凱旋門賞で日本馬頑張れ
2013 OCT 1 15:15:21 pm by 中村 順一
競馬には長い間興味を持ってきた。最初に自分で追いかけた馬は今となっては伝説の馬になりつつあるシンザンである。シンザンは昭和39年、東京オリンピックの年に日本の競馬史上2頭目の三冠馬になった馬である。競馬にのめり込んだのは、僕が小学校5年になった次の年の年末の有馬記念でシンザンの大外強襲をテレビ中継で見てからである。あの時の迫力は凄かった。中山競馬場の外ラチにぶつかりそうになるほどの超大外を強襲したシンザンは、圧勝して五冠馬になり、その後の競馬ブームの火付け役になった。その後、中学、高校と僕の周りには競馬狂いが何故かいつも結構いて、僕は競馬が好きになっていった。特に高校時代は毎週毎週競馬の雑誌を買って、いろいろなおじさんとも友達になって、競馬を研究していた。当時は馬の血統、レースの結果等、すべて暗記していたような記憶がある。
今の競馬は、当時の昭和40年代の競馬とは全く違う。まず、競馬場が明るくなった。スタンドがきれいになり、女性の姿も増えた。馬場の整備技術が洗練され、雨の日でも不良馬場になってしまうことは稀になった。レースの体系も少しずつ変わってきたし、馬券の種類もすごく増えた。騎手と調教師、馬主の関係もすごく変わった。この辺のことは再度書きたいと思っています。でもおそらく一番変わったことは、日本の馬が強くなったことだと思う。昔は稀に海外に遠征する日本馬もいたが、いつも惨敗を繰り返していた。海外への馬の輸送が現在ほど易しくなかったことや、海外の競馬場の馬場の研究が不十分だったこともあろうが、それにしても、海外のレースでは、いつもビリに近い惨敗だったのである。
ところが最近では海外の競馬で日本馬が勝つことも見られるようになってきた。今週末、10月6日の日曜日にパリ郊外のロンシャン競馬場でヨーロッパ競馬の年度総決算レースとして定着している凱旋門賞が行われる。凱旋門賞は1920年に創設されたレースで、1780年創設の英国ダービー、1836年のフランスダービーより歴史は浅いのだが、今では世界中の競馬関係者が最も勝ちたいレースになっている。(ちなみに日本ダービー創設は1932年)
今回の凱旋門賞には、日本から2頭、オルフェ―ヴルとキズナが挑戦する。オルフェーヴルは2011年の日本の競馬史上7頭目の三冠馬であり、その年の有馬記念も勝っている。昨年も凱旋門賞に挑戦、直線先頭に立ち、ほとんど勝ったと思わせたが、惜しくもゴール寸前にソレミアに差されて2着だった。キズナは今年の日本ダービー馬である。他にももちろん強力な馬は何頭も出走する。今年の英国ダービー馬、ルーラーオブザワールド、フランスオークス馬のトレヴ、英国でキングジョージ6世&QESを勝ったノヴェリスト、フランスダービー馬のアンテロ等である。ところが何と現在の英国ブックメーカーのオッズによると、オルフェ―ヴルが堂々の1番人気、キズナが4番人気であり、かなり勝つことが期待される雰囲気になっている。凄いことだ。日本競馬史上最大の世界一のチャンスなのである。海外でも最近の日本馬の実績を高く評価するようになってきたのである。
発走予定時刻は10月6日のフランス時間16時15分、日本時間の23時15分です。もちろんライブでのテレビ中継があります。皆さん是非テレビで日本の2頭を応援してください。僕も相当に興奮しそうです。
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西室 建
10/1/2013 | Permalink
シンザン!何という懐かしい響き!中村兄の競馬趣味のルーツはそこか。確かに当時の画像を見ると、シンザンと言えども走り方も体型もドン臭かった。
先日私はG1でクロフネサプライズに入れ込んで外し、何と同じレースで息子が府中に行って外し、親子で×万円も飛ばしたが・・・・。
ところで、兄が競馬を語るなら、忘れもしないアカネテンリュウを語って頂けるんでしょうな!期待しています。
Nakamura junichi
10/1/2013 | Permalink
クロフネサプライズですか。その損は今年のオークスですな。12着でした。実はクロフネサプライズは、あのレースのレース中に骨折していたのです。今年の3歳牝馬は中心馬が見当たらない。秋のG1も大混戦です。そしてアカネテンリュウですか。昭和44年の菊花賞馬です。騎手がダメでした。いずれ書きますです。こうご期待。