Soner Menbers Club No43

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胆石手術します

2021 NOV 2 19:19:49 pm by 吉田 康子

3週間ほど前のある晩、みぞおちが急に痛み出しました。その数日前にも似たような痛みがあり、その時は胃腸薬を飲んで数時間で収まりましたが、今度は一晩中強い痛みに苦しみました。しかも嘔吐、貧血まである始末。さすがに救急車を呼ぼうかとさえ思ったくらいでしたが、深夜の救急車は近所の見世物になるように思えて、さんざん迷った末にやめました。結局一睡も出来ずに朝を迎えました。痛みが弱まったのか睡眠不足からの眠気なのか、ようやくウトウトした後に近所の消化器内科の午前の診察に駆け込みました。

毎年夏に人間ドックを受けているので、その結果を持参で超音波検査をしたところ、胆石からの胆嚢炎と判明。てっきり胃炎だと思っていたので想定外の結果でした。そりゃあ胃腸薬は効かなかった筈です。現在の炎症の程度を知る為の血液検査が必要ということで、近くの病院に紹介状を書いて貰いました。

翌日の検査の結果はやはり胆嚢炎とのこと。腎臓の近くにある胆嚢という器官に胆石があり、それが炎症を起こしているとのこと。「一応落ち着いている状況ですが、どうしますか?最初の痛みが出た時に救急搬送だったら、即手術でしたが、そのゴールデンタイムを逃してしまいましたね。このまま抗生剤で炎症を抑えて様子を見ることも出来ます。手術が怖い人や体力に不安がある人は経過観察を選ぶようですが、医者としては症状が出た胆石がある以上は手術を勧めます。胆嚢に石があるうちはまだしも、胆管に詰まってしまうと激痛で重症になりますから」というのが気さくな雰囲気の女医さんの診断結果でした。

直ぐに3週間後に迫った本番の事が頭をよぎりました。手術するなら明日にでもしてスッキリしたいと思いましたが、そう簡単にはいかないし。とりあえず一週間抗生剤投与で様子見となりました。万が一にも本番直前にまた痛みが出たら?今回私はプログラム曲5曲のうち4曲で参加していますから、私が欠席となれば公演中止になるでしょう。自分だけの問題ではないし沢山の人達に迷惑をかけることになります。図らずも爆弾のような石をお腹に抱えている状況になってしまい途方にくれました。

私の性格上「待つ」という事が嫌いです。相手の出方次第で振り回されるのではなく自分から何かを掴みに行きたい。手術で解決するならグズグズせず明日にでもとカレンダーを眺めたり、セカンドオピニオンを求めて他の病院に相談もしました。

また私自身の代奏者も探し始めましたが、お任せしてしまうのではなく影武者のように補欠としての控えの奏者なんて虫のいい話を受けてくれる人はいませんでした。まぁ当然ですね。ここは腹をくくって自力で乗り切るしかありません。

結局のところ一週間後には炎症は収まり小康状態に。それであっても私としては決着をつけて安心したいので外科医と相談して12月上旬の手術の予約を済ませました。腹腔鏡下胆嚢摘出術で3~4日の入院になりそうです。これだってコロナ禍ではどうなるか予測がつきません。手術の日取りが決まっただけでも一歩前進の手応えアリと思いました。

この想定外の状況の対応に手間暇を取られて、練習も思うように時間が取れないジレンマに。病院って時間が止まったように果てしなく待たされるものだと再認識。それを取り戻す為に寸暇を惜しんで練習に没頭しました。また弾くだけでなく全体を聴くという取り組みも同時に。幸い作曲者の演奏も参考音源として手元に用意してあったので、繰り返し聴いては楽譜をチェック。とにかく精一杯の準備を重ねています。

宣言解除効果か、あたたかな秋の陽気のせいか日を追うごとに入場希望者も増えてきました。応募のコメントから励ましと期待をひしひしと感じます。もう後戻りはできません。このまま本番まで全力で走り抜ける覚悟でいます。

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