オッペルのCDついに登場!
2019 MAY 20 20:20:32 pm by 西村 淳
前掲、前田氏渾身のオッペルの録音がとうとうCDリリースされた。
教会でのライヴ一発録りではなく、丁寧なプロセスを何度もやり直しを繰り返し製作されたものだけに音の分離も良く、この作曲家の再評価の一翼を担うに不足はない出来となっている。
最近ではめっきり減ってしまったクラシックCDの販売店だが、銀座・山野楽器の店頭に並んでいるそうである。メジャーレーベルも、自費出版のものも同じ棚に並ぶ。
ここまで来るには大変なご苦労があったに違いない。それをすべて引き受けるには心が折れそうになることも、難しい人間関係もあったろう。
同じく音楽を人生の伴侶としている者として心からおめでとうと、快哉を叫ぶ。
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maeda
5/20/2019 | 8:55 PM Permalink
お褒めの言葉を大変ありがとうございます。
maeda
5/20/2019 | 8:57 PM Permalink
ラインハルト・オッペルは、2つの世界大戦の間の時代にドイツで活躍した作曲家・音楽学者です。オッペルの死後ドイツはソ連の侵攻を受け、家族は作品をトランクに入れて別荘に埋めたまま西側に逃れました。敗戦の混乱と冷戦によって作品は完全に忘れ去られてしまいますが、ベルリンの壁が崩壊した後の1990年、末の息子さんがこのトランクを発掘し、その後、作品は北テキサス大学図書館の蔵書となりました。
2015年、北テキサス大学のジャクソン教授から私に、弦楽四重奏曲第4番の公開演奏とCD制作のお誘いがあり、足掛け約3年半掛かりましたが、ようやっと形にすることができました。おそらく世界初の録音であり、スターヒル・カルテットのデビュー版にもなりました。
ブラームス、ブルックナー、Rシュトラウスなどに通じる後期ロマン派の傑作です。また、ヴィオラソロの組曲やヘルダーリンの詩による歌曲も収録いたしました。
詳細は、以下のホームページでご覧いただけます。
https://auroraakeru2000.wixsite.com/oppel
maeda
5/20/2019 | 9:03 PM Permalink
現在は、東京銀座の山野楽器に置いていただいておりますが、CD売場でなく、弦楽器売場にございます。在庫切れにならないように注意しておりますが、お求めの際は、恐縮ですが、あらかじめ銀座山野楽器の弦楽器売場にお問い合わせいただく方が確実と思います。よろしくお願い申し上げます。
西村 淳
5/20/2019 | 9:23 PM Permalink
ソナブログの実力が見ものですね。(笑)
山野楽器の弦楽器売り場だと3Fの楽譜の隣ですね。これは大切な情報でした。
吉田 康子
5/21/2019 | 1:52 AM Permalink
私も聴かせて頂きました。ライヴの時の熱い気持ちを抑えた精緻な仕上がりになっていましたね。オッペルの良さを伝える素晴らしい演奏でした。戦火をくぐり抜けた作品が時を経て演奏されるとは、何ともドラマチックです。このプロジェクトに携わった時から傍で拝見していて、大変なご苦労があった事を身近に感じていました。このような形で結実されて感無量の思いではないでしょうか。おめでとうございます!
西室 建
5/23/2019 | 10:50 PM Permalink
あのですね。
皆さんがあんまり盛り上がっていたのでシロートの私までCDを買ってしまいました。山野楽器三階でですぞ!
それで一晩中聞いていましたが。
この作曲家は(概して皆そうですが)大変真面目なかたで、それでいて会話にはジョークを入れるような人ではないでしょうか。
ありがとうございました。
西村 淳
5/24/2019 | 5:42 AM Permalink
ご購入ありがとうございます!(本人に替わって・・)
ちょっとエグイところがあるドイツ人らしい感じがします。
どんな情報よりも貴重なライナーノーツでした。
maeda
5/24/2019 | 11:27 PM Permalink
お買い上げの上、一晩中聴いて下さいまして、深謝いたします。
オッペルのピアノ作品につきましては、以下のCDもございます。
https://toccataclassics.com/product/oppel-piano-music-1/
なお、蛇足ですが、宮沢賢治の童話に「オッペルと象」という作品がございますが、出版社が「オツベル」を「オッペル」と読み違えたことが原因のようで、ここで取り上げたオッペルとは関係がございません。