玉の肌シャンプー
2024 MAY 22 14:14:22 pm by 吉田 康子
今迄は安い合成シャンプーを使っていましたが、石鹸系が頭皮や髪の健康に良いと聞いて切り替えを考えました。昔、生協で買った石鹸シャンプーの使い心地が悪くてすぐに止めてしまったことがあります。あれから随分経つので今どきの製品は随分と改良されているだろうと期待も。
石鹸シャンプーと検索すると「オーガニック志向でない人はお呼びじゃない。良さが解る人だけでいい」みたいな排他的な雰囲気を醸し出している製品もあり、敷居を高くされている印象のところもありました。そうは言っても製品のクオリティを伝えるには見た目や印象も大きな要素で、先ずは買って使ってもらえないと始まらないのにと残念に思いました。まぁ昔ながらの会社にはあるあるですね。
私はガチの自然派ではないので成分比較までしていませんが、いくつかの製品も試してみて、TAMANOHADAが一番気に入りました。そういえば錦糸町のすみだトリフォニーの近くに本社があったなという記憶も。だいたい「玉の肌」という名前がレトロな響き。それゆえ「TAMANOHADA」にしたのかも?と。HPを見たら、なんともお洒落な雰囲気にビックリでした。また製品自体の見た目が素敵で、スタイリッシュな容器に入っていて気分が上がります。このあたりは、他社に無い消費者寄りの姿勢が感じられて好感が持てました。これならプレゼントにも使えます。
香りは6種類あって迷うところ。検索するとアメニティーズという名前のお試し用があったので早速に使ってみました。高さ7センチほどの小瓶、中身は80mlです。ヤクルト1本が100mlなので、それより少なくてシャンプー、コンディショナー、ボディソープの3本セットで¥1650は結構なお値段。ローズやラベンダーのような甘いフローラルな香りは苦手でフルーティなものやグリーン系の爽やかな感じが好みなので、オレンジ、ガーデニア、フィグの3種類購入。香りというのは個人の好みが大きいので文章で説明されても実感出来ないし大きな容器のものを買って失敗したら悲惨ですから。
オレンジは溌剌としてスッキリとした印象。思わず「わぁ、いい香り!」と言いたくなるような明るい香りが立ち上って初夏の果物を連想させます。ガーデニアは割と和風で控えめな昔風の香りで品のいいおばあちゃんの着物を連想させるような樟脳とか匂い袋とかを地味にした感じ。嫌ではないし邪魔にならないけどインパクトも少ないです。ガーデニアはクチナシのことだと後で知って納得。フィグはストレートにツーンとくるような現代的な感じがしました。どの香りも柔らかで上品、洗い上がりから暫くは匂い立つような残り香もしばらく漂って消えていく心地良いものでした。また蓋を開けて嗅いだ匂いより実際に使った時の方が身体に馴染む感じは香水と同じですね。
肝心の使い心地ですが、洗い上がりのキシキシ感が思ったより少なくコンディショナー後には気にならなくなります。やはりシャンプーとコンディショナーはセットで使うのが不足分を補いあって良さそうです。従来の合成シャンプーは酸性寄りで髪表面のキューティクルが傷んだ状態をシリコンで覆って滑りをよくしているようです。そこに弱アルカリ性の石鹸シャンプーを使うと高い洗浄力で毛穴が開き摩擦が起きるので髪が軋むとか。暫く使っていると髪自体が健康になって本来の滑らかさになる様子は「弱アルカリ性の温泉で肌がつるつるになるのと似ている」という例えがありました。
使った人のレビューとして、ヘアワックスが落としやすい、洗い流した後に身体や床がヌルヌルしない、泡切れがよい、背中のニキビが減った、そのまま身体も洗えて便利、そんなレビューも見かけました。
昭和のお爺ちゃんやお父さんは、頭も体も固形石けんで一気に洗ってしまう人が多くいましたが、それはとても自然なことだったのかもしれません。そういえば私も長いストレートの髪だった時には椿油をシャンプー後にお湯に数滴たらして洗髪の仕上げに使っていたことを思い出しました。これも昔ながらの保湿ということだったのでしょう。今になってようやく納得しています。
最近のお気に入りということで自宅用にはオレンジの香りの大きな容器のものを買いました。丸い石鹸や鯛の形の石鹸も魅力的です。これまでは日用品としてあまり気に留めることもなかったものですが、楽しみが増えた感じがして嬉しいです。来月会う予定の友人には小さい容器のセットをプレゼントしようと思っています。
Categories:雑感
2 comments already | Leave your own comment
西村 淳
5/23/2024 | 2:20 PM Permalink
我が家のすぐ近くに玉の肌石鹸があり、その昔、工場特売では大いにお世話になったものですが、人気になりすぎて止めてしまいました。
会長さんだか、前会長がクラシック音楽が好きで確か会社の中に音楽ホールとヴィンテージ・ピアノがあったようにも記憶しています。シューベルティアーデ・イン・玉の肌をやっていたわけですね。
吉田 康子
5/24/2024 | 10:22 AM Permalink
工場特売については聞いた事がありますが、今はやっていないのが残念。会長の故三木晴雄氏は母校の玉川学園大学にアーレン社製のオルガンを寄贈したようで、学友会報に「音楽を愛する三木さんは、両国にある本社の社員クラブに歴史あるピアノと自動演奏付きオルガン、ディスク・オルゴールが備えられ、ご自身でオルガンを演奏されることもあるようです。」という記述がありました。「シューベルティアーデ・イン・玉の肌」も素敵ですね。