ポンペイ通信 異食文化
2016 JUN 13 9:09:33 am by トム 市原
日本人が鯨を食うと白人は怒る、では牛、豚は良いのか?
彼らは「あれは神から食として与えられたから許される」と、ハワイで言われた事がある。
ある日、小生の夢枕に出てきた神は「わしはそんなこと言った覚えがないぞ」と、のたまわっていた。
ここではワン公を食う、スペイン時代に豚、鶏と共に運ばれて来た、当然、家畜としてだ。
友人の友人が「無人島で結婚式を挙げたい」というので地元の有力者の協力のもと、ナーラップ島で華やかな演出で行った。
オーナーがかわいい犬を飼って居たので「名前は?」「無いよ、どうして?」「???」
「じゃ、私が名前を付ける、バービーキューだ」地元の人は大笑いしていた。
無事、式も終わりローカルフーズの宴会が始まった。
招待した大使館をはじめ、ジャイカ関係者も大勢来ていた。
日本人のあいだから誰からともなく「犬が焼かれている」あちゃー、余計な事を言わなければ良かった。
さすがに小生は食べる気は無かったが大使をはじめ、ご婦人方も「うわーとんでも無いことね」と言いながらも味見に行った。
24年前最初にここへ来たときに、ホームステイして、皆仕事へ行っていておばさんしか居なかった。
黒犬が居て、なついて来て、おばさんが「可愛いか?」と言っているらしい、彼女はポナペ語しか話せない、こちらは英語しか話せない。
なんと夕餉には焼かれた頭がでーんとお盆の上に載せてあり、客人には頭を出すのが礼儀らしい。
かわいそうなので鼻の所の肉を少しつまんであげた。
15年ほど前、一時勉学のためグアムに住んでいた。
ある日の Pacific Star新聞にこんな記事があった。
ニューギニアでおそらく最後の食人裁判が開かれた、一人の女性を二人の男が言い寄った。女性は両方とも好きだったが、自分の体は一つしかない、いっその事二人で食べて下さい、本当に食べてしまった。
それが罪に該当するかの裁判だった。
後日、友人のPeter Mailan(グアム大学)にその話をすると
「ん、俺は知っている、その後ニューギニアに行った時、通り掛かりの男に『あんた、人を食った事があるか?』。3人の男は「NO!」4人目の男は「忘れた」そうだ」
4人目が怪しい。