Sonar Members Club No.26

since December 2012

暦について。

2013 FEB 4 12:12:38 pm by

梶浦さんが京都の節分風景について投稿してくださいました。1000年以上の歴史を感じさせる京都が持つ独特の深みが充分に伝わって来ます。

さて、今年は「へび年」ですが、厳密に言えば、節分の次の日である、本日2月4日からが「へび年」のスタートです。(節分までは「たつ年)

そして、2月10日が旧暦でいう新年の始まりです。ご存知の方も多いとは思いますが、中国では世界の主流となっている西洋暦と共に、この旧暦を併用していて、自国の新年の春節祭等のお祭り行事や、個人の誕生日などは、この旧暦に則っています。(ちなみに来年2014年は西洋暦1月31日が旧暦の元旦)

日本では江戸時代までは、この旧暦が使われていましたが、明治政府になって、法律で旧暦使用を禁じてしまい、今に至っています。

ややこしくなりますので、旧暦のメカニズムの説明は一切省略しますが(一点のみ申し上げますと新月の日が必ず各月の一日になる)、旧暦で生活してみますと、例えば次のように、まさに季節の変化と共に、情緒ある素敵な生活が可能となります。

・最近、暖かい日があったように、旧暦の1月1日が近づくと、春の気配を実感 出来る。「新春」という言葉も、しっくりと来る。

・新暦(西洋暦)の七夕、7月7日は梅雨期間中で、乙姫様と彦星様の年に一度 の逢瀬はまず不可能だが、旧暦での7月7日は、年によっても異なるが、概ね 西洋暦の8月初旬から中旬頃にやってきて、梅雨もとっくに明けていて、その 頃に雨が降ることはまず有り得ない。(今年の七夕は西洋暦の8月13日で  す。)

・旧暦では19年に7回、閏(うるう)月が入りますが、つまりその年は1年が 13ヶ月になるわけですが、どの季節に閏月が入るかで、その年の気候の特徴 もある程度予測が出来る。ちなみに温暖化が叫ばれ始めた20世紀の後半から 将来の21世紀半ば頃までは、「夏」に閏月が入り、つまり、夏が4ヶ月と長 くなる年が多くなっているそうです。暑くなるわけです。この事は何と200 0年も前から太陽と月の動きを計算することで分かっていたそうです。

さらに間接的に聞いた話ですが、ある漁師さんによれば、自分の仕事場である海に初めて秋刀魚が回遊してくる日が、旧暦で見ると、毎年ピッタリ同じ日になるとのこと。また、ある衣料品店経営の社長は旧暦で木枯らしが吹き始める日を予測して、冬物セールの計画に活かしているそうです。

四季が明確に存在し、昔から季節の変化の妙を愛でて来た日本人、旧暦(太陽太陰歴)を意識しないで過ごすのは、もったいないように思います。花崎洋

 

Categories:未分類

▲TOPへ戻る

厳選動画のご紹介

SMCはこれからの人達を応援します。
様々な才能を動画にアップするNEXTYLEと提携して紹介しています。

ライフLife Documentary_banner
加地卓
金巻芳俊