Sonar Members Club No.22

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ヨーロッパの小さい国々、ジブラルタルとアルバニア

さすがに最近はそんなことは考えなくなったが、20年以上前にヨーロッパに住んでいたころは、いろいろな国に行くのが趣味で、できれば100か国以上の国に行ってみたいと思っていた。国境を100回以上跨ぐという夢である。

ヨーロッパは小さい国がたくさん、しかも比較的まとまった地域に存在しており、往訪した国数をかせぐのには適している。7年も滞在したので、時間も十分にあった為、1990時点で欧州に存在した国はすべて行くことができた。当時は住んでいた英国の同僚にも感心され、”GREAT TRAVELLER” というありがたいニック・ネームまで頂戴していた。その後、ソ連が崩壊し、ユーゴスラビアが崩壊し、行けてない国はたくさんできてしまったのだが。筆者の現時点での往訪国は80強になっているが、100にはまだ距離がある。

行ってみた小さい国(地域)を挙げてみると、ジブラルタル、アンドラ、モナコ、サンマリノ、バチカン市国、アルバニア、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、マルタ、カリーニングラード(ロシア飛び地)くらいであろうか。

なかでも印象的だったのは、ジブラルタルとアルバニアである。ジブラルタルはイベリア半島の南東端から地中海に突き出た小さな半島で、英国が実効支配している。これに対し、自国の領土だと主張しているのがスペインだ。スペインにとってみれば北側が陸続きであり、英国の飛び地であるこの半島はなんとしても奪還したいのだ。最も筆者に言わせれば、それなら対岸のアフリカ大陸にあるセウタとメリリャはモロッコに返せよ、ということになるのだが。交通の要衝というだけでなく、ジブラルタルは「ザ・ロック」と呼ばれる一枚岩によって形成されている風光明媚な土地で景勝地としての魅力もある。岩の頂上からの地中海や対岸のアフリカの見晴しが、素晴らしかったのを覚えている。歴史は古く1704年の王位継承戦争により、英国がスペインから統治権を獲得している。最近は英国とスペインの政府間交渉は進捗が図られてはいるものの、領有問題はいまだ解決していない。

 

アルバニアには1989年に行った。ベルリンの壁やソ連の崩壊前の話であり、当時のアルバニアはスターリン主義の独裁国家で、ほとんど鎖国に近い状態であった。英国からの特別ツアーに家族と共に参加したのだが、国中にトーチカが無数にあり(国営のアルブツーリストのガイドによれば敵の攻撃を避けるためとのこと)、近代的な建物や施設は極めて限られており、他のヨーロッパ諸国とは全く別世界の印象だった。人々は素朴で、夕方になると散歩する習慣があり(唯一の娯楽)、日本人など見たこともない存在であったためか、我々家族は散歩するアルバニア人の中ですっかり目立ち、私の息子も娘も首都のティラナの中心部のスカンデルベグ広場で大変な人気者になってしまった。人々の笑顔が印象的だった。

当時のアルバニア国民は国外に出ることは難しく、出れるのは医者とサッカー選手ぐらいとのことだった。筆者家族のガイドは流暢に英語を話したが、まだ外国には行ったことが無い、とのことだった。そのアルバニアも今ではすっかり変化しているらしい。また、行ってみたいが。どうだろうか。

 

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  1. ジブラルタルはともかくアルバニアに、それも家族で行った日本人はあまりいないのでは。ご家族もいい体験されたことと思います。