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継続は力なり

2017 FEB 27 22:22:30 pm by 西村 淳

ライヴ・イマジンの仲間でクラリネットのSさんとのお話の中で、アマチュアは歳を取ってから上達する、プロは歳をとるとダメになる、とありました。学生時代に夢中になって音楽をやっていた人たちでも就職、結婚、子供(出産)という人生の節目に音楽からだんだん足が遠のいてしまう人はたくさんいます。その中で歯を食いしばって弾き続けた人には上達というご褒美が待っています。そう、単に憧れでしかなかったものが手に入るかもしれないご褒美が。
練習はやらなきゃ腕は落ちる、やれば上がる。練習をする時間に相当にきつい制約があったサラリーマン生活が一段落すれば(練習時間が増えて)歳を取ってからでも上達する単純な理屈。
プロ=職人という構図は音楽にもあてはまるわけで、目いっぱい毎日その技量を磨いていた職人が歳とともに体力が衰え、その時間を維持できなくなれば技術は落ちて当然となってしまう。
私の場合、チェロを始めたのは25歳の時、北海道苫小牧市にある紙パルプの工場に勤務していた時のことでした。工場のサイレンが鳴るのは午後4時。自由に使える時間はまだたくさんあった時代でした。チェロとヴァイオリンの区別のつかない同僚に火星人と言われようと、なんのその。ウェルナーの教則本を持ってクルマで片道一時間を飛ばし札幌の先生のところへ毎週通い続けました。
爾来苦節35年。ベーム・ベルリンフィル。憧れの黄色いレーベルのレコードの中にしかなかった「ジュピター交響曲」が隣にあるじゃないですか!?次はもしかして黄色いレーベルから・・なんてことがもしかすると。

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