①私の好きなビートルズ・ベスト3
2012 NOV 2 13:13:48 pm by 中島 龍之
ビートルズ・ベスト3と言われれば書かずにいられませんね。どれにするか迷うところですが、敢えて選んでみました。
第一位 「Across The Universe」
第二位 「She Loves You」
第三位 「恋する二人(I Should Have Known Better)」
「Across The Universe」は、アルバム「レット・イット・ビー」で聴いたのですが、最初にタイトルを聞いただけで、「これだ」、と思いましたが、その歌詞「Words are flowing out like endless rain into a paper cup」ではじまる部分だけで、これは格好いいと思ったものです。その時点で多分NO1だったのでしょう。その哲学的、宇宙を感じさせる歌詞は理解し難いところですが、ジョンが、聞き手に勝手に解釈しろと言っているのでしょう。途中の「Jai Guru Deva Om]は、呪文のように響き、この曲の宇宙・神を想像させます。音楽的には、イントロのギターの一弦三弦の二音をスライドするように移動させるシンプルかつ心地よさが好きです。全体的にはエコーが多くかかっているのでしょうか、宇宙という洞窟の中で聴いているような一人感があります。この曲はやはりジョンの歌詞、あの声が魅力でしょうか。
「She Loves You」は初期のビートルズの躍動感のある代表でしょう。ビートルズがアメリカに上陸し、全米チャートのベスト5を独占した時の一曲ですが、元気の出る曲NO1です。当時、ビートルズの映像を見るのは、アメリカの人気番組「エド・サリバン・ショー」くらいでしたが、その格好よさはこの曲が一番でしょう。曲の頭、リンゴのドラムではじまり、すぐ「She Loves You Yeah ! Yeah! Yeah!」は衝撃的でした。途中、ポールとジョージが首を振って「Wooo」と叫ぶ。ラストは「Yeah! Yeah! Yeah!」で終わるのですが、最後はコードG6を使っているとのことで、その斬新さがビートルズなのですね。この曲は格好よさと勢いが魅力でしょうか。
「恋する二人」は、映画「A Hard Day’s Night」の曲ですが、アメリカ、イギリスではB面で発売されあまりヒットしていませんが、日本ではレコードのA面で発売されヒットした珍しい曲です。レコード会社の担当者の力でしょう。しかし私も三位に入れたくなるいい曲です。この曲が、映画では、まずビートルズが移動中の汽車の貨物車で歌うのですが、ジョンがハーモニカを吹き始めるところが格好いいのです。映画の中では再度、コンサートでも演奏するのですが、ジョージのリードギターのソロが入るの珍しく、また弾きながらステップするのが真似したくなるところでした。この曲の面白さは、テンポが日本人好み(と私は思ったのですが)である、ジョンのハーモニカが格好いい、ジョージが少し目立っている(ジョージ・ファンには特に)それと、曲の中で「hey hey hey And I do」「wo wo I」「You love me too hoo hoo」そのほか、各所で歌詞の前後に「ah」とか「oo」など感嘆詞と言うのでしょうか、多用されそれが効果的になっているのも特徴だと思います。
という訳で、第一位は歌詞から、第二位、第三位は映像から格好よいものを選ぶことになりましたが、私のビートルズ・ベスト3でした。
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東 賢太郎
11/3/2012 | 1:31 PM Permalink
「Across The Universe」はジョンが芭蕉の俳句の影響を受けて無限の宇宙と一個の人間を対比させた詞と言われてます。僕もそういう世界観を持っており好きです。ドビッシーの「海」もそうですが、日本人はこういうことを教養として学校で教えて世界に誇るべきだと思います。これが出てくると、The Long and・・・・・ポールが入っていなくて申し訳なく思います。この曲だけでなく、彼の曲こそクラシック。ピアノで弾いても弦楽四重奏に編曲しても立派な音楽です。
「She Loves You」名刺代わりの曲でしたね。最後の6度の和音もサビがきいていますが僕はYou think you’ve lost your loveのレソーラーシドーレーのloveの部分のレー、これぞビートルズだと思います。ここでなっている和音はミソシ(Em) なので非和声音といいます。その中の倚音というものに近いのですが、和声音に解決しないので厳密には倚音ではありません。実に不思議な音。「ザ・ビートルズ音」であります。
「I Should Have Known Better」シンプルだけどなつかしい曲です。And when I ask you to be mineのあはは―がいいですね。
中島 龍之
11/5/2012 | 11:06 AM Permalink
ジョンと松尾芭蕉も面白いですね。そういう観点で見ると想像が広がります。日本の文化については、私も、もっと教育に入れるべきだと思います。東さんの「ザ・ビートルズ音」、いい表現ですね。
福田 玲子
11/5/2012 | 8:25 PM Permalink
しかし中島せんせい! いつも思うんですがどうしてポップスって3分やそこいらで終わってしまうのでしょうか! ワーグナーなんてアホみたく5時間とかえんえんやってるんですよ! もっとしつこく、やったらいいのに
だってせっかくもっと身を投じたいと思って聴いていたらあっけなく終わり、またリピートボタン押さなきゃなんですから!
わたしはしつこいのって大好きですが…
中島 龍之
11/7/2012 | 1:06 PM Permalink
はい、福田君、いい質問です。ポップスを聴く人演奏する人には根気のない人が多いので、3分を過ぎると集中力がなくなるのです。それでポップス業界では3分以上の曲を作らないようにしているのです。(と勝手なことを言ってしまいました。)長い曲はテレビやラジオで放送するときカットされてましたしね。私は3分音楽愛好家ですが、クラッシックを聴くには持続力を上げないといけませんね。
福田 玲子
11/8/2012 | 9:52 AM Permalink
でもねせんせい、クラシックの演奏会に行き、つまんないとします。寝不足で風邪気味なんかだったら最高の睡眠時間が得られますよ アレってなんであんなに気持ちいいんだろ
でもよく眠れるのは、「平凡な」演奏に限るんです
上手過ぎても?下手すぎもよくないの