スポーツを科学の目で見る(ソチで日本選手活躍)
2014 FEB 16 18:18:58 pm by 中村 順一

羽生選手は素晴らしかった。フィギュア男子初の金メダルである。ショートプログラムが完璧で、安心してフリーも見てられると思ったのだが、フリーは結構ミスしてしまった。羽生の次に滑るチャンに完璧に滑られたら逆転されてしまう、やばい、とちょっとビビったが、チャンもミスの連続で羽生の勝利だった。羽生は金メダルを取ったのに、インタビューでは、まず「すみません」とはにかみ、同時に「オリンピックの魔物、すごい緊張を経験できたのは今後に繋がる」、と大物感たっぷりのコメント、基本的にはプレッシャーに強いタイプだと思うし、カナダに住んで、海外への対応もできている、次回の平昌でも連勝できるのでは。たいしたものだ、日本人の誇りです。
葛西もすごかった。やっと7回目の五輪挑戦で、調子をピークに持ってくることに成功した。でも飛距離では一番なのに、どうして銀なの、と思ってしまう。ストッホより着地が美しくない、とは素人目には思えなかった。41歳男に金を取らせてやりたかったねえ。いや41歳ならまだまだ大丈夫。最近のスポーツ界は体のケア技術の進歩により、従来よりオジサン、オバサンが活躍できるのだ。陸上、水泳、野球どの競技にも当てはまる。次の平昌でもいける、韓国という日本から近い場所なのも有利かも。是非家族も会場に呼んで晴れの舞台を見せてやってほしい。執念の個人種目金を。いや、その前にソチでのジャンプ団体(17日)がある。日本は4選手とも好調そう、もしかすると長野に続く団体金がありうるかも。盛り上がりますねえ。行け葛西。
ノルディック複合男子ラージヒル(18日)、女子フィギュア(19日、20日)、スピードスケート女子団体パシュート(22日)でも金を是非期待したい。真央ちゃんが緊張してしまうのが心配だが、羽生が金を取ってくれたんだ、別に負けても、日本フィギュア界は大丈夫、伸び伸びと滑ってほしい。複合の渡部暁斗は前半のジャンプでフレンチェル(独)とシャプイ(仏)を引き離せればチャンスはある。本人は絶好調、期待できる。
今回のソチ五輪では競技の解説にかつてのメダリストが活躍している。スケートの清水、岡崎、ジャンプの原田、複合の萩原、等である。いずれも自分の経験を踏まえながら解説してくれるので、実に聴き甲斐がある。実績のある人たちの存在感を再認識しました。努力した人の昔を見つめる表情はいいですねえ。
日本選手頑張れ!
Categories:オリンピック

東 賢太郎
2/17/2014 | Permalink
羽生選手、チャンをビビらせたあの勝負強さは日本の宝でしょう。史上最高だから見ている方もほめる言葉が見つからない。それでも金メダルなのに悔しがったのがまたいいですね。葛西はね、あきらめないのが何よりすごいですね。判定がわけわからんのはこれだけでないが、銀でも歓喜してそれで次の目標ができたと言えるのがあれはもう才能と思う。次もやってくれるでしょう。カーリングはよくスイスに勝ったね。