダみたいなマリンリゾートに家族で行ったとき、特別にそのときだけヨルダンとの国交の窓が開いていたので、家族を残してアメリカ人ツアーに紛れ込み一人で行きました。
こういう細い道を5kmほど歩くか駱駝にのっていくと、いきなり冒頭の宮殿、岩に掘ってあるんですが目の前に現れて迫力満点です。エジプトの古代遺跡などは、ペトラを見るとちゃっちく感じます。
カルロス・ゴーン講演会感想
2012 DEC 20 14:14:15 pm by 鶴田 靖人
昨日東大経済学部で講演会がありました。彼は自分でも言ってましたが実にプラグマチックで分かり易い人でした。グローバル・リーダーシップというタイトルでしたが、曰く、人間生まれた時は皆ローカルであって、グローバルな訳が無い。しかし、グローバル・リダーになれる素質を持っている人はいる。3点である。①thirst to learn 相手から何かを学び取ろうとする姿勢 ② humility 謙虚さ。どの国の人でも傲慢な態度だと一緒に働く気はおきない ③ common sense 大多数の人が良しとする価値観を、信じてなくても少なくとも知っていること。 だそうです。自分は正反対のような気がしてちょっと不気味でした。付けくわえて、全ての有能なregional leaderは必ずしも global leader になるとは限らないが、逆に有能なglobal leaderは必ずregional でも有能なleaderになれる、です。まあ経験則から言って、当たっていると思います。大変革の時は、例えば今の日本は、短期的にでも外人の有能なglobal leader を総理大臣にしたらどうですかね?Bill Gatesに4年間ぐらい頼めませんかね?
ソフトバンクのCM裏話
2012 DEC 4 11:11:11 am by 鶴田 靖人
最近筆不精なのでまとめて書きます。SMC運営会社にも参加してる身としては。さて、先週ですが、「澤本嘉光」という電通のスーパークリテーターの話を聞く機会がありました。中高大の後輩です。
WIKI:長崎県生まれ。麻布高等学校、東京大学文学部卒業。1990年、電通入社。CMプランナーとしてソフトバンクモバイルの「ホワイト家族 24 予想外な家族」シリーズや、東京ガスの「ガス・パッ・チョ!」など、数々のヒットCMを制作し続けている。
カンヌ国際広告祭、アドフェスト、IBA、NYフェスティバル、Times Asia-Pacificなど海外の広告賞を数々受賞。国内でもACC CM FESTIVALグランプリ、東京コピーライターズクラブグランプリをはじめ、社団法人日本広告業協会が年間で最も優れたクリエーティブ・ワークを手掛けたクリエーターを選出する「クリエイター・オブ・ザ・イヤー」には2000年、2006年、2008年と唯一3度受賞している。WIKI
彼は孫さんからかなり信頼されているようです。孫さんは、<犬を見たらソフトバンクをイメージする>よう、大衆をマインドコントロールすることにこの数年物凄いエネルギーを使ったそうです。マスコット キャラクターを使うマーケティング アプローチは古くからありますが、一般的な犬まで拡げて深層心理をコントロールしようとする、孫さんはやはり天才なんでしょう。澤本さんもかなり天才肌です。最近ソフトバンクのお父さん犬とアメリカ人映画俳優のトミリー・ジョーンズがコラボしてるCMがありますが、あれって携帯の宣伝なのか缶コーヒーの宣伝なのかハッキリ覚えてますか?実は両方あるんですが受け手は全く違和感を覚えてません。全く競合しない商品のクロスマーケティングです。CM見たあと、これはどっちか自問自答してください、不思議な感覚を覚えます。またTOTOの宣伝ですが、ハーレーダビッドソンの座席を便器にしてしまっている宣伝見たことありますか?あれは月に一回しか放映しないそうですが、余りにインパクトが大きく実はWEBでツイッターやフェースブックで追っかけがでて、TVCMしなくても勝手にネットで宣伝効果が出てるそうです。ブラジルで話題になって追っかけがどこの町で見た写真とか出回るので、ワールドツアーを拡げたそうです。だからTVの使い方も変わるわけです。またジョン・レノがドラえもんになっているTOYOTAの宣伝がありますが、あれは何の車の宣伝もしてません。若者が運転免許取らないことに着目して、それをテーマにしてるわけですが、結果として宣伝に使われている車が売れているそうです。それから東京ガスの宣伝ですが、短いドラマのような、2分ぐらいの長いものがありますが、あれも月に一回しか放映してませんが、見る人の記憶に深く刻まれるそうです。東京ガスだとショッチュウ短く宣伝する意味ないですが、実は東電原発に対して、エコキュートを売るに当たり、正面からではなく、ジワット深層心理に訴えている作品だそうです。面白い話でした。
雑誌FACTA編集長の、今回選挙の予想
2012 DEC 4 11:11:44 am by 鶴田 靖人
先週末のツーランドットは本当に感動しました。福田さにも初めてお会いできて、オープンでいながら散漫さは無く、強い情熱を感じる、お人柄でした。
さて現実社会にもどります。FACTAをご存じの方は多いと思います。オリンパスの粉飾決算を2年にわたって追求した、正統派のメディアです。その編集長の宮嶋巌さんは、中学校からの友人です。その彼から以下のメールをいただいたので、これは複数に送られてますからパブリック・コメントとして、ご披露します。
ヘルマン・シュミッツ という知の巨人
2012 NOV 8 11:11:57 am by 鶴田 靖人
昨晩、私の主催する科学コミュニケーションの集会で、東大の梶谷真司准教授のお話しを伺いました。科学と宗教は、全く相入れない関係にあるのか、それとも共通の根源をもつのか、というやや哲学じみた話ですが、そこで標題のヘルマン・シュミッツという巨大な学者の存在を知るに至りました。シュミッツのこの課題について言っていることは、以下です。宗教の根源である<聖なるものは> 戦慄と魅惑の両義性を持つ。一方感情とは空間から襲いかかる雰囲気であり、宗教はその戦慄と魅惑の雰囲気をつくりだしている。そのツールとして空間を制御するのが芸術であり、それは文化の影響を強く受ける。私はここで お能とオペラを頭に浮かべたのですが。一方科学は雰囲気とか感情のようなものを排斥すると考えられているが、実は科学も、時に戦慄と魅惑を放ってギラギラすることがあり、その限りで宗教的になるんだと。なんか、わりと簡単なこと言ってるようにも感じます。立派な科学者は一種宗教的リーダとか神的な存在として見られると言い換えればです。そこでシュミッツを調べたんですが、半端じゃないです。
ヘルマン・シュミッツ(Hermann Schmitz, 1928年5月16日 – )は、ドイツの哲学者であり、全5巻10分冊の大著『哲学体系(System der Philosophie)』(1964-1980)により、〈新しい現象学〉を展開した。身体と感情の現象学で知られるが、その業績は、存在論、認識論、時間論、空間論、宗教論、芸術論、法哲学、自由論、共同体論など、きわめて多岐にわたる。
ここまで行くとカッコイイですよね。そういえば梶谷先生が言ってましたが, 日本の思想とか日本独自の哲学については、世界に学者が多数いるものの、日本人のその専門家は全く英語をしゃべれないそうです。変な話です。