2014 桜花爛漫の京都で・・・
2014 APR 14 5:05:20 am by 阿曾 靖子
先週の土曜日、私と黒田さんは午後3時8分に京都駅に着き
タクシーに飛び乗り、清水寺の門扉へ。
普通は五条坂、清水通を行くので「茶わん坂」を上がるのは
初めてでしたが、進まないタクシーを降りて二人でようやく皆様と合流
(ちなみに坂の下にある大谷廟は母方祖父母の菩提寺です。)
清水さんはおそらく5回くらい訪れていますが、ご住職のご案内で
非公開の行程はまさに一生ものの思い出です。
大講堂の中央棟・多宝閣には「仏足石」といって4メートルの
大仏足跡が大理石に彫られているのですが、15メートルの高さから
蓮の花ひらを模った色紙を4枚、祈りと願いを込めてはらはらと撒く瞬間が
とても記憶に残っていて、まるで仏像の体内にいるようで・・
都の時の流れに「帰ってきたなと」実感した瞬間でした。
成就院の「月の庭」、縁側から見る風情ももちろん
室内から望んでもまた別格の優雅さでした。
視線を数センチ変えるだけで、見事に変化してゆき
借景の山々との調和が楽しめます。
それから「しげ森」での宮川町初体験。
5花街では祇園のお座敷に一度上がった事がありましたが
まず、御家が新しいですしお座敷遊びは今回が初めてで
大興奮、笑わせていただきました。
もちろん「小ふく」さん「ふく苗」さん、文句なしの技芸です。
2次会の閑臥庵のバーは、あまり人に教えたくない程の風情で
「普茶料理」を出すお座敷も昼夜を問わず、庭を望めて
お酒が進みそうです。
翌日は町屋でデリバリーモーニング。
岡持ちで出てきた(まさに楽屋ご飯です)サンドイッチが
美味で、歌舞伎役者後用達の喫茶店とは・・納得です。
金戒光明寺では山門、御影堂の堂々たる風情と桜の
彩り、ここは紅葉時も必見と感じました。
広大な敷地に18もの塔頭寺院、会津藩1千名の本陣
だったんですね。。
御所の蛤御門には激戦の後の銃弾穴がはっきりと残っていました。
このあたりは祖父母の家に近いので、幼少期の思い出が一気に
思い出されて胸が一杯でした。
祇園芸妓による「都をどり」は4度体験していますが5花街には
それぞれの技芸公演があり、宮川町は「京おどり」
これは初めてでした。
まず、舞台の箱(キャパ)が大きく違います。
これはそれぞれに1長1短があり、ぜひ機会があればどちらも見ていただきたいです。
おどりの本質は、それぞれ「井上流」「若柳流」で前者は、能楽系、地唄舞の流れですし
後者は動きに「しな」や「艶」をより感じさせ、日舞もまた流派によって
の違いを再確認できました。
(自身の履修は桐朋時代に花柳流でしたが、そういえば名取まで進んだ叔母と従姉妹、
母も若柳流でした)
打ち上げの昼食のお店でいただいたお豆腐がとても美味しくて・・
南禅寺の湯豆腐ももちろんお勧めですが。
大阪のおうどんのように、京都の豆製品にはずれはありません。
懐かしさと新たな発見に満ちた1日半、
貴重な前半の行程に参加できなかったのは本当に残念でしたので
次回はなんとか早めに参加したいです。
梶浦さんはじめ皆様にあらためて感謝の旅でした。
Categories:旅
3 comments already | Leave your own comment
東 賢太郎
4/14/2014 | 12:32 PM Permalink
阿曾さん、知識とボキャブラリー不足で書けなかった部分を書いていただいてありがとう。清水寺の大仏足跡はびっくりしましたが高所恐怖症ゆえ蓮の花ひらを投げてから下は見られず残念でした。「都をどり」がオペラで「京おどり」がジャズダンスとはさすが舞台人。言い得て妙で理解が深まりました。
中村 順一
4/14/2014 | 4:20 PM Permalink
阿曾さん、京都を知る、阿曾さんらしい投稿ありがとうございます。さすがです。こちらはついつい歴史の流ればかりに関心がいってしまい、京都の持つ趣き、文化的伝統、雰囲気、京料理の奥深い味わいなどは、どうも知識不足でうまく書けません。まだまだ京都にのめり込んで、ゆっくりと勉強する必要を感じております。はまりそうです。阿曾先生、今後ともよろしくお願いします。
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