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ミャンマー滞在記 その1

2014 SEP 1 13:13:01 pm by 中村 順一

ヤンゴンのシュエダゴオン・パヤーにて

ヤンゴンのシュエダゴオン・パヤーにて

アウンサンスーチー自宅前、NLD(国民民主連盟)はスーチーの率いる政党名

アウンサンスーチー自宅前、NLD(国民民主連盟)はスーチーの率いる政党名

夏休みを取って、アセアンのミャンマーに行ってきた。香港に住んでいる前職の銀行の後輩に誘われ、香港経由での旅だった。 キャセイ航空で香港から、ミャンマーの首都ヤンゴンに到着。遅延により、ヤンゴンの国際空港に着いたときは、午前1時を回っていた。深夜であり、両替はできるだろうか、白タク(絶対にボラレル)でない、まともなタクシーは拾えるだろうか、などと心配したが、問題はなかった。タクシーでホテルへ。選んだホテルは、ヤンゴンでも最高級のひとつ、「ガバナーズ・レジデンス」、大使館街にある。深夜の到着でもホテルマンの対応は申し分なかった。

次の日はガイドを雇ってヤンゴン市内観光に出かけた。街に出てすぐわかったが、人々の表情はまともで、街も不潔ではなく、カルカッタやダッカみたいに人の群れで車が動けなくなることもなく、バンコクみたいに商業的に俗化しているわけでもなく、いい印象が伝わってきた。ヤンゴンではまずミャンマー最大の聖地であるシュエダゴオン・パヤーへ。まばゆいばかりの輝きをみせる仏塔は高さ、99.4M,強烈に人を引き付ける迫力をもっている。次はガイドはあまり乗り気ではなかったのだが、軍事政権への抵抗、度重なる自宅軟禁、ノーベル平和賞受賞等で有名なアウンサン・スー・チーの自宅にも行ってみた。もちろん門は固く閉められており、中をのぞくことはできなかったが非常に大きな邸宅だった。我々以外にも観光客がいて門の前でカメラを出しており、一種の観光地のようになっていた。ガイドと一緒に雇った運転手は最近米国のケリーが来たとき運転手としてスー・チーの邸宅敷地の中まで入ったそうで、入った時の写真を見せてくれた。なかなかの邸宅である。

ガイドは国内最高峰のヤンゴン大学を出たインテリで、流暢な英語を話す、少数民族のカイン族の出身だった。なかなかおもしろい奴で、ミャンマーの問題点を暴露してくれた。不満は軍事政権に向けられた。

「軍事政権は大問題です。2011年に軍政には終止符が打たれ、国民からの選挙に基づく新政府に権限が委譲された形になっていますが、インチキです。新政府は軍関係者が多数を占めていて、選挙は公平ではありません。軍事政権は長い間この国で権力を独占してきており、新政府にいる軍関係者は汚職により、ものすごい富を蓄積しています。その犯罪を暴くことは今の政府は決してやりません。自分たちの首を絞めるからです。2007年の反政府デモに対する軍事政権の武力弾圧で、日本人のジャーナリスト長井健司さんを含む多数の死傷者を出しましたが、現在の政府はその時の政府と本質的には変わっていません。スー・チーは国民に人気がありますが、もうすぐ70歳でミャンマー人の平均寿命を越えてしまっています。またミャンマーには外国人と結婚した国民は大統領にはなれない、という規定があり、英国人の夫(既に他界)を持っていたスー・チーは大統領になれないのです。」

またミャンマーは少数民族の問題を抱えている国である。人口は現在約6000万人で、そのうち約7割が主要民族のビルマ族、他にカチン族、カイン族、シャン族、ラカイン族など、数多くの少数民族が存在する。 「ミャンマーでは、仏教徒が約90%を占めていますが、私はカイン族でキリスト教徒です。カイン族にはキリスト教徒が多いのです。軍事政権はビルマ族で固められています。国軍にもビルマ族でなければ入れません。少数民族はそれぞれの地域で別途軍隊を組織しています。(筆者から、日本の国では、アイヌ族とか沖縄の独立論とか在日朝鮮人とか、若干の例外はあるが、基本的には、ほぼ全員が自分は日本人だと考えている、とコメントすると)、それは素晴らしい、それが日本の繁栄の理由の一つに違いない、ミャンマーでは全く違う。民族分布は7(少数民族)プラス1(主要民族のビルマ族)となっており、一体感はあまりありません。」

日本とは戦後、友好的な関係を築いてきている。ヤンゴンで走っている車の85%は日本製だそうだ。筆者の印象では、トヨタばっかり、に見えた。ランチを取った、アセアン・レストランには、びっくりするほど日本語のうまいサービス係の女性がいた。彼女は東京の高田馬場に約6年住んでいたそうで、高田馬場には日本国内最大の在日ビルマ人コミュニティが存在するそうだ。(以下、続く)

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