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蛙鳴蝉噪(今年こそ)

2013 FEB 28 13:13:09 pm by mtsuzaka

久しぶりに懐かしい映画を観た。天才コルネット奏者のノンフィックションといえば、タイトルが思い浮かぶ方もいるはずだ。順風満帆だった人生から、娘の病気を支えるため、音楽から離れて造船所で働く。周囲の勧めもあり、再起しようとするが、なかなかうまくいかない。そんな時、昔の友達が応援に駆けつけ見事に再起を果たしハッピーエンドとなる。

私はハッピーエンドの映画が好きだ。性格が単純なせいもあり、スカッとしたほうがいい。ホームズもアイアンマンもインディージョーンズも好きだ。ヒーローが「ご印籠」を出す前には、必ず苦難の時期がある。雌伏の期間が長ければ、落ち込んだ谷が深ければ、ハッピーエンディングの効果も相対的に高まる。呉に敗れた越王だって国を再興するまで熊の肝を20年も嘗めた。

日本の経済も雌伏すること20年。最も暗いといわれる夜明け前には、つらい困難に直面した。待ちに待った再起の時期だ。アベノミクスもレッド・ニコルズ同様、友人の支えがあった。日本が実施する金融緩和政策に理解を示す発言がいくつか報道された。尤も現実の世界の友人は利害関係があるからだ。日本がこのまま体力を失って経済二流国になると、ご近所さんへの牽制が効かなくなる。「父親」の権威を失いつつあるアメリカは、景気も回復してきており、株価も史上最高値までもうすぐだ。おまけに、赤字の最大原因であったエネルギーも自分の国でまかなうことができる。しかし、小姑が多く、以前のように軍備を拡張したり、東奔西走するわけにもいくまい。だから日本に対しては、「金融緩和の結果としての」円安ドル高は容認するだろうし、それなりに軍備(防衛力)の強化もしてもらいたいはずだ。ロシアは資金不足の折、シベリア開発のスポンサー探しに苦慮している。欧州も金融安定化のための債券を日本に買ってもらうにこしたことはない。

麻生財務相は、「おれたちはまだ何もしていない。ちょっとアゴでするだけで株価は2割強上がり、為替もスルスルと円安になった」(2月14日 朝日新聞デジタル版)。株価は戻ったとはいえ、最高値から3分の1以下だ。日経平均は1989年12月末に38,957円99銭の高値をつけて以来下がりっぱなしだ。ドルは対円で140円だった。この頃のニューヨークダウは2732ドルだ。20年で5倍になった。

「ドルやユーロを下げても、俺たちは文句を言わなかった。(円相場が)10円か15円戻したら(欧米が)文句を言うのは筋としておかしい」(産経ニュース1月28日)服装のセンスはいざ知らず、このご意見に私は賛成だ。

今年は、将来「みんな、末永く楽しく暮らしました・・」とハッピーエンディングを伝えることが出来るかどうかの正念場を迎える年になりそうだ。

蛙鳴蝉噪(地図)

2013 FEB 8 16:16:07 pm by mtsuzaka

学生が青山の大学の開門を待っていた。まともに大学に通わなかった私にとって驚嘆すべき光景だが、学部生ではなかった。受験生だ。寒い中、参考書を見ながら待っていた。私も人並みに受験勉強をしたはずだが、ほとんど覚えていない。新聞に掲載されたセンター試験の問題も眺めた。世界史の問題も英語のクロスワードパズルも一緒だ。正確には覚えていない。自分が住まない国の何百年も前の王の名前まで覚えなきゃいけない受験生も大変だ。イギリスに住んでいるほとんどの日本人は、ヘンリー八世の全員の妃の名前を知らなくとも、全く不便を感じなかっただろう。だからアフリカの古代文明を知らなくとも、私の残りの人生で不便を感じることはないはずだ。

もちろん、知識に無駄なものがあるはずもない。イギリスに住むなら少しはイギリスの歴史を知っておきたい。フィッシュ&チップスを食べるときは、たっぷりビネガーをかける事を覚えておく事だって必要だ。英語だって、算数だって必要だ。覚えておけば良かったと後悔する知識も人それぞれあるだろう。 私の場合は、地理だ。国の名前を聞いて場所が思い浮かばなければ、ソロモン諸島の地震で起こる津波を警戒したり、北京のスモッグに注意なんかできやしない。若い時の仕事の影響も大きい。港の場所や地域、港間の距離感を必要とされた。紛争やハリケーンなどにも影響されたからだ。

アフリカの内陸国などほとんど知らなかった。                          東京の真東を、ロサンゼルスと言ってかなり恥をかいた。                    セネガル(西アフリカ)とブラジルの距離が「すごく」近いことを知らなかった。                    だから、「地球オンチ」と言われた。ホッピーを飲みながら、大型外航船の一等航海士(当時)の先輩が「いろは」から、教えてくれた(現在は島原湾の船舶水先人のはず)。

私の地理のセンスが極端に乏しかった理由は、勉強不足と好奇心不足が主因であることは間違いないが、もうひとつの理由は地図だ。中学校、高校で使用する世界地図は大体がメルカトル図法だ。日本で使われるから「世界の中心」は日本だ。その為地図の両端にある大西洋が「切れて」しまう。大西洋の狭さや、アフリカ大陸と南アメリカが近いなど分からない。地図では、東京の真東は(大体)ロサンゼルスだ。「札幌ーミュンヘンーミルウォーキー」(同緯度だ)といったビールのCMもあったから、疑いもしなかった。でも、違う。

アフリカ内陸部の地名など読めなかった。アフリカだけじゃない、欧州や中南米も読めない地名が多かった。今ならGoogleで地名を入れると地図や詳しい説明が出てくる。 ナスカの地上絵の航空写真だって見ることができる。当時は引き出しから、地図を引っ張り出して、「xx頁のN5」 とかの升目の中の名前を探しだした。大分詳しくなった。 そのせいか、今では、地図を見ることが好きだ。変なやつと思われなければ、趣味は「地図を見ること」と答えても良い。地図を見ると思い出すこともあれば、想像できることもある。

アメリカの副大統領候補だった女性のように、アフリカを国と言うのは、ご愛嬌ではすまない。だから、小学校に入った息子へのプレゼントは、地球儀だった。彼らが地球儀をくるくる回す遊び道具にしたことは創造力のなせる業だ。しかし、それ以上に発展しなかったのは、私から遺伝した知的好奇心の欠如のせいなのだ。

蛙鳴蝉噪(バレンタインデー)

2013 FEB 5 17:17:12 pm by mtsuzaka

                「土用の丑の日の鰻」か「バレンタインデーのチョコレート」か。200年以上も前の鰻に関するキャッチコピーは、現代では既に常識。旬かどうかに関わらず、いまや、鰻の蒲焼は夏の食べ物。世帯支出金額(年間)の大体4割が土用の丑の日期間に集中する(2003年総務省統計トピックス)。その土用の丑の日と多くの国で標準のバレンタインデーを一緒にするのは失礼だが、特定の期間中に特定の商品が集中的に売れると言う点では共通だ。                                              日本チョコレートココア協会の統計によると、バレンタインデー期間のチョコレートの売上高は、年間売上高の約10%~15%程度と推定されている。 10年前の統計だが、最近でもさほど変わらないだろう。期間中の売上げ金額は500~600億円だ。だが、日本人の一人当たりチョコレート菓子の消費量はさほど多くない。2011年のチョコレート菓子消費国ベスト3は、1位がドイツ、2位がスイス、3位がイギリスだ。確かにドイツやスイスのケーキはチョコレートが分厚くコーティングされているものが多い。フランスは、掲載22カ国中、8位。日本は、20位。ドイツの5分の1の消費量だ。一番少ない国は意外にもオーストリアだ(ザッハホテルで食したザッハトルテは甘すぎて食べられなかったが)。

バレンタインデー・チョコレートの広告を見て、25年前、フィナンシャルタイムス紙に日本のバレンタインデーが紹介されていたことを思い出した。当時の上司は、私達の貧弱な英語力を鍛えるため、英文和訳の「業務」を課していた。その中の記事のひとつに、たまたま日本のバレンタインデー特集があった。 内容はほとんど覚えていない。ただ、日本では、バレンタインデーに女性が男性に愛を告白してチョコレートを贈るという珍しい風習があること、ブームの起源はメリーチョコレートが百貨店(伊勢丹)でハート型のチョコレートを売り出したことと、紹介していた(たしか)。

 

 『1958年(昭和33年)1月、パリに住む知人から受け取った一通の絵葉書にヒントはありました。「ヨーロッパではバレンタインデーといって、男女が花やカードやチョコレートを贈りあう習慣がある。」  これをきっかけに、メリーチョコレートはその年、東京の百貨店で初めてのバレンタインセールを行います。しかし、当時はバレンタインを知る人もなく、3日間で50円の板チョコレートが3枚と20円のメッセージカードが1枚、たった170円の売上。それにもめげず、翌年もチョコレートを販売することにしました。
「ヨーロッパのように、愛の日バレンタインデーにチョコレートをお買い求め頂くにはどうしたら良いのだろう。」                                        悩んだ結果、まず、チョコレートをハート型にして、その上に贈る人と相手の名前を入れられるサービスを実施、さらに 『年に一度、女性から男性へ愛の告白を!』 というキャッチコピーを付けました。
  “自ら告白をする”ということが一般的ではなかった当時、このコピーはとてもセンセーショナルなものでした。しかし、女性の社会進出が進みはじめ発言力が高まった時代と相まって、やがて週刊誌なども特集を組み、「女性が愛を告白してよい日」としてバレンタインデーは日本に浸透していきます。恋心を後押しした日本のバレンタインデーは、女性に支持されその後定着し、現在日本でみられるような“女性から男性にチョコレートを贈る”スタイルになりました。(メリーチョコレートHP http://www.mary.co.jp/ より抜粋)』

 強烈に記憶に残っていたのが、「3日間のセール期間中170円の売上げ」だった。まさに、千里の道も一歩からだが、「(女性)自らが告白をすることが一般的ではなかった当時」に新しい市場を創ったことは、「土用の丑の日の鰻」に匹敵しよう。ただし、その「常識」を享受するには、魅力以外にも年齢制限があるようだが・・・。

蛙鳴蝉噪(為替)

2013 JAN 25 15:15:14 pm by mtsuzaka

政府も日銀も国民も皆で「脱デフレ」の大合唱だ。                  その甲斐あってか、11月14日の野田首相(当時)による「やりましょう、だから」発言後、日経平均は20%以上上昇し、ドルも対円で10%以上円安となった。「適正な」為替レート」など無いに等しいから、早晩1ドルで¥100マックを買えるかも知れないし、日経新聞の夕刊ですら買えなくなるかもしれない。

先日、銀行生活の大半を為替ディーラーですごされた先輩に食事をごちそうになった。昨年12月からのドル上昇相場で、大いに活躍されたと思いきや、やや長めの休暇をとっていたため、全く参加できなかったと悔しがっておられた。

相場に「売り」、「買い」、「休む」の三法ありとは、有名なフレーズだ。確かに、相場の方向性がはっきりししない時には、何もしない(売買しない)ことも必要だが、参加しないことではない。私のように小心者は、「何もしない」事が不得手だ。同じく、相場の格言で「頭と尻尾はくれてやれ」というが、私のように欲が深い者は、いわしの丸干しのように頭から尻尾まで食べてしまいたいとの欲望が強いからだ。だが、結果として尻尾だけになるか、最悪の場合料金だけ払って食べられなかったりすることもあった。

先日、ロイターニュースは、日本の個人投資家を意味する「Mrs Watanabe」が、最近の円安を背景に新興国への投資を再開した伝えた。なるほど、Mrs Watanabeは、相場の極意を心得ている。円高の間は、国内の債券にお金をじっくり寝かせ、相場のトレンドが変わると見るや、すかさず外国債券、それも金利の高い新興国債券に投資する。昨年11月22日(いい夫婦)の前日に発表された明治安田生命保険のアンケート結果では、世の中の奥さまのへそくりの平均額は127万円強で旦那の約3倍だそうだ。堅実な投資家だ。海外メディアからMrs Watanabeと称されることだけある。

 

 

蛙鳴蝉噪(北海道)

2013 JAN 15 23:23:47 pm by mtsuzaka

やっぱり北海道(といっても札幌のことだが)は寒い。「寒いですね」と、あいさつすると、「今日は氷点下6度だから、まだましなほう」と返された。積雪も多い。札幌から40km程度北の小さな町は、雪に埋もれていた。前の日は一晩で雪が1メートル程度積もったそうだ。JR駅のプラットフォームは乗客の歩く部分だけを除雪していた。 「雪がすごいですね」に対して、タクシーの運転手さんは、「今年も(積雪)記録更新かな~」とあきらめ顔。 白銀の世界ならぬ、朝から夕方まで灰色の世界だ。

この時期の道産子は傘など持ち歩かない。老若男女、皆雪の中を黙って下を向いて目的地に急ぐ。まつ毛のエクステに積もる雪だって、瞬きで解消だ。雪でぬれることなどない。風が強ければ、吹き飛ばしてくれるし、家に入る時に、手で払えばコートについた猫の毛程度は一緒にとってくれる。

除雪車が通る前、朝5時頃から自宅前の雪をよける(雪かきというが)。ご近所の方々も一緒に除雪する。夜は仕事から戻られてからも、雪をよけるそうだ。それなりのお年の方も多い。私もあともう少しで仲間に入れていただけそうだ。家内からは、あまり張り切って除雪するなと釘を刺されたが、そんなことも言っていられない。

この時期、「雪がしんしんと降る」という表現がぴったりだ。英語のsilentlyでは、しっくりこない。

「太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪降り積む 次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪降り積む」

除雪の合間に、日が差してきた。灰色の世界が一転して青と白銀の世界に変わる。学生時代の冬は日本海側ですごした。毎日が雪か曇りで海も鉛色だった。 雪国の生活を離れて久しいが、日が差し込む瞬間は、それまでの灰色の世界を一転させる。私の原風景だ。しかし、友人は、その感覚を「年のせいだ」と、言う。ロマンのわからない奴だ。

 

 

蛙鳴蝉噪(日中戦争?)

2012 DEC 12 12:12:16 pm by mtsuzaka

日曜日は選挙の日だ。この時期、朝のNHKでは通勤前の時間に政見放送を流すが、あの時間帯で見ている人はいるんだろうか?私としては、時間帯をずらしてもらえるとありがたいが(政見放送と思わなければ面白いが・・)。選挙の争点も「脱」か「卒」か「フェードアウト」か「・・・」?

さて、日本の選挙に関心を寄せるのは、国内だけじゃない。海外のメディアも注目しているようだ。注目点は、国内で争点となっている原発問題ではない。日中戦争勃発の可能性が高まっているからだ。12月6日付けのファイナンシャルタイムス紙電子版では、Mure Dickie記者の「中国が日本の選挙に不気味な影を投げかける」との記事が掲載されていた。記事では、安倍晋三自民党総裁は、「ナショナリストとしての立場を最も鮮明にしている政治家」と紹介されており、石原慎太郎氏にいたっては、「有名なアンチ中国」と枕言葉がつけられていた(日本人記者が書くと「右翼」と紹介してますが)。 世界で最も「権威ある新聞のひとつ」と言われている、この新聞は、中国社会科学院日本研究所のリサーチディレクターの言葉を引用して、「もし安倍晋三氏が選挙に勝ち、尖閣諸島に公務員を常駐させる(政府施設を建設する)なら、最悪の場合(日本と中国は)戦争になる」と言わせている。 

 少し前だが、やはりイギリスで権威ある週刊誌の一つ「エコノミスト誌」では、わざわざ日本と中国の戦争を回避する3つのセーフガードをしめしてくれていた。中国での反日デモの真っ最中ということや、イギリス人はこの手の話題が大好きと言うこともあり、「エコノミストの表紙は相変わらずおもしろいなぁ」とのんびり読んでいたが、実は内容は結構過激だ。                   中国のある新聞では、外交をスキップして日本に原爆を落として一気にケリをつけるべきとか、「最近の世論」では中国市民の半数以上が2~3年以内に日本と軍事衝突が起こると考えている、尖閣に対するオバマ大統領の態度は明確ではないとか・・

そこで、昨日、通勤途中でもらった自民党の「国民と自民党の約束」政策パンフレットを読んでみた。

国家安全保障会議の設置、自衛隊の人員、装備・予算を拡充 海上保安庁などの人員・装備・予算を拡充、尖閣諸島の実効支配を強化し・・等「国民との約束」が並ぶ。

維新の党の「骨太2013-2016」にも同様に、実効支配力を強化する(何処とは記載していない)、海上保安庁の警備力強化、防衛費のGDP1%枠の撤廃などが目に付く。

中国を念頭に置いた政策(「約束」)であることは一目瞭然だ。

だからと言うわけでもあるまいが、ファイナンシャルタイムス紙は自民党(の支持者)にきびしい。12月10日付“Abe’s return”と題した社説では、安倍氏の再登場は他に適当な人物がいないからだとか、良い人物が現れないのは日本の政治がお粗末だからだとか、某国が書かせているのではと、かんぐってしまいそうな記事も目にする。

情報を操作して相手を疑心暗鬼にさせるのは古くからの戦法だ。孫子の兵法書が世界中で読まれる訳だ。

北朝鮮は「様々な圧力の中」、「ロケット」を解体したようなフェイントをかけて「人工衛星」と称するミサイル(ロイター)を発射(?)してしまう。

日本のご近所は物騒だ。

 

蛙鳴蝉噪(手帳)

2012 NOV 27 12:12:07 pm by mtsuzaka

11月末は手帳のダイアリーを入替える時期だ。

私はfILOFAXを愛用している。かれこれ10年近く使用しているので、私の風貌同様   くたびれた黒革の手帳だ。今年1月に書いたデータを読み返すと、「今年こそは丁寧に記入する」という意志が感じられる。でも、今日書いたメモにはそんな気は微塵も伺えない。毎年のことだ。
スケジュール欄がメモになっているページも結構ある。これは怠慢のせいではない。
仕事上の予定はオフィスにあるパソコンのOUTLOOKの予定表を併用しているからだ。予定表は会社の同僚に公開される。だからいつの間にか、出張やミーティングなどが書き込まれてしまう。こまめに手帳に転記すればよいのだが、そこまでまめではない(これを怠慢というのだろうが)。 おまけに情報管理が厳しくなったため、外部の端末から会社のパソコンにアクセスできない。仕事とプライベートの予定が完全に分かれていれば問題は少ないが、サラリーマンの仕事上そうもいかない。
結果として、忘年会の誘いがあっても、「オフィスで予定を確認してから」回答することになる。私の手帳のダイアリーは本来の役割を失い、データを転記する単なるメモ欄になってしまうのだ。困ったことに、データを丁寧に書き写したり、綺麗な字でメモを書くことができない。だから、必要に迫られないとメモを積極的に読み返す気にならない。
そんな非生産的な行動を改めるため、スマホでスケジュールをチェックすることにした。Googleを使用するとパソコンで入力した予定をスマホに同期できる。
ついでに、新聞や雑誌、ウィキペディアだって読めるiPADもトライした(スマホは字が小さすぎる)。遠隔操作でデータを消去することもできる。情報管理も徹底できる。一石二鳥だ。そういえば某証券会社の担当者は手帳を持ち歩くことが禁止されたと嘆いておられた。担当の法人や個人の情報管理(漏洩防止)のためだそうだ。落とすと大変だということか。スケジュールはスマホで管理、新聞や雑誌はタブレット版。チャットはLINEだ。
iPADやスマホを操作している人を見ると、なんといっても格好いい。

先週、2013年版の週間ダイアリーを買った。
先週、駅の売店のおばさんとの朝の挨拶が復活した。
新聞を買って縦に四つ折りにして窮屈な電車の中で読む。
相変わらず手帳のスケジュール欄は予定ではなくメモで埋まるだろうし、オフィスでOUTLOOKの予定表を見る。
そもそも、私は、新聞を一面から順に読まない。見出しをざっと見て面白そうな記事から読む。週刊誌もそうだ。iPADでも見出しはでる。タップすれば記事もでるし、ネットで関連情報を読むこともできる。写真だって綺麗だ。CNNやBBCのビデオも You TubeもOKだ。
紙の新聞を読む時も電子新聞を読むときも、手順は同じフローチャートになる。
でも、電子新聞では何故か面白そうな記事のイメージが伝わってこない。
小説の題名だって、「黒革ケースのiPAD」よりは「黒革の手帖」のほうが読む気をそそる。
私はやっぱりアナログオヤジなのだ。

蛙鳴蝉噪(クリスマス)

2012 NOV 14 17:17:06 pm by mtsuzaka

     東京ディズニーランドでは早くもクリスマスファンタジーが始まった。ハロウィンが終わったばかりでクリスマスは、やや早い気もするが「犬の日」以外は盛り上がりに欠ける(?)11月だからやむを得まい。
     ドイツやフランスなどでは11月下旬からクリスマス・マーケットが始まる。イギリスでもマーケットは開催されるが、早々にロンドンのリージェント・ストリートでクリスマス・ライトが点灯される。ヨーロッパの大半の国では11月下旬から12月はクリスマス一色になる。無理もない、日本と違いヨーロッパの国はクリスマスが終わると春までイベントが少ない。だから大半の人はこの期間を目一杯楽しみ、暗く寒い冬を乗り切るのだ。 宝飾品を販売する店はこの時期に勝負にでる。なにしろ、年間売り上げの7割がこの時期だ。ジャイアンツの優勝記念セールの比ではない。

   クリスマス・マーケット、起源は14世紀頃というから、フランシスコザビエルが日本に来る前から開かれていたことになる。この期間限定、地域限定のマーケットでは、クリスマス・オーナメントが飛ぶように売れる。前の年も買ったはずなのになぜか毎年買う。私などは飾りが赤だろうが青だろうがどちらでもいいし、毎年飾りを変えようという気持ちも少ない。だから我が家の飾りは「空けずのダンボール箱」に半永久的に眠ったままだ。クリスマス前のマーケットはかなり寒い。零下10℃の中、マーケットの人ごみの中で時間をつぶすのは厳しい。だから、必然的にグリューワインと、クリームソースをかけたキノコ(料理の名前は知らない)の屋台に張り付いてしまう。グリューワインは赤ワインを暖めて、シナモン、砂糖を大量に入れたものだ。コレステロール値が高い方は、飲みすぎないほうが懸命だ。グリューワインを注ぐマグカップは、開催する年や場所によって異なる。質実剛健のドイツにしてはやけに可愛い図案が多い。
デパートのショーウインドウも華やかだ。特に、Kaufhof(百貨店?)のショーウインドウで動くシュタイフのぬいぐるみは、人気だ(ネッで、”kaufhof steiff”とググっていただくと観ることができる)。 シュタイフはテディーベアー生みの親。 シュタイフを知らなくとも、テディーベアーを知っている人は多いだろう。Mr ビーンもお気に入りだ。シュタイフブランドのぬいぐるみは皆ピアスをしている(はず)。本社はドイツ南部のギーンゲンという小さな町にある。ここから北に100km、車で1時間程度走ると、ローテンブルクという町がある。ここには、ケーテというクリスマス用品の専門店がある(以前は銀座マツヤに出店していたと記憶している)。主たる企業はこれしかない。だから真夏でも、ケーテに入るとクリスマスだ。両方とも人口10000人程度の町だが、ここから世界ブランドが発信されている。ケーテもクリスマスベアーもワインカップもクリスマス用に毎年新作が発表される。熱狂的なコレクターが世界中にいるらしい。聖なるキリストは世界的ベストセラーを生み出したのみならず、世界の消費関連セクターにも莫大な貢献をしているのだ。

 

クリスマスには、サンタクロースが靴下にプレゼントを入れてくれる。
言い伝えでは、「ある一家が、あまりの生活の苦しさに、娘3人を過酷な仕事に出すという話を聞きつけた聖ニクラウス(サンタクロースのモデル)は、たいそう同情し、夜中に煙突から娘たちへの贈り物として金貨をつぎつぎに投げ込んでやった。すると金貨は、たまたま暖炉に干してあった靴下の中に入ってしまった。翌朝、一家が靴下の中の金貨に驚きの声をあげたことはいうまでもない。そのおかげで、3人の娘は幸せな結婚ができたという。スペインでは、いい子にしていないと、プレゼントの代わりに消し炭を入れられてしまうとか。」(株式会社ナイガイのHPより)

巷ではクリスマス総選挙の可能性もあると伝えている。まさか、「総選挙は国民の民意を反映させるためののクリスマスプレゼントだ」などと言う候補者はいないだろうが、票だけもらって何もしないのはスクルージだ。
だから、私も言い伝えに従って、スクルージの「靴下」の中には消し炭を入れることにしよう。

 

写真は、テディーベアーがシュタイフ社、ツリーはケーテ社HPよりお借りしました。

 

②私の好きなシネマ・ベスト3 (津坂)

2012 NOV 2 18:18:38 pm by mtsuzaka

映画館で観る予告も大好きなんですが…

記憶に残っているシネマって観点で

New cinema papadise
The Deer hunter
Field of dreams
でしょうか。

きっとあと10歳若ければ、違うシネマになったと思いますが
Money ball もおもしろかったし、
チャーリー・シーンのメジャーリーグも痛快ですよね。
新しい靴を買わなくちゃも中山美穂ファンにおすすめです。

蛙鳴蝉噪(冬に節電)

2012 NOV 2 12:12:53 pm by mtsuzaka

北海道ではこの時期になると「雪虫」が飛ぶ。真っ白い綿のような小さい虫が飛んでいる姿をを見るとあたかも粉雪が舞っているかのようだ。「雪の妖精」などと表現する人もいる。アブラムシの仲間らしい。雪虫が飛ぶと雪が近い。子供の頃から、そう信じているし、今でも札幌に住む友人とのメールでは雪虫が初雪の枕言葉となる。だから、子供の頃は、雪虫を見かけるとなんとなくうきうきした 。

 

昨日付けの日経新聞2面の真相深層に「北海道、節電だけで冬越せる?」との記事が掲載された。答えは「供給余力が少ない。トラブルが起きると深刻な事態になる。トラブルは増加傾向にある。」 だ。                                                         今年10月、北海道経済界は泊原子力発電所の早期再稼働を枝野経済産業相など関係者に要請していた。経産相は「再稼働問題は原子力規制委員会が判断する。私から規制委に何か言うことは法律上できない」と述べ、規制委が稼働の是非を決めるとしていた。道経済会は、経産相のほか官房副長官と民主党にも訪問し、「北海道の電力需給は大変厳しい。対策として泊原発1、2号機の運転再開を検討いただきたい」などと訴えていた。更に、自民党の安倍晋三総裁らにも同様の要望をしていたのだ。この事実を踏まえ、同記事は、北海道ではロードヒーティングや鉄道のレールの隙間にたまる雪を溶かす装置などを例にあげ、電気動力とする日常生活を守るための設備も、多いことから電力不足は深刻な事態に陥るかもしれないと警告を発している。しかし、泊原発の再稼動を判断する原子力規制委員会による安全基準作りには時間がかかる見通しで、年内再稼動は絶望的だ。
北海道では冬の電力需要は夏より高い。北海道の夏をすごすのにエアコンは必要ない。たまに30度を超えるが我慢の限度内だ。道東の釧路の8月の平均気温は18度、札幌だって21度くらいだ。梅雨もない。北海道の夏は、猛暑に悩まされる地方からするとすこぶる快適だ。余談だが、海水浴に行くと浜辺でたき火がないと寒くて泳ぐ気にもならない。だから、夏のビーチの華やかな眺めも期待できない。そのせいだけでもないが、私は泳ぎが不得意だ。しかし、スキーは得意だ。3歳からおもちゃはスキーだったし、小学校から大学まで体育の授業はスキーだった。北海道の太平洋側は雪が少ないため、スケートが盛んだ。北海道に暮らす人は大抵スキーかスケートどちらかはできる。しかし、どの地域でも、雪や寒さとの共存は厳しい。 旭山動物園がある旭川地方の1月の平均気温はマイナス7.5度だ。関東で比較的寒いといわれる、さいたまでも、3.6度だ。
私の母親は雪深い地域に住んでいる。今年は記録的な豪雪となった。朝起きて50cm程度積もった雪をよけて、夕方もう一度積もった雪をよける。この作業をサボると大変なことになる。近年一般家庭においても電力の安定供給はますます重要性を増している。北海道では2005年以降オール電化が進んできた。それまでは新設住宅の2割以下だったが2010年度は新築の54%がオール電化住宅だ。累計件数では15万戸を超えた(北海道電力)。母が住む家は、オール電化ではない。暖房は灯油を燃料とするストーブと温水を循環させる床暖房だ。しかし、屋根からの落雪を防ぐためのルーフヒーティングや玄関前のロードヒーティング、水道の凍結を防ぐ電熱などは、電気を使う。節電のためにこのヒーティングを止めると、一晩で屋根に1mを越す雪が積もり、玄関を開けるのも困難になる。昔は、水道が凍結すると水道管にお湯をかけた。公道でのロードヒーティングも重要だ。緩やかな坂道であっても、凍結した路面は一瞬で車を制御不能にする。                                                “Trick or treat”。雪の妖精「雪虫」は、たくさんお菓子をもらったのだろうか。満足したなら、あまり過激ないたずらは起こしてもらいたくない。

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