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蛙鳴蝉噪(就活)

2013 APR 20 10:10:52 am by mtsuzaka

経済界は大学生の就活の解禁時期を大学3年生の3月とし、従来から3カ月遅らせることを了承した(4月19日日経新聞電子版)。「学業に専念 就活短く」(日経紙4月16日)が理由だ。懸念は「外資の青田買い防げず」(同4月18日)だ。
「企業説明会への出席に時間を取られる大学生が学業に専念できるよう就活期間を短くするが、実力のある学生の一本釣りを狙う外資系の青田買いは防げず、協定に強制力もないため抜け駆けも防げない」。こんな感じか。
平成23年度の学部生数は約256万人(文科省の統計要覧)。18歳から22歳までの総人口は494万人(平成24年10月の国勢調査)。かなりざっくりとした割合だが、18歳以上22歳以下の人口の半数が学部生だ。毎年誕生する新大学生は約61万人、昭和45年の入学者33万人から比べると約1.8倍に増えた。
昨年のリクルートワークス研究所の調査によると、2013年4月の(大卒)求人倍率は1.27倍、求人者数55万人に対して就職希望者が43万人だったそうだ。入学者数と就職希望者数のギャップの大半は就職留年生だ。売り手市場とは言えないが、悲観一色の就職市場ではないらしい。しかし、従業員5000人以上の大企業の求人倍率は0.6倍。こちらは買い手市場。2月28日に日経新聞第二部に掲載された学生の就職希望会社ランキングのベスト10は全て従業員5000人以上の大手金融機関だった。

勉強が学生の本分などとは言えない。私の大学4年間の出席日数は(おそらく)普通の学生の1年分にも満たない。引き籠って出席しなかったわけではない。学生は学生なりに忙しかったのだ。何に忙しかったのかは、記憶にない。だから、大学が就職のための予備校になることを避ける提案には賛成だ。

就職塾なるものも繁盛しているらしい。それなりのカリキュラムがあり、受講料は高いものだと20万円位かかるそうだ。

日本で就職を考える外国の学生へのアドバイスを考えた。

「人気のある就職希望先は大きな金融機関、希望する企業への訪問は就職予定の前年4月から。但し、新卒者限定。面接に不安があるなら、就職塾もある。」

質問は受け付けない。

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