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佐賀県の有田町、有田焼の町です。

2013 APR 29 13:13:29 pm by 梶浦 秀樹

有田焼の町、佐賀県有田町に、新しいプロジェクトの打合せに参りました。
有田焼の歴史は、江戸時代初期から始まる。2016年に有田焼400年を迎えると言う。
江戸時代初期、肥前「有田」で、日本で初めて磁器が焼成された。
豊臣秀吉の天下、朝鮮に出兵した佐賀藩主の鍋島直茂は何千という朝鮮陶工を日本に連れて帰った。その一人李参平(りさんぺい)は、当初、多久にて製陶していたが、さらに良質の原料、陶石を見つけるために、旅に出た。そして、1616年、ついに有田の泉山(いずみやま)にて、良質の磁石を発見。李参平は日本で初めて白磁を焼いた有田焼の祖と言われる。
初期の有田焼は白い素地に藍色一色の模様が多かった。1640年代に初代・柿右衛門が赤を基調とした「赤絵(色絵磁器)」を生み出す。1650年代、有田焼はオランダの東インド会社によりヨーロッパの国々に輸出された。ヨーロッパに渡った有田焼は「IMARI」と呼ばれ(伊万里港から出荷した)、豪華な金襴手の品々は当時、純金と同じ価値で取引された。ヨーロッパの王侯貴族の中には熱狂的なコレクターが非常に多かった。
このような繁栄の歴史を歩んだ有田も、日本中の地方の町と同じく、過疎高齢化・世帯流出・伝統産業の衰退という課題をかかえる。
輝かしい有田の歴史をうかがわせる美しい町並みが残り、文化庁が選定する町並みの重要文化財と言われる「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されている。ちょうど、今頃GWは、「有田陶器市」で1年の半分以上の人出を呼んでいる頃だ。
通年型で有田を訪れる旅行者をもてなす仕組みを造り、美しくクオリティの高い有田焼の魅力にふれていただく仕組みを作ろうというのが、新しいプロジェクトだ。
今年は、有田に通うことになる。

Categories:地域のまちづくり

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