鈴木優人×新日フィル「Play & Conduct」
2026 NOV 7 21:21:15 pm by 西村 淳
第1部-Play(オルガン)
J.S.バッハ/前奏曲 ホ短調 BWV548より
ブラームス/11のコラール前奏曲 Op.122
J.S.バッハ/フーガホ短調 BWV548 より
第2部-Conduct(オーケストラ)
ブラームス/交響曲第4番 ホ短調 Op.98
鈴木優人指揮、オルガン
新日本フィルハーモニー交響楽団
鈴木優人氏の「生」演奏に接するのは初めての体験だった。多方面での活躍は耳目を楽しませてもらっていたが、願ってもないチャンスがやって来た。しかもオルガン演奏と指揮の両方を楽しむという、なんとも贅沢なひと時。まずプログラム。ブラームスのOp.122のコラール前奏曲!まさかこの曲集の実演を聴く機会が巡って来ようとは!晩年、2曲のクラリネット・ソナタを最後に断筆していたブラームス。敢えて筆を執ったのはクララ・シューマンの死がきっかけなのは間違いない。そして恩師ロベルト・シューマンの引き出しにあったコラール集にその解を求め11曲で筆を折る。何とも想像力が頭を巡るじゃないですか。その音楽はすでに侘び寂びの境地かもしれないが、前後の輝かしいバッハの強靭な生命力とのコントラストが実に鮮やか。ここは優人氏の罠に嵌ってしまった。
第2部。交響曲第4番を生で聴くのは初めてだ。最終楽章のパッサカリアの主題はバッハのカンタータ第150番「主よ、我は汝を求む」の第7曲であることは周知。実に心憎いプログラム、そしてさらにアンコールに再びバッハ。
Wenn wir in höchsten Nöten sein 「われらの悩みの極みにありて」BWV641
(鈴木優人編)
新日フィルを指揮するのは優人氏にとって初体験だそう。音楽はキリッとしていて全くブレないし響きもとても美しい。これをきっかけに新たな関係性が生まれるといいが。おかげでブラームスの苦手意識がすこし遠のいた。
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