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静けさの中から (5) アマチュアとプロフェッショナル

2017 SEP 22 20:20:13 pm by 西村 淳

☘ 「あなたの書かれた本は、大変興味深かったです。特に、プロの演奏家の世界をのぞかせてもらったところが面白かった。私は若い頃、20年近くヴァイオリンをかじりましてね。アマチュア・レベルですが、けっこうあちこちで弾きました。でも、あなたの本を読んで、アマチュアとプロの間には、大きな海原のような隔たりがあることがわかりました。あなたのようなプロとしての経験は、私は全くないですから。」
私はアマチュアとプロの間に、大きな海原があるとは思わない。アマチュアの世界にも、プロになろうと思えばすぐにでもなれたけれど、たまたまそうならなかった、という人が沢山いるからである。それに、アマチュア音楽家の中には、音楽の愛情をそのまま持っていたいからあえて、音楽で生計を立てるなんて妙な考えを起こさないようにしてきた、という人もたくさんいる。

🍀 お金をいただいて、自分の生きる糧として音楽をやっている人がプロ。お金をいただかなくても自分の生きる糧として音楽をやっている人がアマ。糧の意味は違ってもようはお金を稼いでいるかどうか、の違いだけだと思う。お金をもらわなければ演奏しないのがプロと言い換えてもいい。ただここにある音楽の愛情をそのままもっていたいから、アマチュアというのはどう考えてもおかしい。プロの音楽家は音楽の愛情はないことになってしまう。プロになるだけの技術を身に着けるには想像を絶する厳しい練習が待っているし、それを乗り越えるのは並大抵のことではない。その上でアマチュアと言うならわかるけれど。
私のように何十年も続けているアマチュアは音楽への愛情は半端ない人が多いのは確かだが、技術的には練習時間の制約もあってプロのレベルにはなかなか到達しない。愛情があっても技術がない。
プロフェッショナルに音楽への愛情が加わった時、一奏者から一音楽家に、そして芸術家にと変貌する。ただそれが実入りの部分と必ずしも比例するとは限らないのは周知のことか。
最後にもう一つアマとプロとの違い。プロは演奏会のあとに打ち上げと称する楽しみがないらしい・・。

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