暦について。
2013 FEB 4 12:12:38 pm by
梶浦さんが京都の節分風景について投稿してくださいました。1000年以上の歴史を感じさせる京都が持つ独特の深みが充分に伝わって来ます。
さて、今年は「へび年」ですが、厳密に言えば、節分の次の日である、本日2月4日からが「へび年」のスタートです。(節分までは「たつ年)
そして、2月10日が旧暦でいう新年の始まりです。ご存知の方も多いとは思いますが、中国では世界の主流となっている西洋暦と共に、この旧暦を併用していて、自国の新年の春節祭等のお祭り行事や、個人の誕生日などは、この旧暦に則っています。(ちなみに来年2014年は西洋暦1月31日が旧暦の元旦)
日本では江戸時代までは、この旧暦が使われていましたが、明治政府になって、法律で旧暦使用を禁じてしまい、今に至っています。
ややこしくなりますので、旧暦のメカニズムの説明は一切省略しますが(一点のみ申し上げますと新月の日が必ず各月の一日になる)、旧暦で生活してみますと、例えば次のように、まさに季節の変化と共に、情緒ある素敵な生活が可能となります。
・最近、暖かい日があったように、旧暦の1月1日が近づくと、春の気配を実感 出来る。「新春」という言葉も、しっくりと来る。
・新暦(西洋暦)の七夕、7月7日は梅雨期間中で、乙姫様と彦星様の年に一度 の逢瀬はまず不可能だが、旧暦での7月7日は、年によっても異なるが、概ね 西洋暦の8月初旬から中旬頃にやってきて、梅雨もとっくに明けていて、その 頃に雨が降ることはまず有り得ない。(今年の七夕は西洋暦の8月13日で す。)
・旧暦では19年に7回、閏(うるう)月が入りますが、つまりその年は1年が 13ヶ月になるわけですが、どの季節に閏月が入るかで、その年の気候の特徴 もある程度予測が出来る。ちなみに温暖化が叫ばれ始めた20世紀の後半から 将来の21世紀半ば頃までは、「夏」に閏月が入り、つまり、夏が4ヶ月と長 くなる年が多くなっているそうです。暑くなるわけです。この事は何と200 0年も前から太陽と月の動きを計算することで分かっていたそうです。
さらに間接的に聞いた話ですが、ある漁師さんによれば、自分の仕事場である海に初めて秋刀魚が回遊してくる日が、旧暦で見ると、毎年ピッタリ同じ日になるとのこと。また、ある衣料品店経営の社長は旧暦で木枯らしが吹き始める日を予測して、冬物セールの計画に活かしているそうです。
四季が明確に存在し、昔から季節の変化の妙を愛でて来た日本人、旧暦(太陽太陰歴)を意識しないで過ごすのは、もったいないように思います。花崎洋
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東 賢太郎
2/4/2013 | 2:30 PM Permalink
2月4日は誕生日としか思っていなかったのですが1年のスタートの日だったんですね。知りませんでした。梶浦君の写真で京都ではこんなにすごいことになっているとは!一度この時期にも行ってみたくなりました。旧暦の奥深さ、味わい深さもいいですね。潮の満ち引きの潮汐力を見ても月の引力がもたらす影響は大きいと思っていたので納得です。新暦はピアノの平均律と同じ方便なので便利ですが失うものも多いんですね。
花崎 洋 / 花崎 朋子
2/4/2013 | 4:53 PM Permalink
東さん、今日がお誕生日なんですね。おめでとうございます。私たち夫婦も、あと何ヶ月かしたら、また追っかけ同い年になります。今日は我が家で勝手に東さんのお誕生日をお祝いさせていただきますね。花崎朋子
東 賢太郎
2/4/2013 | 6:07 PM Permalink
ありがとうございます。偶然今日の今日に貴重なことを教えていただいて何よりのプレゼントまで頂戴してしまいましたね。「へび」年のスタートが花崎ご夫妻にもナイスキックオフになるようお祈りいたします。
東 賢太郎
2/4/2013 | 11:03 PM Permalink
次の日になったばかりぐらいのタイミングだったようなので、学年もここから始めてもらえればはぶん最年長で小さいとき得だったかなあ。早生まれは体も小さいしソンだったような。
東 賢太郎
2/4/2013 | 11:57 PM Permalink
あけましておめでとうございます。旧暦ファンになってしまいそうです。
中島 龍之
2/5/2013 | 12:56 PM Permalink
旧暦の方が、日本人にはあってるのですね。私が小さい頃住んでいた
仙台の七夕は、8月7日でした。納得です。
東 賢太郎
2/5/2013 | 1:10 PM Permalink
そういえば先日、神山先生が旧暦でないとピンとこないとおっしゃていて、やっと探し当てたというどこかの工務店さんの旧暦入りカレンダーを1部いただいたのを思い出しました。中国人にもあっているのですね。
花崎 洋 / 花崎 朋子
2/5/2013 | 3:17 PM Permalink
中島さん、有り難うございます。仙台の七夕は8月7日でしたね。お盆も一部の地域では7月ですが、断然、8月の旧盆であるべきですね。七夕も、残暑となり、少しずつ秋の気配が漂う方が、様になりますしね。東さん、神山先生も旧暦でないとピンと来ないとおっしゃっていたんですね。神山先生の旧暦に関するお話しも是非伺いたいところです。中国の人は恐らく、国民全員が祭りなど旧暦中心で動いていることと思います。花崎洋