大統領選の結果を見て
2012 NOV 8 15:15:33 pm by 安岡 佳一
結果は、圧倒的にオバマ大統領の勝利に終わりましたが。 いろいろな人のコメントを聞いていると、成る程なと思う事がありました。 結局、ロムニー氏はアメリカの変化を見抜けなかったのだなと言う事です。 時代は、変わって行っているのに、昔の選挙戦術を頼りにしていると間違うと言う事が今回の選挙結果を受けて改めて理解出来た様な気がします。 そう言えば、私の上の娘も選挙権を持ち今回初めて投票していましたが、先ずはこの様な若い人がどんどん選挙人として投票している事。有色人種、特にラテン系の人達が相当数投票している事、同性愛者やそれらを支持する様な違った価値観を持った人も増えており、その様な人達が投票している等々、勿論女性有権者増と昔の選挙人とは顔ぶれが違うのです。 ロムニー氏は、一方でよく戦ったと評価されています。何故なら彼は、今までの共和党のどの大統領候補と比べても白人の男性からの得票率と得票集は過去最高だったからです。 しかし、上記の様な新手の選挙人の間にはなかなか浸透する事が出来なかった事が敗因の様です。 因みに、アメリカの人口は現在約3億10000万人強ですが、毎年約300万の人口増加が起きています。内訳は、国内の出生ー死亡の純増が200万人、そして移民が100万人です。国内の出生、移民共にラテン系の増加が目立ち、又、移民ではアジア系の増加が顕著です。この様に、今回の選挙でも段々明らかになって来た事は、白人の男性至上主義的な考え方は数の点からも既にピークを過ぎたと言う事だと思います。
Categories:未分類
泉 喜章
11/8/2012 | 5:06 PM Permalink
個人的にはより日本が幸せでいられるように共和党政権の発足を夢見てたのですが。
オバマ氏並びに陣営の選挙の戦い方が一枚上手でしたね。
でもこれからの4年間はオバマ氏にとってはかなり厳しいでしょうね。
その時、政治家の力量が足りない無垢の日本がスケープゴートにはされたくないです。
まず、オバマ戦略の最たるものの歪んだ為替レートをなんとかしませんと日本は沈没します。
東 賢太郎
11/8/2012 | 11:42 PM Permalink
窮地の世界経済を救う月光仮面のおじさんはやっぱり現れませんでした。日本シリーズ以上に予定調和的な結末。白人が好きかどうかよりFiscal cliffのほうが米国にとって一大事だろうが・・・。マイノリティーに富裕層は少ない→各種マイノリティーは集合的にはマジョリティーになる→不景気だとさらにマジョリティーになる→富裕層がいじめられる→雇用者が減る→マイノリティーはもっと失業する→税収も減る→景気も財政もさらに悪化する→「富裕層がいじめられる」に戻る、という破滅のサイクルを米国は自らの選択でビルトインしたと言えるかもしれません。このサイクルが自動停止するのは富裕層が消滅して国家が雇用者になる=共産主義国家になる時です。「米国共産党」見てみたいですね。米国のマイノリティ以外はそれがわかっているので株価は300ドルも下がりました。資本主義社会で自社株価を下げる社長はクビです。株価を10分の1にして辞めなかった証券会社の社長などが(別な理由で辞めましたが)出没するのは実体共産国の日本ぐらいなのです。
さすがに共産主義は嫌なので、たぶん、苦肉の雇用捻出のドル安政策=円高=日本の破滅=皆さんの生活レベルの低下、という覚悟が必要です。対岸の火事ではありません。パナソニック7650億円赤字という衝撃をご記憶でしょう(これがどれほど下請けの失業を生むか!!)。原因は複数ですが何より為替競争力です。円ドル80円というのはゴルフで言えばシングルのハンディでコンペに出ている状態。10年前ならまだ飛距離もあった日本もこの数年トシで飛ばなくなり、腕前を上げているのにハンディは依然30台の中台韓に負け続けです。当たり前です。ここでさらに「片手」シングルにされたらと考えただけゾッとします。破滅のメカニズム。日本は2009年にどうも入ってしまっていたようです。米国がジャパナイズしているのでないことを祈るだけです。