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ギックリ腰とゴッドハンド

2020 FEB 13 20:20:11 pm by 西村 淳

その日がやってきた。昨日の朝。腰の周りに違和感がある。腰かけている椅子から立ち上がるのが段々と億劫になってくる。ポケモンのジムバトルをしに出掛けるもこんなのろのろ歩きはクルマが来たら撥ねられるなと思いながら道を渡る。グイグイと悪化しているのを実感しながら会社に行けばなどと駅に向かうが最初はトロトロしか歩けない・ま、まずいかも・・ギックリ・・ギックリ・・・悪い予感を抱えながらそれでも歩みに慣れるとそれなりのペースに。身動きできないラッシュの山手線。ワイヤレスホンのBGMはショルティの第九だ。暴力的なベートーヴェンにはこのハガネのような演奏はピッタリ。お、目の前の人が立った、しめた!第九は第三楽章に。うーん天国とはいかないけれどしばしの幸せの時をすごす。ところが大崎駅に到着しても今度は椅子から立ち上がれない!何とかつり革につかまり降車しても流れに乗って歩くどころか階段の手摺につかまり迷惑を撒き散して一歩一歩がやっと。ちょっとのことで腰が砕ける。つ、つらい!幸い会社には到着したものの一度座ってしまうと立ち上がれない!ギックリ菌が間違いなく増殖している。
こうなったら五十肩を一日で快癒させてくれたゴッドハンドに頼るしかない。大崎から東松原までタクシーに乗ったって大した距離じゃない。幸い先生が電話口に出てくれた。おお、神の声だ。その後、キャンセルがあったから2時でもいいですよと。社食で鶏クッパを食べ急ぎ聖地に向かう。
「どんな感じですか?」立川談志似の先生に今朝からのことをあらましお伝えする。ギックリ腰ですよ。何か思い当たることは?うーん、ちょっと辛かったのは根津の打上でべた座り4時間かなあ、と。きっとそれが引き金でしょうけれど、疲労が溜まっているかもしれません。とのことで腰、背中、足の付け根、尻などを丁寧にあるときはググっとゴッドハンドがツボを抑え込む。ワーフェデールのアルニコ・ツィータ―の話をしながらかれこれ2時間近く。こちらもどっと疲労したが、作用反作用で施術者の負担も相応のものがあるに違いなく、領収書を書くことさえ困難になっている。命を削って対応してくださっているのが分るだけに申し訳ないような気持を置いて帰途に。
少しましになったかと電車に座ってみるもののまだ時間的には悪化の途上、やはり立ち上がるのには苦労が伴なう。とても何かをするような元気もなく就寝。ぐっすりと眠れたが会社も流石に今日はおやすみ。ところが朝はまだまだったのに午後からがすごい。もう一分刻みで今度は快復を実感する。チェロの練習もまったく問題ないしすうっと立ち上がれるではないか!!やったあ、また一日で治してくれたわ。それこそ命を救われたくらいの感謝でいっぱいである。何かできっと恩返しをしなければ済まされない。

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