Soner Menbers Club No43

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旧奏楽堂の抽選会

2025 OCT 5 17:17:45 pm by 吉田 康子

10月1日の朝に上野の旧奏楽堂に行ってきました。その日に限ってと思いたくなるような朝から本降りの雨。建物自体は上野駅の公演口から徒歩10分ほどかかる東京都美術館の裏手にあり、駅からも遠い感じがします。

その日は来年10月のホール予約の抽選会がありました。ここの利用可能な日は行事の無い土曜日のみ、来年10月の空きは4日間だけでした。
多摩地区の自宅から朝の通勤ラッシュの中を2時間近くかかる行程ですが、それでも8:40には到着していなければ抽選会に参加出来ません。

いつも使うホールが行事で3ヶ月間使用不可となり、もう一箇所別のホールは倍率15倍になりました。地元民の優先枠に入れないアウェー状態での当選は程遠い確率です。来月の11/8、そして来年4/4は会場を確保してあるものの、その後の公演の為に先月申し込んだ来年9月分は全て落選でした。

八方塞がりの状況の中、以前使った事がある旧奏楽堂を思い出しました。ここの運営管理は緩いのですが、贅沢は言っていられません。誰でも平等に申し込める事だけでも有難いです。くじを引く一瞬の為に遠方から出向くにはあまりにも大変な感じがしましたが、一縷の望みをかける気持ちで向かいました。

ここで公演をしたのは2020年、コロナ直前の2月なので、上野は5年ぶり。駅や周辺の建物も様子が変わり時間の流れを実感しました。

建物の前には開門を待つ人達が既に6名ほど。10月はハイシーズンのせいか最終的に普段より多い20名が集まりました。4つの当選枠に20人?!5倍の競争率です。う~ん、キビシイなぁ、とタメイキ。ダメモトだからと自分に言い聞かせつつ次第に緊張が高まります。

秒読みで9時きっかりに扉が閉められて、これからの流れと注意事項の話の後に早速くじ引き開始です。金属のお盆に裏返しにシャッフルして並べた番号札を順番に取るという何ともアナログな方法。1回目の緑の札はクジを引く順番を決める予備抽選、そして緑の番号札の順番に2回目の本抽選で赤い札を引き、その順番に好きな日の予約を取れる仕組みは変わりないようです。

要するに赤い札の4番までを引き当てないと他は全てハズレです。10年ほど前に予備抽選が1番だったのに本抽選はビリに近い結果だったことが頭をよぎりました。ドキドキ・・

私は予備抽選の緑の札は5番でした。程よい番号で幸先が良いなと思いながら、本抽選の番号札を引くと・・・なんと2番でした!!凄い!やった、勝った!!!何という強運!執念というか強気というか。よくぞ引き当てた!と自分を褒めまくりました。

羨望の眼差しを背中に感じながら予約手続きを終えました。3,10,24,31日の選択肢の中から、1番クジの人は24日を、そして2番目の私は3日を選択。これでやっと59回目の公演会場を確保出来ました。
よかったぁ・・やっぱり来てよかった!という気分になる自分はゲンキンなものです。ようやくホッとしました。

公演開催は始めに会場ありきだと考えています。日時と場所が決まってこそ実現可能になります。10年ほど前はあちこちの抽選会によく行きました。箱の中から番号付きのボールを取り出す、商店街の福引のようなガラガラを回す、おみくじのような棒を引く形もありました。
コロナ以降はコンピューター抽選が主流となり直接現地に行かなくよい分だけ楽ですが、どういう基準で当落が決まるのかは見えないのは、今どきの選挙同様に不透明感は拭えません。大変ですがアナログなりの良さがあるように思います。

結局のところ「くじ引きに行って当たったよ!」というだけの内容ですが、運営を続けるためにはオモテに見えない苦労があることも伝えたいと思いました。
やっとのことで手に入れた会場ですから、是非ともここでいい演奏がしたいと改めて思います。

雨の合間の東京国立博物館前広場は、かつての噴水が無くなってがらんとしたように見えました。それでも行きとは違った晴れ晴れとした景色に見えました。

Categories:ライヴ・イマジン

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