男性更年期障害を克服する
2018 OCT 28 7:07:20 am by 野村 和寿
このおよそ6ヶ月の間、ぼくのなかで苦しんでいました。よく男性同士の会話で「おまえ、男の更年期なんじゃないの?」と冗談とも付かぬ言葉を交わしたりすることがある。ぼくは、その「男性更年期障害」に本当になってしまいました。
「うつ」のように塞ぎ込む毎日、「自分はもう駄目なんじゃないか」と落ち込む日々、かといって、「些細なことを気にし出す」。周囲の些細なことにもイライラして神経過敏になる。いつも体がだるくて、すぐに眠くなり休日はよこにごろんと横になってばかり。いつもは好きな趣味もなんとなくしたくなく、なにもしたくない日々が続きました。仕事もなかなかうまくはかどりません。このことと、頻尿。夜なんどもトイレに立つ、 1日じゅうそれこそすぐにトイレに立つことが多い。この前者の神経内科的な、うつのような症状と、頻尿とがまさか、結びつくとはなかなか考えていませんでした。
本を見つけた。『ホルモン力が人生を変える』(小学館101新書
https://www.shogakukan.co.jp/books/09825023)、
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166609192
ともに、
順天堂大学病院の泌尿器科の堀江重郎先生の本でした。
順天堂大学の泌尿器科のhpをためしにみてみると、「メンズヘルス外来」という診療科目が目に入った。詳しくは、ここにあります。
男性更年期障害という病気は、まだまだ泌尿器科の医者にも理解が少なく、メンズヘルス外来を設置しているところは、全国に数えるほどしかありません。しかも、外来は第一と第三土曜日の午前中に限られているので、千客万来の様相を呈しております。
メンズヘルス外来、そして、上記の2冊の著書よると、男性は、ある年代から、男性ホルモンのひとつである「テストステロン」の分泌が悪くなり、泌尿器に向けてだけでなく体全体を司るこのホルモンの減少が、男性更年期障害を引き起こす。と書いてあった。
女性は閉経による女性更年期があることは周知の事実で、みながよく知っている。女性はエストロゲンという女性ホルモンの一種を減少させ、かわりに、女性のもっている男性ホルモンであるテストステロンが結果的に割合がふえる。女性が高年齢になると活動的になることが多いのは、女性の男性化なんだそうだ。ところが男性は、男性ホルモン テストステロンが減少すると、男性更年期になってしまい、活動力がにぶるのだということを、上の2つの本で知りました。
そこで順天堂大学病院に設置されている「メンズヘルス外来」を受診してみた。泌尿器科の中にある。5本の血液検査、検尿検査と同時に、30ページにもおよぶ、細かなチェックリストをマークシート方式で行い、現在の症状をチェックする。この調査項目のなかには、「朝だち」を最近するかといった、性についての、こまかな質問も多くある。ここではデリケートな話なので、触れられないけれど。
目にたいしての質問、心身の疲労感についての質問、尿についての質問、腰痛や背中のむくみ痛みについての質問もある。
ぼくのばあい、初診なので、細かな結果は次回にもちこしだったが、基本的には中度から重度の男性更年期障害ではないかと、メンズヘルス外来の先生にいわれた。
メンズヘルス外来で、自分の体の悩みが、決して、心療内科的な悩みではなくて、泌尿器科とむすびついたれっきとした病気であることを、お医者に認めて貰ったことだけで、随分と楽になりましたた。
治療としては、まずは、牛車賢気丸(ごしゃけんぎがん ツムラ107番)、補中益気湯(ほちゅうえっきとう ツムラ41番)の1日食前3回の服用、そして、検査結果の後に、テストステロンの院内での注射ということになりそうです。 これからです。
人にほめてもらうことはこの病気にはいいそうです。
お医者さんにいっただけなのですが、大分安心したので、ご報告しました。
Categories:未分類
西室 建
10/28/2018 | 4:25 PM Permalink
野村君、
しばらく投稿がなかったのはそういう事情でしたか・・・。
同じ学年ですからねぇ、他人事じゃありません。
治療に集中してまた投稿してください。お大事に。
野村 和寿
10/28/2018 | 6:27 PM Permalink
西室君 コメントありがとうございます。。ぼくがいいたかったのは、更年期症状を医学的にきちんと分析するとその原因がなにかもわかること、原因がわかれば医学的対処方法もあること。そして、自分で克服する一助になっていくということ。それをいいたかったわけで、単に、自分の病状を決して嘆いていることに留まっているというわけではないと言うことです。やっと6ヶ月経って、原因がわかりお医者さまとも原因について共有できたので、むしろずいぶんと好転しているので、ブログにアップした次第です。
東 賢太郎
10/29/2018 | 1:12 AM Permalink
野村君、お書きになった症状はみな僕も大なり小なり心当たりがあります。気がついたのは55才前後で落ち込んでしまい、メンタルヘルスを疑って心療内科なるものにかかりましたが女医さんのくだらん質問(そう聞こえた)に怒ってすぐ退出してしまいました。心療内科的にどうであったのかは従って不明です。「泌尿器科とむすびついたれっきとした病気」かどうかも不明ですが、そこで自習してテストステロンを知ったわけで、そんなに攻撃的なんだから大丈夫だろうと勝手解釈して今に至ります。
年齢とともに変調は男も女も誰もが出ますよね、だんだん増えてきて最後にして最大の変調が死ぬことでしょう。それは避けられないんで、そこまでどうやって自分をごまかして楽しく生きていこうかという感じです。人それぞれだから気楽に考えればいいのだと思います。ともあれ原因がわかってよかったですね、僕の場合女医さんに悪いことをしてしまいましたが、貴君は良い医師とめぐりあえたのも幸運なご縁だと思います。
野村 和寿
10/29/2018 | 9:15 AM Permalink
東君
コメントありがとうございました。正直なところ心療内科的な症状がまさか泌尿器科と結びつくとは思っても居なかったので、自分の症状をお医者に話すことが出来ただけでもずいぶんと安堵しました。東君の精力的な動きをみつつ、ぼくも、なるだけ精力的に動けるようにやってみようと、思い出しています。