ラストスパート
2018 FEB 22 13:13:08 pm by 吉田 康子
ライヴ・イマジン39終了から3日後に手首に入ったプレート除去の手術を受けました。担当医は「30~40分くらいの短い手術だから」と軽く言っていたせいか、私も気軽に考えていました。当日は緊急手術が次々と入ったようで私の順番は後回しに。午前10時の予定が午後になり、結局はお腹が空いて待ちくたびれた夕方からになりました。
歩いて手術室に行くと、担当医、もう一人の医者、看護師4名が待っていました。張りつめた気配で「いやいや、やっぱり短くても手術には違いない」という実感がひしひしと。今回は肩から指先までの部分麻酔。なまじか意識があると緊張も高まります。手術台の上に乗るとまさにまな板の上の鯉の気分。ドラマに出てくるような照明を「数日前は舞台のスポットライトだったのになぁ」と思いなが眺めていました。
歯を抜く時と同じで麻酔の最初に痛みがありましたが、すぐに無感覚に。手術中も切ったり、ボルトを抜いたりの感覚だけで不思議な感じでした。「プレート持って行く?」と訊かれたので「記念にください」と。麻酔が効いている腕は自分のものではないみたいに重くて「死体の腕ってこんなもんかしら?」という感じ。一晩眠っているうちに徐々に自分の腕が戻ってきてようやく安心しました。
貰って来たチタン製プレートです。思ったより小さくて重さを測ってみたら全部で5g。これが私の腕を支えていたんだなぁと感慨深いです。レントゲン写真を見ながらパズルのように組み合わせてよく見えるように容器の蓋に載せてみました。一週間後に消毒、その一週間後に抜糸です。完治までもう一息です。
Categories:雑感
西室 建
2/22/2018 | 9:30 PM Permalink
あのー、つかぬ事をお尋ねしますが。
このようなゴツい物が装着されたままライヴ・イマジンのステージをこなされたのでしょうか。
5gとはいえ疲れたりしないのですか。それとも5g分音がつよいのでしょうか。
吉田 康子
2/23/2018 | 2:18 AM Permalink
そうです。2/17ライヴ・イマジン39でバッハを弾いた時には、プレート入りでした。手首はプレートがある分だけ硬くて内側には少ししか曲げられませんでしたが、特にその分だけ腕が疲れるとか強い音が出るとかの意識は無かったです。なんせバッハは難しいので、弾くことしか頭に無かったというのがホンネです。
高齢で腕の運動量の少ない人はプレートを入れたまま外さないようですが、私のように手首をよく使う場合はプレートのボルトの頭部分に腱が当たってこすれて切れてしまうことがあるので、外した方がいいということでした。せっかく傷口が目立たなくなってきたのにまた切るのは抵抗がありましたが、後々を考えると外しておいた方が安心だと思いました。
プレートを外す時期は骨が形成され安定する約半年後が目安だそうですが、手術後2週間の抜糸までの状況が判らなかったので、本番前のブランクは避けたいと思いました。来月には生徒の発表会があるので、イマジン本番直後に手術すれば間に合うかなと昨年から予約をしていました。
西村 淳
2/23/2018 | 7:05 PM Permalink
そうですか。微妙なタッチが表現を決めるわけだし、5gはもしかすると大きかったかもしれませんね。
でもこんなことをきかされたら、私だったらプレートを外すのは躊躇しそうだなあ。
東 賢太郎
2/25/2018 | 12:37 AM Permalink
吉田さん聴けなくてごめんなさい。怪我の不安をよそに金メダルの羽生選手みたいですね。
吉田 康子
2/25/2018 | 1:13 AM Permalink
東さんのご活躍ぶりは、ブログで拝見しています。お忙しそうですね。ちょうど本番の日に羽生選手が金メダルを取りましたから、あやかりたいものだと思いました。