手書きの楽しみ
2019 DEC 17 15:15:48 pm by 吉田 康子
ご無沙汰しているうちにもう師走も半ばを過ぎました。次回2月ライヴ・イマジン44公演のご案内を前回来場して下さったお客様や常連の方々などに発送する作業をしています。今度はフランスものなので、チラシにエッフェル塔のモチーフを使いました。チラシとチケットのデザインは私が行い印刷は外注ですが、原稿が手元にあるので封筒にも同じ柄を自宅で宛名書きと共にパソコンで印刷。このまま送れば簡単なのですが、単なるDMではないので自作の一筆箋を作りました。200件近くあるので大変な作業ですが、たとえ一文でも手書きを添えるとこちらの気持ちが伝わるように思います。
加えて私は万年筆が好きなので、お気に入りのペンが活躍できる場としての楽しみがあります。万年筆も凝り出すとキリがないですね。楽譜と同じで古いもの、ヴィンテージと言われるものが好きです。どこかにウンチクが入るものは一般的に男性の方々が好む傾向があるように思います。時計、カメラ、オーディオにも通じるものがあるのかもしれません。万年筆も現行品よりモンブランの二桁とか、パーカー51やコンウェイスチュアートとか、それなりの世界があります。
今回の一筆箋用の紙には、以前に「世界の万年筆展」で購入した万年筆専用の紙を使いました。さすがの書き味です。インクジェットでは滲んでしまうので使えません。年賀状や通常のイマジンのご案内葉書にも手書きを考えて上質紙を使います。そして万年筆は、イタリア、ヴィスコンティのハニーアーモンドという名前の付いた軸色の美しい柄のもの。インクはペリカンのエーデルシュタイン2018年限定のオリーブです。ここまで書くとオタクっぽくなりますね。ソナーメンバーの方々のなかにも隠れ万年筆オタクがいらっしゃるかも?と思います。
パソコンでベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番をBGMで流しながら、せっせと書いています。これはいずれ弾きたい曲のひとつです。今練習している曲だと聞き流せずに手が止まってしまうので。普段は弦楽四重奏曲をBGMに。もうすこし手書き文字も上手だと映えるのですが、そこは私のピアノと似たようなもの、背伸びしても無理がでてしまうので、先ずは気持ちをお伝えすることを優先にしておきます。
Categories:雑感
東 賢太郎
12/17/2019 | 11:44 PM Permalink
月並みですが、中学の時におじさんにもらったパーカーですね。型番は忘れましたが。これで書きたくて英語を勉強するようになって、いま使っている英語の署名はその時にあみだしたものです。
吉田 康子
12/19/2019 | 1:17 AM Permalink
私もお祝いでモンブランを親戚から戴きました。濃い赤の軸で細いペン先のカリカリとした書き味を覚えています。やはり万年筆で書くなら英語!映画で見る羽根ペンでサラサラと書く英文手紙に憧れました。でも今どきの学校の英語授業では、筆記体は教えないようですね。飾り文字のようなものはカリグラフィーという趣味のジャンルになるようです。
西村 淳
12/20/2019 | 9:17 PM Permalink
中学生になったときにセーラーだったかパイロットだったかをお祝いにもらった記憶があります。すぐ落としてペン先がわれてしまいました。
西洋では印鑑ではなくてサインですよね。ということはペンで書くという行為は日本人よりより身近な文化なはずです。そのためだけとなっても万年筆はきっと無くならないものでしょうね。
何より書き味まで「あじわう」ことが出来るわけですから。
吉田 康子
1/2/2020 | 11:58 AM Permalink
万年筆というと進学祝いの品としての思い出があるようですね。今もこういう慣習のようなものが残っているのでしょうか。さしずめスマホやiPad、電子辞書に様変わりしているのかもしれません。その人の筆圧や書き癖が反映される点では、毛筆に近いものかも、と年賀状を眺めながら考えていました。