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「攻・習・守・伝・引」について。

2013 JAN 24 10:10:18 am by

以下に投稿させていただきます原稿は、当初、東さんのご投稿「五行陰陽思想が少しわかった気になった日」へのコメントとして送信しようと思ったものです。ところが、アップル社の「safariブラウザ」との相性の悪さのためか、「キャプチャーコードファイルを読み込むことが出来ません」との英語の表示が現れて、送信出来ませんでした。やや長文になってしまったこともあり、ここに投稿欄より、返信いたします。

 

東さん、呼びかけて下さいまして有り難うございます。

正直申し上げて、最も大切な本質をズバッと突かれて、かなりドキッとしております。四半世紀以上、この業界にいて、この程度の理解か? と批判されるかもしれませんが、どうせ、力量不足は直ぐにバレルことですから、率直に私見を申し上げさせていただきます。

まずは、攻めの心で現場に出て虚心に学ぶことの重要性、全くその通りと思います。頭で理屈をこねるのではなく、むしろ余計なことは考えず(これが意外に難しいんですね)、私心や色気を捨てて、五感を総動員し、時には第六感をも働かせて全身で仕事の本質を掴み取り、吸収する。

そうした経験を経た後に研修を行なうと、その迄のドロドロした経験の深い意味をスッキリを整理・確認出来て、単なる知識ではなく、仕事の実践の場で役立つ「知恵」として昇華出来ると思います。

同じことが、私の立場、つまり研修やコンサルティングを担当する側にも当てはまります。クライアント(お客様)の支持を最も得られないのは、全く仕事の経験が無いまま、新卒でコンサルティング会社に入った知識のみの頭デッカチの生意気な、教えてやっている意識丸出しのコンサルタントでしょう。

研修やコンサルティングを受講されるお客様は、本当に怖いくらいに鋭く見抜きます。自分たちの前で話をしている人間が、どのくらい現場で苦労をしたのだろうか? どのくらい失敗をして、そこから学び取ったのだろうか? どのくらい深く仕事の本質を体感しているのだろうか? 等々、全てをお見通しです。

最近の若手社員に多く見られる傾向として、とにかく現場に出て多くを経験し、そこから仕事の本質を五感で掴む前に(つまり「攻」の前に)、頭の中でベストシナリオを組み立てたがる(つまり、要領良く「習」いたがる)傾向があります。

東さんのお陰で、今後の仕事での、最も重要な課題に気付くことが出来ました。受講されるお客様から、どれだけ多くの現場での体験やそこで体感したことを引き出すことが出来るか?(攻) それを如何に、今後、自分の身や会社を「守ること」(つまり自分の成長や会社の業績向上)に直結する知恵をして、スッキリ整理して、お持ち帰りいただくか? そして、その実践に役立つ知恵を、後進に「伝え」、かつ部下を「引き付ける」管理者になっていくための、大きなキッカケを提供するのが、私の役目ではないだろうか、と。

東さん、「攻・習・守・伝・引」のお話、大きな刺激となりました。たいへん有り難うございます。どの仕事も同じとは思いますが、決して完成することは有り得ないことを肝に命じつつ、少しでも完成イメージに近づけるよう、一歩一歩、歩んで参ります。花崎洋

 

 

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